« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月

2011年6月30日 (木)

東電の電力使用率の数値にまやかしあり。

 おぐし疑惑の西山君が、原子力安全・(不)院のスポークスマンを更迭された。おぐし疑惑だけにちょっぴり図(頭)に乗りすぎちゃったね。おそらく、本人はホッとしてるよ。なんてったって、原子力の専門家でもないんだし、もともとはTPPやってた役人だからね。専門外のことで矢面に立たされるのは、不満だったはず。どうせ、出世街道は用意されているんだから、お役御免になったのはもっけの幸いってところだろう。それにしても、後釜のぬらりひょん森山君ってのも、なんだかハッキリしないキャラなんだね。原子力災害対策監ていう肩書きなんだが、どんなお仕事はしてたんでしょう。ちょっと気になる朝である。

 気になるといえば、玄海原発。タブチ君面した海江田君が地元に説明にノコノコでかけ、玄海町長と佐賀県知事に「緊急対策をとり、安全は確保できている。再開については国が責任を持ちます」てなことを伝え、これを受けて玄海町長も佐賀県知事も「問題がクリアされた」ということででシャンシャンとなったようだ。こういうのって説得っていうよりも、単なるセレモニー、儀式でしょう。なんらかの見返り、つまりお金お落としますからってことで、話がついてたんじゃないのか。「安全確保」とか「問題はクリア」とか言ってるけど、では具体的にどんな対策をとったのかっていうとまったく説明ないんだよね。

 それにしても、原発ってのは、ひとたび事故ったら地元だけの問題じゃなくて、世界中に迷惑かけるって認識が、このひとたちにはまったく欠如してるのは恐ろしいことだと思う。みんな同じ空気吸ってるんだからさ、地元にお金が落ちるからって、安易に決められても困るんだよね。玄海町長は、「国が責任をとってくれるというので安心」てなこと言ってるけど、それってずるいだろ。責任は、原発再開に賛成した町長にもあるわけで、万が一事故が起きた時でも「国にも九州電力にもだまされた」なんてことは口が裂けても言わせない。地元の利益だけに目が眩んでの原発再開容認のツケがいずれめぐってこないことを祈るのみだ。

 さらに、「再開については国が責任もちます」っていうタブチ君面した大臣が言ったってことは、電力会社のバックには国が付いてますってお墨付き与えちゃったようなもので、ていうことは事故ったら税金でなんとかしますよってことかい。本当に、どいつもこいつもスットコドイな奴ばかりだ。これじゃあ、電力会社は強気になるわけだ。

 強気になるといえば、案の定、このところ続く猛暑をいいことに、電力会社とマスメディアがつるんだ「電力不足キャンペーン」による脅迫が凄まじい。東北電力まで計画停電をチラつかせ、被災県も例外ではないなんてことまでぬかしている。でも、「世相を斬る」さんが、「”節電、熱中症、でんき予報、停電”の危機相関図 国民恫喝報道いつまで許す」と憤っておられたが、まさにその通り。

 そして、東京新聞も、「筆洗」で電力不足キャンペーンの危うさに言及している。

(これより引用)

▼各地で三五度以上の猛暑日となり、東京では、体育大会を開いていた中学・高校の生徒十六人が熱中症で搬送された。東京電力によると、四千九百万キロワットの供給量に対して、ピーク時の使用量は四千五百七十万キロワット。東日本大震災後の需要としては最大だった

▼「でんき予報」が気になるが、一喜一憂することはない。七月中にも全面復旧が見込まれる福島県の広野火力発電所(計三百八十万キロワット)などを含めれば、電力不足はことさら深刻に考える状況なのか。原発に固執する「電力不足キャンペーン」を見極めたい

▼もちろん個々の節電は大切だが、夜間電力は今も余っている。寝る時にエアコンを使うことをためらう必要はない。特にお年寄りは我慢してしまいがちだ。涼しい風の中でたっぷり睡眠を取っていただきたい。

(引用終わり)

 街には、「電力使用状況グラフ」なんてのが設置され、危機感を否が応にも煽っているが、実はそのグラフの根拠となっている使用率には数字のマジックがある。使用率というのは、「ピーク時供給力」に対しての割合なのだが、分母となる数字は稼動可能な設備がフル回転した時の数値でなくては意味がない。ところが、東電は、恣意的に決めた「供給目安」を分母とすることで、使用率が15%も水増しされていた日もあったのだとか。

東電、電力使用率を情報操作 恣意的に数値を高く見せる

 設備稼働率に関しては、中部大学の武田教授も、今日のブログで、「東京電力がもっている発電の能力は、6300万キロワット。これに対して計画停電が実施された3月14日の電力消費量は、たった2800万キロワットだった??? (中略)原発事故で電気が足りなくなるので、計画停電をする。国民は協力しろ」と東電が言った日の設備稼働率は、実に44%!!」とあきれつつも指摘している。

・武田邦彦のブログ
「節電」は本当に必要なのか?(1) 電気代はなぜ高い?
 
 ははは、どこまで行っても噓とまやかしが得意な企業のようです。「個々の節電は大切だが、夜間電力は今も余っている。寝る時にエアコンを使うことをためらう必要はない。特にお年寄りは我慢してしまいがちだ。涼しい風の中でたっぷり睡眠を取っていただきたい」 という東京新聞「筆洗」の言葉に、激しくうなずく今日この頃であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月29日 (水)

東電のシャンャン総会&放射線楽観論振りまく困った学者

 まさか梅雨明けではないだろうに、なんという暑さだろう。さすがに我が家のドラ猫もへたり気味。採光抜群の仕事部屋は、その分暑さもハンパじゃありません。いまのところは扇風機でどうにかしのいでいるけど、夏本番になったらどうなることやら。

 どんなに暑かろうと、今年の夏は節電抜きには語れないことは確かであって、そうなると節電便乗ビジネスなんてのも出てくるんでしょうね。とはいえ、いくらなんでも、「節電議会」はいかんでしょう。これ、東京新聞が伝えてるんだが、川崎市議会が節電を理由に議員の一般質問時間の15%(約5分)短縮を検討していたんだとか。「節電を理由に行うべきでない」という至極もっともな声が上がって実施は見送られたって言うのだが、これって震災を口実に増税しようという画策とどこか似ている。ともあれ、「節電議会」とは本末転倒もはなはだしい、なんともしょぼい発想ではあることよ。

