「幸運」に頼っているようじゃ、政治家でもなければ科学者でもない。
昨日のオークスにはまいりました。お父さんが短距離王者のデュランダルだけに、距離にちょいと不安があったエリンコートが直線で抜け出した時には唖然、呆然。さらに、2着に大外のピュアブリーゼが粘りこみ、結構な馬券になりました。それにしても、期待したマルセリーナは、あまりにも位置取りが後ろ過ぎたのでは。大外ぶん回して直線一気は、さすがに3歳牝馬にきつい。スタートがよかったただけに中団あたりでレースしてほしかったなあ。
オークスの時期ってのは、毎年ラッキョウを漬ける季節でもある。昨年は5月21日のブログに「ラッキョウがお出まし」と書いてあるのだけど、今年はなかなかお出ましにならない。先週くらいから、スーパーに鹿児島産のものが並び始めたが、八百屋の店先には影すらない。放射汚染の影響があったのだろうか。そうだとしても、鳥取や島根産なら問題ないと思うのだが。ラッキョウのない夏は、女生徒のいない女子高のようなもので、なんとも味気ない。今週あたりは期待したいのだが・・・・。
さて、原子力(暗然)委員会の原子力儲かりまっせ委員長であるところの斑目君が、「再臨界の危険性云々」発言を強行に否定。「原子力関係の学者への侮辱だ」なんて喚いている。ま、さすがに自分の発言が恥ずかしかったんだろうね。結局、「再臨界の危険性」という表現を、「再臨界の可能性はゼロではない」と変えることで手を打ったということなのだが、斑目もスッカラ菅も枝野も細野も東電も、どいつもこいつもレベルの低いひとたちとつくづく思う。
それにしても、反原発を唱えたおかげで学界からパージされた研究者の学問的功績をさんざん侮辱しておいて、、「学者への侮辱だ」なんてよくも言えたものだ。結局、原発推進に関わってきた学者や東電の技術者ってのは、今回の(人災)事故で何も手立てを打つこともできないでいるわけで、どうにか破滅的な状況にならずに済んでいるのは、単なる「ラッキー」にしか過ぎないんだってことを自覚しなくちゃね。学者としての矜持なんてものはもハナっから持ち合わせていないんだからさ。
映画の中の名セリフを集めた和田誠の『お楽しみはこれからだ』って本があるんだが、トイレでこれをパラパラとめくっているとけっこう楽しい時間を過ごすことができる。で、今朝もパラパラしていたら、フランク・シナトラのセリフが目に留まった。日本では劇場未公開の『第一の大罪』という映画で、シナトラは退職間近の刑事という設定。妻の手術を目前にして心配するシナトラに、担当の医者が(これが藪なのだそうです)「幸運を祈ろう」と言うのだが、その時のシナトラの返事。「医者が幸運に頼っていいのか。医者が頼るのは医学と技術だ」。いやあ、シビレましたね。
これって、原子力村の住人にあてはめると、「原子力学者が幸運に頼っていいのか。原子力学者が頼るのは科学と事実と良心だ」。スッカラ菅君だったら、マックス・ウェーバー流に「政治家が幸運に頼っていいのか。政治家が頼るのは変革への情熱と洞察力だ」。てな具合になるんでしょうか。いずれにしたって、「幸運」に頼っているようじゃ、政治家でもなければ科学者でもないってことさ。
今日の参議院行政監視委員会には、小出裕章氏、後藤政志氏、石橋克彦氏らが参考人として意見陳述を行う。ようやく、原発を冷静に見つめるプロフェッショナルの意見が聴ける。法外な視聴料取ってるくせにNHKは中継をしないようだが、「参議院インターネット審議中継」で見られるので要チェックです。
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