 昨日の東電の株主総会は、見た目には大荒れとも言えるけど、なんてことはない時間をかけましたってアリバイ作りをしただけの「シャンシャン総会」ってのが実態だったんじゃないのかなあ。東京都もそうだけど、大株主たちは事前に委任状を提出して、どんな動議が出たって多数決では東電側の勝利ってのが決まってたんだからね。ま、世界中に放射能を撒き散らして迷惑かけてる企業の株主総会とはとても思えないガス抜き総会だったことは確かだ。

 原発推進ってのは国策ではあるんだが、ようするに国策民営という図式の中で企業も株主もぬくぬくとしていたたわけで、どんなゴタクを並べたところで双方ともに原発事故の責任は免れない。脱原発にシフトしようという提案に対して、反対に回った大株主ってのは何考えてるんだか。株で儲けるだけ儲けておいて、ひとたび事故が起きても責任は取りませんどころか、株価下落したのは原発推進した政府にも責任があるんだから、原発賠償法適用して公費を投入してでも東電を守ろうってのはいくらなんでも虫がよすぎるというものでしょう。ていうか、人の命と引き替えにしてまで株で儲けようという根性が気に入らない。大株主の東京都が反対にまわったということは、人の命よりも電力不足のリスクの方が大事だと表明したようなもんです。

 ところで、原子力村の御用学者の先生たちも、このところさすがに鳴りを潜めていると思っていたら、東京新聞朝刊のコラム「談論誘発」で、あの中川恵一大先生が、「どうみる?放射線」というしょうもない原稿を寄稿していた。書き出しからして、「大震災からおよそ三カ月半。いまも"放射線パニック"は収まらない」とかましてくれてます。放射線パニックだそうです。子供の健康を心配する母親の心理のどこがパニックなんでしょう。事実を捻じ曲げた楽観論を垂れ流した自分の責任を棚に上げて、よくもまあぬけぬけとおっしゃるもんです。

 さらに、「涙ながらに危険を訴える学者や安全を強調する医師、専門家の意見や立場などさまざまである」と続きます。ここは、お前もな、と軽く突っ込むところですが、続けて「原発に利権がからむという"常識"もあってか、専門家の意見に国民は疑心暗鬼に陥っている」ときます。記号で囲んだ「常識」という言葉の使い方に、なんともいやみな原稿ということがわかろうというもの。

 で、結局のところ、中川大先生が言いたいことというのは、こうなります。「今回の問題は、『白』か『黒』かの『二元論』では解決できない。絶対的な正義などないと同様に、放射線被ばくの問題でも『純白』は存在しない。そもそも『灰色』しかない放射線の問題で、『純白』を求めようとしているのがいまの日本人の姿といいえる」・・・いやはやであります。「絶対的な正義などないと同様に・・・」なんてぬかしてますが、放射線の問題は科学であって、「正義」という観念論と対比すること自体おかしなものなんだけど、それはともかく、そもそも事実認識に齟齬があるんですね、この大先生の原稿は。

 大先生は、「『純白』を求めようとしているのがいまの日本人の姿」と言うのだが、そんな認識でいるから何言っても説得力に欠けちゃうんですね。それどころか、多くの日本人は、「灰色」だから放射線は怖い、と感じているのだと思う。そもそも、年間に1ミリシーベルトという決まりは、放射性物質の影響にはグレーゾーンが大きいからこそ決められたものなんだよね。だから、「線量を下げる知恵とともに、一時的には『灰色』も認める柔軟な判断も求められているといえるだろう」なんてご意見はとても危険なものなのだ。

 中川大先生の能天気な楽観論に引き替え、中部大学の武田教授は、自身のブログで次のように記している。

(これより引用)

 仮に100ミリシーベルト以下でガンのリスクが少ないのであれば、国際的に1年1ミリシーベルトの規制等が誕生しないからです。今まで、1年5ミリ、0.5ミリといろいろな規制の変遷を経て、また医学の進歩を踏まえて1980年に1年1ミリが決まっているのです。

 それには膨大な論文があり、「具体的な論証は不足しているが、世界的なガンの発生の状況から、放射線がガンを誘発する危険性は十分に高い」ということから、決まっているのです。

(引用終わり)

・武田邦彦(中部大学)のブログ
国立ガンセンターなのにガンを増やすのに一生懸命!?
1年20ミリの被曝の被害に、何で報いるのか?

 ようするに、「灰色」だから安心なのではなくて、「灰色」だから何が起きても不思議ではないってことなんですね。学者ってものは、リスクに対して、ましてやそれが生命にかかわるような場合は、厳格なまでの自省が求められるものだ。シロートの危機意識を「パツニック」と断じてはばからない学者先生に、「いまの日本人の姿云々」などと知ったようなことを論じてほしくはないと朝から腹立ちまぎれのくろねこであった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月28日 (火)

内部被曝はけっして被災地だけの問題ではない。

 上関原発建設予定地の埋め立て免許延長を認めないと山口県知事が表明したようだが、うっとうしい梅雨空が続くなかでちょいと心が晴れるニュースではあった。

 ところで、福島県で内部被曝線量調査が始まったけど、事故後3ケ月も経過しての検査の精度ってのはどれほどのものなのだろう。実際のところ、ヨウ素なんかは半減期が8日というから、事故直後に体内に取り込んだ量を明確に判断するのは難しいらしい。セシウムも、子供の場合は、代謝が早く、排出も早いため検出できない可能性もあるという。となると、今回の調査ってのは、気休めという部分がなくなもない。うがった見方をすれば、「現状は異常なし」ってことは、将来的に何らかの疾患が出ても、放射能との因果関係を云々されて裁判沙汰にならないための布石ということだって考えられる。

 調査が遅れたことについて、福島県の地域医療科の職員が、「ホールボディーカウンターが内部被曝を測る唯一の方法だとよく承知していなかった」と謝罪したってんだが、いまさら何をすっとぼけたこと言ってるんだろう。「ホールボディーカウンターが内部被曝を測る唯一の方法」なんてことは、ハナっから多くの専門家が指摘してきたことだし、シロートのくろねこだってそんなことは知っていた。メディアでは、ホールボディーカウンターの数が不足しているってことも報道していたほどだ。ようするに、やる気がなかったってことなんじゃないのかなあ。もし異常がみつかったら、さらに厄介なことになるから、見て見ぬ振りしてたってのが本当のところなじゃないのか・・・ま、いつもの妄想ですが。30年は継続調査するというのが建前だから、けっして途中で手を抜かないことを、わたし祈ってます~♪

 福島第一原発の沖合い3kmの海底から初めてストロンチウムが検出されたようだが、カニやエビ、平目などに取り込まれる恐れがあるわけで、内部被曝の問題はけっして被災地だけの問題ではなくなってくる日も近いのではなかろうかと心痛める梅雨の晴れ間の朝であった。

| | コメント (1) | トラックバック (3)

2011年6月27日 (月)

命あっての物種とはよく言ったものだ。

 庭の紫陽花が今年はなかなか満開にならない。あまり伸びすぎたので、春先にちょこっと剪定したのが影響したのだろうか。梅雨時に紫陽花に元気がない庭は、どこか物足りない・・・てなことをしみじみと感じるどんより曇り空の月曜の朝である。

 さて、湯上りの口先番長・前原君が、スッカラ菅君の脱原発を匂わせる動きを「ポピュリズム」と批判したそうな。さらに、「私も日本が20年先に原発をなくすことは賛成だ。しかし、振り子が急激に脱原発に振れた時、皆さんの生活が一体どうなるか考えるのが本来の政治だ」とも語っているのだが、20年先に原発をなくすことに賛成なら、いまから動きださなくちゃいかんのだよ。そのために何をなすべきか。それを語ることこそ、本来の政治なんだけど、そこはネグっちゃうんだよね、しょせんは何も考えてないからさ。 

 それにしても、スッカラ菅君のことはともかく、「脱原発」をポピュリズムって言っちゃうセンスは、政治家としては致命的な欠陥でありましょう。偽メールに躍らせされて、民主党をつぶしかけたことこそ、ホピュリズムに走った結果なんであって、そんな男にとやかく言われたかないやね。

 玄海原発再開に向けて、ケーブルテレビを使った説明番組が放映された。市民に対して、原子力安全・(不)安院と資源エネルギー庁の担当者が説明するって番組なんだが、驚いたことに、出演した県民7人は地元の広告代理店が作った候補者リストをもとにして政府が選出したんだってさ。出演した市民からは厳しい意見も出たりしたそうで、記者会見なんかも開いたようだけど、こういうやり方っていかにも市民参加ですよって謳っているようで、実は「ヤラセ」に近いものがある。

 本来なら、原発再開の説明会ってのは広く市民に声をかけて行われるべきなのに、それをやると吊るし上げ食うかもしれないから、ケーブルテレビで御用番組流すことで、あたかも市民に説明したかのような体裁を取り繕おうとしたんだろうね。でも、推進派にとって、原発ってそんなにもこそこそと策を弄さないとできないものなら、潔くやめちまったらどうだい。しっかりしたデータにのっとった説明があって、はじめて原発って論議の対象になるんだからね。ま、これまではデータより金を配ってたらよかったんだろうけど、これからはそううまくはいかんでしょ。なんてったって、命あっての物種、ってことがフクシマの人災事故で周知の事実になっちゃったんだから。「脱原発」を「ポピュリズム」と批判してはばからない、恥知らずな政治家には、何言っても無駄だろうけど・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月26日 (日)

元GE原子炉技師はかく語りき・・・「原発では『事故は起こる』という前提で、ものごとを考えなければいけない」

 復興構想会議の提言がようやく答申されたけど、なんですね、ようするに増税が必要よって言ってるだけで、具体的な青写真が見えてこないのにはガッカリです。鳴り物入りで始めたくせに、何のための会議だったんだろう。復興構想というからには、夢が広がるような未来予想図をちょっとは期待してたんだけど、提言に書かれてることってまんま官僚の作文で、具体的なのは増税だけ。会議に参加したお歴々は、この提言をうやむやにはさせない、なんて息巻いてるけど、それほどのものかねえ。「脱原発」の言葉なんかどこにも見えないし、漁業特区なんてことも言ってるけど、地元の漁師によれば意見聴取すらなかったってんだから、もめるよ、きっと。単なる机上の空論を積み重ねただけの提言なんか、時間の無駄だったんじゃないのでしょうか。

 ところで、運転停止した浜岡原発の耐震補強工事の確認検査をした財団法人発電設備技術検査協会というのがあるのだが、どうやら「役員に中部電力などの複数の電力会社の幹部が就任していた」ようだ。さらに、常勤の理事長と専務理事は経産省のOBってんだから、原子力村の住人が検査してたったわけっすね。補強工事が行われたのは、2008~09年にかけてのことで、「中電は『第三者による公正なチェックを受けた』とし、東海地震に耐えられると主張する根拠の一つにしていた」って言うんだが、ま、検査される側と検査する側が同じ釜の飯を食った連中なんだから、典型的なお手盛り検査ってことです。原子力安全・(不)安院と資源エネルギー庁が経産省に同居しているのと同じ構造がここにもあるわけで、「安全神話」ってのはこうやって安易にお墨付きを与えらることで創られてきたんですね。福島第一原発も同じです。ってことは、フクシマは明らかな人災事故であり、やっぱり東電が証拠隠滅する前に強制捜査するべきだと思うけどなあ。

・東京新聞
浜岡原発補強 検査団体に電力幹部ら

 今朝の東京新聞「こちら特報部」は、GE(米ゼネラル・エレクトリック)の元原子炉技師で、福島第一原発の沸騰水型炉「マークⅠ」を開発したブライデンボー氏のインタビューを掲載。今回事故を起こした「マークⅠ」の格納容器の強度不足を早くから指摘し、抗議の辞職をしたひとだけに、「100%安全な原発はない」という言葉にも説得力があって怖いほどだ。こういうひとこそ国会に呼んで、ご意見を拝聴すればいいのに、そんな動きが微塵もないのが情けない。「原発では『事故は起こる』という前提で、ものごとを考えなければいけないのだ」と警鐘を発しているが、「安全神話」をでっち上げてその影にひっそ隠れてしまう原子力村の住人とは、科学者としてのというより人間としての品性が違う。「原発は安全」という前提と、「原発は事故を起こす」という前提のどちらを選択するか。いま、それが求められているのだと世界の中心で叫びたい心境のくろねこであった。

【くろねこの競馬予想】

 上半期最後の大一番、宝塚記念。久々に豪華なメンバーが揃ったが、ちょいと気にかかるのが清水成駿も指摘していたように、16頭中12頭が社台グループの生産馬ということ。さらに、そのうちの7頭が社台グループの持ち馬っていうんだから、公平さということからすればこんなに怪しげなレースもない。ここからは清水理論を借りれば、社台としてはサンデーサイレンスの産駒は過剰気味なわけで、これからは非サンデーサイレンス系の種牡馬にシフトしたいところ。というわけで浮上するのがキングカメハメハ産駒のルーラーシップというわけだ。母エアグルーブのお父さんはトニービンだから、母系にもサンデーの血は入っていない。

 そうした思惑と同時に、4歳になってからの充実度も考えあわせれば、ここは素直にルーラーシツプからが妥当なところか。相手にはちょっとひねってナムラクレセントとトゥザグローリー。大穴に菊花賞3着で阪神得意のビートブラック。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年6月25日 (土)

大阪商工会議所会頭「(原発の)安全神話を復活させてほしい」。

 空気中の放射性物質を測定していた無人ヘリコプター「Tホーク」が、福島第一原発2号機の原子炉建屋の屋上に不時着した映像を見たんだけど、「ビックリしたなあ、もう」であります。何事もなかったからいいようなものの、そのまま建屋に突っ込んでいたらどうなっていたかわかんないんじゃないのかなあ。それにしても、これじゃ、漫画だね。世界の最先端技術を結集したはずの汚染水浄化システムもトラブル続きだし、そんな状況じゃないのは承知していても、つい馬鹿馬鹿しくなって笑ってしまう。

 笑ってしまうといえば、財界人たちの危機意識の希薄というか、常軌を逸した鈍感さも同じだ。昨日24日には、関西経済連合会と京阪神の商工会議所、関西経済同友会などの5団体が、関西電力に原発再開を要請した、と日経新聞が伝えている。大阪商工会議所の会頭は、関電に「安全神話を復活させてほしい」と伝えたというんだから、ほぼ頭がウニしてます。ま、原発なけりゃ電力不足で大変なことになりますよっていう電力会社の脅しをフォローする小芝居ってところなんだろうけど、関西経団連ってのは関電の社長が会長なわけで、ハッキリ言ってヤラセでしょう。楽天の三木谷君が関西経団連を脱会した気持ちがわかろうというものだ。

 関西財界の本音は、どうせ事故が起きたって原発は福井にあるんだし、ま、地元は福島のように住めなくなっちゃうかも知れないけど、大阪はとりあえず大丈夫だろうから早いとこ「安全神話」を復活させて、原発再開しちゃおうぜ。このまま行くと、原発14基しか動いてなくても夏場を乗り切れちゃうことがわかっちゃうから、そうなったら「脱原発」にどどっと世論は流れて、ひいては地域独占崩れちゃう。そうなったら電力利権の旨味がなくなっちまう・・・ていうところでしょう。これって、原子力村そのものの本音でもあるんだろうね。

 ところで、中国電力は伊方原発3号機の核燃料装填を開始して、7月10日の再稼働を狙っているようだけど、こうなったら一日も早く国民投票のシステムを確立して、国民に原発是か非かを問うべきだと思う。でないと、京大の小出氏が言うように、「福島の比ではない」事故が起きて、それこそ日本沈没しちゃうかも。

 福島の郡山では、「学校疎開」を求めて、仮処分申請が出された。これは当然でしょう。原発存続したい国や電力会社が危険をなるべく小さく見せようといろんな小細工したりしているうちに、どんどん被害は深刻になってきているわけで、もう国の指示なんか待ってる場合じゃないってことです。「米軍へのおもいやり予算を、被災地への思いやり予算に回してはどうか」という意見が東京新聞に載っていたけど、そうすりゃ、福島の子供たちを疎開させるための財源だって解決するんだよね。ようは、やる気の問題で、一刻も早く子供たちを放射能から守るのが政治家の務めなんじゃないのと嘆息する土曜の朝であった。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2011年6月24日 (金)

もんじゅ再稼動を期待する原子力安全・(不)安院&低線量内部被曝が怖いらしい。

 ようやく、もんじゅの炉内中継装置の引抜が完了。実に、10ケ月もかかったわけで、この間に大事故に結びつかなかったことは、ほとんと奇蹟に近いんじゃなかろうか。もんじゅにひとたび事故が起きたら、「福島の比ではない」(京大小出助教談)わけで、なのにですよ、あろうことか、原子力安全・(不)安院のおぐし疑惑審議官西山君は、「年度内に本格稼動に結び付けたい」とKY発言をしたとか。やべえ、と思ったんだろうね、直後に「安全(規制)当局として踏み込んだ発言だった。そこまでいう資格はない」と慌てて取り消したそうだが、ま、図らずも本音が出ちゃったね。規制する側が「稼動に結び付けたい」と思っているんだから、こりゃ話になりません。おぐし疑惑の審議官は、女性スキャンダルで週刊誌をにぎわしているようだが、どなたかがツイッターで「頭に乗っている」とお見事な掛詞で皮肉っていたのには笑えた。

 ところで、一昨日だったか、国立ガン研究センターで、「福島第一原発の事故による放射線被ばくをめぐる専門家による公開討論会」があった。内部被曝がテーマだったのだが、意見が紛糾。内部被曝は、「人体に対する影響大」という意見と、「影響は外部被曝の1%程度」という意見が対立したんだとか。放射性物質が人体にどんな影響を及ぼすかってことはまだまだ研究途上で、未知の領域が多いのはわかるが、放射能の危険にさらされている「今」の状況を考えると、楽観論を展開する学者ってのも考えもんだ。やはり、リスクというものは、最悪の場合を考慮して対処すべきものだと思う。何かが起こってからでは遅いのだし、過度なくらいの防御体制を敷いた上で、何も起こらなかったらラッキーとするのがリスクマネージメントの鉄則なのだ。

 福島県民200万人の被曝調査費用を、政府と東電が基金を設立して肩代わりする方針のようだけど、福島だけでいいのかねえ。低線量内部被曝で、原発周辺住民の乳がん発生率などが増加しているというアメリカのデータもあるっていうし、福島第一原発の(人災)事故が起きた以上は、少なくとも東北と関東の全住民の健康調査をするぐらいでないと、本当の被害状況ってわからないのではないだろうか。そうしないと、何十年後かに放射性物質が原因で発病しても、因果関係がわからないからって補償もないままほったらかしにされちゃうかも。被曝に関する取り組みが遅いのも、国も東電もそれを狙ってるからじゃないのだろうかと疑心暗鬼のくろねこであった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月23日 (木)

電力を私物化する電力会社の思い上がり。

 いやはや、梅雨の晴れ間とはいえ、昨日の蒸し暑さはちょいとこたえた。で、当然、電力使用量大幅アップてな記事が出ると思っていたら、案の定でありました。なんでも、東電はピーク時の使用量を3990万キロワットと予想としていたそうだが、さすがに真夏日だったこともあって午後1時から夕方までのピーク時で4129万キロワットを記録したそうな。東電のピーク時の供給量が4730万キロワットというから、使用率は87.3%ということになる。使用率が90%より低いということは供給に余裕のある状態なのだそうだが、東京新聞は「真夏日で電力急上昇」と見出しを打ち、ご丁寧にもサブで「4129万キロワット 東電、震災後最大」とちょいと煽り気味のコピーで迫っていた。で、記事の最後に昨年同日比を紹介してエクスキューズしていたのだが、それによれば去年の22日は今年より気温が低かったにもかかわらず、最大電力使用量は4821万キロワットにも達していたのだとか。で、「電力不足に備えた企業や家庭に節電意識が高まっていることもうかがわせた」と記事を締めくくっていたのだが、ならば「真夏日でも節電効果てきめん」なんてテーマで記事をまとめるけどね、アタシだったら。

 ことほどさように、電力不足キャンペーンは深く静かに潜行しつつ巧妙に仕掛けられているわけだが、保坂世田谷区長が東電に要請していた「電力使用量即時公表」は、「時間、費用的に困難」ということで拒否されたようだ。「変電所ごとにリアルタイムの数字があるが、データを集約してグラフ化するなど、一般向けに情報開示するシステムがない」「システム作るには、費用は4億円、時間は8ケ月かかる」ってのが東電の言い分なんだが、これは嘘でしょう。おそらくやる気になれば技術的にも費用的にも可能なんだと思う。ていうか、本当は出来るのに出来ないふりしてるんじゃないのかねえ。

 関電が15%の節電を事実上断念して、その一方で奈良県とは10%超の節電で合意文書交わしたってんだが、東電の電力使用量即時公表拒否といい、電力会社ってのは公的なインフラを独占的に任せていただいてるというのに、明らかに電力を私物化している。やっぱり、一度シャッフルして、発送電分離して、電力事業への新規参入を促して、本当の意味での電力自由化しなけりゃ、おそらくいつまでたっても埒があかないんだろうけど、国会の猿山ではいつ終わるとも知れない三文芝居が続いているんだから、この国はどうなっちゃうんでしょうねえ。

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年6月22日 (水)

スッコップ持って一さらいして、記念撮影して帰っていった国会議員。

 ネットカフェや漫画喫茶の個室営業が、「児童買春の温床」になるとかで、風営法を適用して規制しようという動きが警察庁にあるようだ。だったら居酒屋の個室はどうなのよ、と突っ込みたくなるのだが、ま、官憲側としましては、密室では何が起きても闇の中ってことはよ~くわかってるわけだから、いまのうちに規制しちゃえってことなんだろうね。つまり、個室営業可視化ってわけね。笑えんなあ。

 日米安全保障協議委員会(2プラス2)で、アメリカと共同開発したミサイルを第三国に輸出する基準が正式に合意された。つまり、武器輸出三原則に関わる合意を、国会で議論することなくなし崩し的に進めちまったということ。スッカラ菅君は、再生可能エネルギーをキーワードに世間に媚を売りつつ、延命を図っているが、その影ではこういう国是ともいうべき重要なテーマを好き勝手に改竄しているわけです。マスメディアも大震災や原発関連以外の政府の動きについては、ほとんどノーチェックだからね。総理大臣が居直ったら、けっこう好き勝手やれるもんなんだなあと痛感する。

 ところで、家族や親族、さらには友人などを大震災で亡くした国会議員も数多くいると思うのだが、その中の一人、民主党の黄川田衆議院議員へのインタビューが東京新聞に載っていた。「いいかげんにせえ」というタイトルは、両親、長男、秘書が亡くなり、妻は行方不明という中で、国会の猿芝居に対する叫びそのものでありましょう。なかでも国会議員への憤懣やるかたない思いの凝縮した次の一言は、いまの政治のぬるさかげんへの痛烈な皮肉でもある。

「国会議員もたくさん被災地に来てくれました。それはありがたいことですが、スコップ持って一さらいして記念写真撮って『帰ります』。これじゃ声なき声は聞こえないですよ」

 スッコップ持って笑顔でおさまった写真をホームページに堂々と掲げて悦に入っている議員の顔が目に浮かぶ。こんなもんなんですね、国会議員の被災地訪問なんてのは。やっぱり、1週間泊り込みでのガレキの片付けを義務付けるくらいでないとダメだろうね。そして、帰りは、原発の現場で放射性物質の危険性を身をもって体験するなんてツアー組んだらいかがでしょう。TVでは、「私も現場に行きましたが・・・」なんて前フリする政治家や評論家をよく見かけるが、しかしてその実態はとなると、単なる物見遊山だったりしてるんだろうね。それにしても、スッコップ持って一さらいして、記念撮影して帰っていった国会議員ってのはどなたなんでしょう。今日は暇だし、国会議員のホームページをサーフィンしながらチェックしてみようっと。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2011年6月21日 (火)

老醜さらすレイシスト知事に無知蒙昧な経団連会長、そして作業員は使い捨ての電力会社。

 大震災から3ケ月にして、ようやく復興基本法が成立した。とはいうものの、その実態となるとなんともお粗末なもので、抽象的な理念ばかりが先走って、具体的な政策やそれを実行するためのタイムスケジュールが明確にされたわけではない。「21世紀半ばの日本のあるべき姿を示す」なんて能書きたれても、今日の米にも困っているひとたちにとっては、おまじないにもなりはしない。与党も野党も、どうしてこの国の政治家ってのは、具体的なヴィジョンや戦略ってものを明快にできないんでしょう。それこそが政治家の本来の仕事だろうに。

 政治家も政治家なら、財界も財界で、経団連会長のオヤジが、いつまでたっても辞めないスッカラ菅君に業を煮やして、「自分の言ったことを実行しないのは若い人の教育上も具合が悪い」てなことをのたまってるが、財界人としての見識のカケラもないこのオヤジの存在ほど「教育上具合が悪い」ものはないと思うけどね。かつては、「財界総理」と称されるほどの大物財界人がいたものだけど、このオッサンはせいぜい「財界の御用聞き」ってところか。なんといっても、大震災直後に、「地震でびくともしない原発はたいたものだ」って放言してはばからなかった無知蒙昧なオヤジだからね。

 無知蒙昧な輩がもうひとり・・・レイシスト都知事が、また老醜をさらけ出してくれた。「日本は核を持て。徴兵制もやれば良い」てなことを何の考えもなしにペラペラしゃべくっているのだが、その浅薄な知性ならぬ痴性溢れる物言いはもはや犯罪でありましょう。こんな男に投票した有権者は大いに反省してほしいと思う今日この頃なのだ。

日本は核を持て。徴兵制もやれば良い

 ところで、内部被曝が未測定のまま連絡のとれなくなった作業員が69人もいるらしい。その半数は個人の特定もできていないのだとか。下請け、孫請け、ひ孫請けは当たり前、6次、7次の下請けだって存在するっていうんだから、どれだけのひとが被曝の危険にさらされているかわかったもんじゃない。ハローワークでは時給1万円で作業員募集しているらしいが、当然人手は集まらない。で、怪しげな手配師の登場となるわけだが、命がけで原発と戦う作業員が、実はヤクザまがいの手配師によって集められているという構図こそ、長い間原発が抱えてきた闇の部分でもあるのだ。原発ジプシーと呼ばれる無名の作業員たちの存在が、原発を底辺で支えてきたわけで、それはこの悲惨な事故がおきてもまったく変わっていない。どころか、東電はおそらく見て見ぬ振りをしているね。

 「事故直後の混乱で、協力会社が作業員と雇用契約を結ぶ際、個人情報の確認や管理がずさんだったり、東電が線量計を渡す際に個人を十分確認しなかったりした可能性がある」(東京新聞より)とされているが、そんな生易しいものではなくて、おそらく末端の作業員は東電にとって使い捨てだったのだと思う。だから、健康管理なんて発想自体なかっただろうし、一定程度の金やってチャラ、ってのが東電に限らず電力会社のやり口なんでしょうね。くわばらくわばら、くわばらおはたなのだ。

 

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2011年6月20日 (月)

「脱原発デモのバックには革マル、中核、原水協がいる」という石原伸晃のクズ発言。

 スッカラ菅君は、「国民とのオープン対話」てなことをネットを使って始めたようだが、ま、いろいろ思いつきとはいえ仕掛けてくるもんです。とはいえ、もともとポリシーもへったくれもないもんだから、結局のところ言いたい放題になっちまって、けっして好意的には受け取られてはいないようだ。昨日は、つい調子に乗って本音がポロリと出ちゃったんでしょう、「全ての原子炉を止めれば経済に対する影響があまりにも大きい。安全性が確認されたものは稼動していく」てなことを口走っとリました。カバ男の海江田君と同じことの繰り返しなのだが、しょせんは財界に顔を向けた発言なわけで、これが「国民とのオープン対話」でのことなんだからちゃんちゃらおかしくてヘソで湯が湧いちまう。

 ところで、昨日は福島市で「怒りのフクシマ大行進」と銘打った反原発集会が開かれた。およそ1500人が集まったそうだが、アンチ原発の流れは、静かだけれど力強く動き出しているのだとつくづく思う。なのになのに、貧相面した幹事長ノブテルが、またしてもクズ発言をしてくれた。いろんなブログで既に紹介されていますが、改めて引用します。

(これより引用)

山口・上関原発建設計画:石原氏「10年はできない」 「反対運動はアナーキー」

 自民党の石原伸晃幹事長が18日、山口県宇部市であった河村建夫衆院議員(山口3区)のセミナーで講演し、中国電力(広島市)が同県上関町に計画している上関原発について「客観的な情勢から原発新設にはなかなか賛同を得られない。この10年以内にできないと思う」と発言した。河村氏も「新しい原発を造るのはなかなか大変」と述べた。

 石原氏はさらに▽東京電力福島第1原発事故後に広がっている脱原発運動を「アナーキー(無政府的)で、代替エネルギーのことを考えていない」▽東京で11日にあった脱原発デモについて「公安関係者から聞いたが、バックにいるのは革マル派、中核派、原水協(原水爆禁止日本協議会)。そういう人たちがいるのに普通の人が多く集まっている」--と発言した。上関原発予定地近くの祝島で続く反対運動についても「今来ているのは中核派で、地元の人たちは本当に少ない」と述べた。

 上関原発を巡っては周南市など周辺市町の議会で「中止」「凍結」の意見書が可決されている。「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の山戸貞夫代表は「地元の気持ちが全く分かっていない。反対運動は30年も続いているのに」と憤っていた。

(引用終わり)

 こんなに嫌な気持ちにさせられた記事というのは、そうめったにあるものじゃない。自分と意見を異にする相手をすぐ「在日」だなんだと差別する感覚ととても似ている。「公安から聞いた話」として、脱原発デモのバックに「革マル、中核、原水協がいる」って発言にひそむアナクロニズムは、さすがにあの親にしてこの子ありだ。もう、時代認識そのものがとち狂ってるもんね。聞きようによっては、革マルと中核がまるで共闘しているかのようにもとれるんだけど、こいつ革共同そのものを知らないんだね、きっと。よくまあ、政治家やってられるものだ。

 この発言は、原発と真摯に向き合い、エネルギー政策の未来を模索しようとしている人々に対する明らかな挑発でしょう。それにしても、「公安から聞いた話」って前フリの、なんと浅ましく、破廉恥なことでありましょう。

| | コメント (3) | トラックバック (1)

2011年6月19日 (日)

スッカラ菅君のおかげで内部被曝に冒される日本。

 一昨日のブログで、アメリカ・ネブラスカの原発(フォートカルフォーン原子力発電所が正式名称とか)が浸水被害で大変なことになっているらしいと紹介したけど、東京新聞朝刊それについてがちょこっと報じていた。なんでも、近くのミズーリ川が氾濫したことで完全に水に浸かった状態なのだとか。電力会社は、「原子炉は防水装置が施されており心配ない」てなことをアナウンスしているようだけど、福島第一原発(人災)事故が起きた時ニスッカラ菅君が「全く安全。心配ない」って言い続けてたのとクリソツなのが気にかかる・・・。

Photo_2

 そんな危うい原発が日本中に散らばっているのもなんのその、カバ男の海江田君は、「停止中の原発の再稼動」を能天気にも表明した。その理由がふるっている。「安全対策は適切に実施されている」って言うんだが、こういう時は、何がどう適切に実施されているか、電力会社の責任者も記者会見に出て具体的に説明したうえで、「これでいかがでしょう」って国民にお伺いたるものなのだ。いやはや、これでまた世界の笑い者になってるね、日本は。

 この動きは、このところの一連の電力不足キャンペーンと連動していることは間違いない。時を同じくして、鉄道各社が節電ダイヤを発表しだしたのもこれでうなずける。地下鉄などは日中の数時間冷房を止めるようだが、万が一暑さに倒れるひとが出ようものなら、それみたことか、原発廃止するとこうなっちゃうんだよって脅しにかかるんだろうってことは容易に想像がつく。

 それはともかく、「原発再稼動」を受けて、大阪の子供知事は、「大臣も電力会社幹部も原発周辺に住めばいい」とコメントしていたが、原発推進する政治家や財界人、そして電力会社幹部は原発周辺への居住を義務づけたらどうなんでしょうね。放射能は怖くない、プルトニウムなんか飲んでもOKなんてトホホな発言をする学者や評論家も同じです。

 放射能汚染水の浄化装置も誤作動続きで、昨日なんか放射性セシウムの吸着装置の放射線量が想定より早く交換基準に達して大騒ぎ。1ケ月もつはずなのに、5日でワヤになっちまったんだから話にならない。原子力の先端技術なんて言ったところで、しょせんはこの程度なんですね。ことほどさように原子力ってのは人間では制御しがたいものなのだ。こんなにも獅子てんや瀬戸わんやな状況にあって、それでも「原発再稼動」しようってんだから、そのアホさかげんは後世に残りますよ、きっと。

 カバ男の発言は、当然スッカラ菅くんの肝いりなんだろうね。ということは、このところの「再生可能エネルギー」をテコにしたパフォーマンスってのはなんなんでしょう。ようするに、この男の言動ってのは、ポリシーのかけらもないところから発せられているってこと。だから信用ならないのであって、軸足がいつでも揺れっぱなし。「脱原発」をちょいと鼻薬のようにきかせて、支持率低迷に歯止めをかけたつもりなんだろうけど、「原発再稼動」で元の木阿弥になります。

 原発推進はもっての他だけど、再生可能エネルギーをもて遊ぶってのもタチが悪すぎる。スッカラ菅がトップにいるってことは、日本そのものが内部被曝に冒されてるようなものなのかもしれないと思う今日この頃なのであります。

【くろねこの競馬予想】

 阪神では牝馬の重賞、マーメイドステークス。ハンデ戦だけに1番人気が毎年のようにズッコケる難解なレースとして定評がある。今年も例年にたがわず難しい。53kgと斤量に恵まれたアスカトップレディに期待したのだが、果たしてどうなることやら。相手には、イタリアンレッド、ブロードストリート、プロヴィナージュ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月18日 (土)

電力総連の幼稚で腐った体質。

 昨日、これまで原発推進派だったデザイナーと打ち合わせをしていたのだが、終了後にちょいと飲んでいた時のことだ。何気に原発の話になり、彼曰く、「ここまできたら原発推進する確かな根拠がなくなっちゃったね」。「安全」「安価」「クリーン」という原発のキーワードがことごとく崩壊しちゃったんだから、彼の言に静かにうなずいたのだった。大阪市長が、「安全でクリーンなエネルギーという神話が崩れ去った。脱原発目指して力を合わせませんか、と大きな声でいいたい」と、「脱原発」を宣言したのも、むべなるかななのだ。

 大阪市は関電の筆頭株主でもあり、成り行き次第では株主総会で「脱原発」を訴える可能性もありそうなのだが、それに引き替え、東京のレイシスト知事は、東京オリンピックに地道をあげているのだからたまりませんわ。東京だって大阪と同じように、東電の大株主なんだから、いつもの傲慢なハッタリで一言言ってやりゃあいいものを、こやつは金や権力にはトコトン弱いときてるからね。

 しかしまあ、「老いの一徹」とは言うけれど、ここまでくると「老醜」というしかない。だいたいですね、「復興の象徴」としてオリンピックを位置づけようてんだが、これって、「復興」の押し売りです、どう考えたって。そもそも、「復興の象徴」」とするなら、東北で開催することこそ筋ってもんだろう。とはいっても、開催予定の2020年になったって、おそらく原発(人災)事故は収束していないだろうし、警戒地域も解除されていないはずだから、そうたやすく東北で開催なんてのはできない相談なのだが・・・。

 なんにしても、オリンピック誘致には4000億円という金が使われるそうだが、いっそのこと復興資金としと被災地に寄付した方が、よほど役に立つと思うけどね。それに、防災都市としてのインフラ整備にだって、お金が必要なはずだし、オリンピックなんかにかまけている場合じゃないのは明白だ。ま、それもこれも、2020年まで日本がもったらの話なんだけど・・・。

 福島第一原発の(人災)事故収束に向けた工程表が改訂され、作業員の被曝量の管理強化がいまさらのように追加された。これまでだって下請けの作業員には被曝線量を教えていなかったり、作業員に対する東電の安全管理ってのはあってないようなものだったんだから、工程表に管理強化が明記されたところで作業環境が一変するとはとても思えない。とにかく、労使一体となって下請けに危険な作業をおしつけてきた会社だからね。

 今朝の東京新聞「こちら特報部」は、電力総連の腐った体質をレポートしているが、原発推進の方針はいまでも揺るがないのだとか。電力総連の事務局長は、こんなことを口走ってます。「原子力発電は、議会制民主主義において国会で決めた国民の選択。もしも国民が脱原発を望んでいるなら、社民党や共産党が伸びるはずだ」ってんだから、明らかに喧嘩売ってますね。国会で決まったことは国民の選択、っていうトホホな発想には笑うしかないが、いやはやさすがは同盟をルーツに持つ御用組合だけのことはあります。ま、こんな幼稚な認識しかない組合なわけだから、下請けの安全管理なんか眼中にないんでしょうね。

 そんな組合から支援されて当選した議員が民主党には数多くいるわけで、電力会社は自民、その組合は民主という鉄壁の政財癒着が完成されているのが現状なわけです。だから、「脱原発」ってのはそう簡単に進むものではないのだけれど、こうまで喧嘩売られると買うしかないんじゃないのと細腕をぶしてみるくろねこなのであった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月17日 (金)

脱原発選挙、あるかもな。

 アメリカのネブラスカ原発が水害で大きな被害を受けているらしい。CNNでは、「レベル4の可能性」と伝えているとか。原発上空は飛行禁止の措置がとられているとも・・・。実際のところ、どうなってるのだろう。ちょいと気がかりな梅雨寒の朝である。

 昨日の東京新聞「こちら特報部」では、福島の子供たちに鼻血などの症状が出いているとレポートしていた。そして、テレビ朝日『モーニングバード』では、警戒区域に指定された地域に再び人が住めるようになるには、少なくとも数十年はかかるだろうと京大の小出助教などの話をまじえながら報じていた。どちらも、おそらく誰もが想定していたことだと思うのだが、これまでマスメディアではタブーだったんですね。ここにきて、そうしたタブーがひとつひとつ崩されつつあるのは、つまりはそれだけ放射能の影響が深刻だってこと。

 それはまた、被災地の復旧・復興にも大きく関係してくるわけで、放射能の影響をしっかり把握したうえでの復旧・復興対策を立案しないと、きっと絵に描いた餅で終わっちゃうんでしょうね。ま、それだけ原発事故ってのは恐ろしいわけなんだが、いまだに条件付で稼動なんて間抜けなこと言ってる300万円で暮らせる男・森永君なんてのもいるんだからいやんなっちまう。

 そんな状況を見越してか、再生可能エネルギーで人気回復図ろうと、このところスッカラ菅君の元気なこと。「顔見たくないなら、電力会社に固定価格での買い取りを義務づける法案を早く通すこったね」と、かなり強気な姿勢で攻勢をかけている。で、これに乗り遅れてたまるもんかと秋波を送り始めたのが国民新党の寝ぐせ男・亀井君だ。退陣迫っていたのはどこへやら、いまでは復興大臣就任かなんて憶測まで流されている。どうやら、一郎君とも裏で話がついているようなことをくっちゃべってるようだけど、スッカラ菅君と一郎君の手打ちがあったのだろうか。いやあ、政界ってのはさすが魑魅魍魎跋扈する伏魔殿のことはある。でも、寝ぐせ男は、「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」のメンバーなんですね。なんとまあ、節操のないことで。一応は大物と称されるれ議員にしてこの程度なんだから、平議員においてをやってことですね。

 それはともかく、スッカラ菅君は、「再生可能エネルギー」というキーワードをしっかり手の内にいれたようで、菅降ろしってのは原発推進の守旧派というイメージを上手にプロパガンダしていくと、郵政選挙の時のように、ひょっとするとひょっとするかもしれない。おそらく、スッカラ菅君の頭の中には、郵政選挙のイメージがあると思う。脱原発選挙、あるかもな。

 

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2011年6月16日 (木)

「スウィングしなけりゃ意味ないね」

 昨夜は、友人のジャズ・ヴォーカリスト、山岡未樹さんの「バースデーライブ」を聴きに、カミさんと連れ立って六本木のライブハウス「スイートベイジル」に足を運んだのであった。ちなみに、彼女は2007年に日本ジャズヴォーカル大賞を受賞、その年にリリースされたN・Y録音のアルバム「Dear Friends」では、ベニー・ゴルソン、ロン・カーターと共演。ロン・カーターとスリリングなデュオを展開する「Lullaby of Biadland」は絶品です。

 昨夜のライブはピアノ・トリオをバックに、オープニングの「My Favorite things」から、このところ恒例のエンディングテーマとなっている「You've got a friend」までの12曲をじっくくり堪能したのであった。なかでも、圧倒的なドライブ感で疾走する「Summertime」はくろねこの琴線をいたく刺激してくれた。「Summertime」といえば、ビリー・ホリデー、ジャニス・ジョプリンのたっぷり情感を込めた、時に絶望感すら漂うブルージーな熱唱がくろねこの愛聴盤ではあるのだが、この曲って本来は子守唄なんですね。南部の黒人が背負わざるを得ない苦境の中にあっても、差別される者だからこその力強さがこの曲の根底にはある。だから、叩き込むようなリズムとビートで、前へ前へと突き進む躍動感溢れる彼女のアプローチは、この曲にとっての重要なテーマのひとつなのかもしれない。

 なんちゃって、ナマ言っちまいましたが、ようするにドライブ感ってのは「ノリ」でもあります。デューク・エリントンも言ってます、「スウィングしなけりゃ意味ないね」って。ちなみに、この曲の原題は、「It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)」ってんですが、なぜ「It doesn't」じゃないんでしょう。黒人のスラングではこういう言い方もある、って説もあるけど、よくわかりません。ま、それはともかく、久しぶりに心がスウィングしたジャジーな夜なのでありました。

山岡未樹のホームページ「Dear Friends」

 さて、ジャズに限らず何事にも「ノリ」って大事なわけで、これをはずすとすべてがおじゃんてことがよくある。民主党がズッコケたのも、マニフェストは捨てるわ、内輪もめはするわで、政権交代の「ノリ」を忘れちゃったのが原因なんですね。「脱原発」の流れも同じ。いまの「ノリ」を大切にしないと、すべては元の木阿弥になっちゃいます。だから、澤地久恵、大江健三郎、瀬戸内寂聴らが呼びかけ人になって、脱原発を求める1000万人の国会請願署名運動が動き始めたのはとても意味あることだ。どう考えたって、普通の市民よりは、著名人の方が影響力は大きいわけで、マスメディアだって市民のデモは無視できても、ノーベル文学賞の作家が動いたらスルーするわけにはいかない。これだって時期を逸したら意味がないわけで、この「ノリ」が大きなうねりとなって巨大なリズムを刻みだし、そのリズムで日本が世界が「脱原発」に向けてスウィングしたらサイコー・・・てなことを夢想するくろねこであった

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年6月15日 (水)

「反原発は集団ヒステリー」だとさ。

 福島の酪農家が自殺。「原発がなければ・・・」としたためられた遺書が悲しい。避難所では、酒に溺れる高齢者のケアが問題になっているようたけど、対応を急がないとそうしたひとの中からも同じ悲劇が起きるかもしれない。復旧・復興対策は後回しにして、政治家どもが政局に明け暮れている間に、人の心がどんどん壊れていく。

 「原発がなければ・・・」という心の叫びは、到底理解できないだろうという政治家だらけの中で、貧相面したノブテル君がやってくれた。「反原発は集団ヒステリー」だとさ。これは、イタリアの国民投票で反原発はが勝利したことに対するコメントで、正確には、「あれだけ大きな事故があったので、集団ヒステリー状態になるのは心情としては分かる」とのたまっとります。ようするに、福島第一原発の(人災)事故があったから舞い上がっちゃった、と言いたいわけです。東京新聞の「筆洗」は、「いつ終わるか先が見えない不安を抱える国民の気持ちを想像きない人なのだろう」と嘆いていたが、人情の機微が理解できなくて、よくもまあ政治家やってられるもんだ。ま、あの親にしてこの子ありってことです。

 で、そのノブテルの元秘書で大和田某とかいう杉並区議が、「この間の高円寺反原発デモは迷惑だから、今後はデモへの公園の貸し出しを規制すべき」と区議会で要求したんだとか。事実としたら、情けない男ですね。「迷惑だから規制」しようってセンスは、さすが石原ファミリーの一員の面目躍如ってところだ。それにしても、こういう輩が区議とはいえ政治家になっちゃうんだから、「♪世の中間違っとるよ。誠に遺憾に存じます」(クレイジー・キャッツ『遺憾に存じます』)ってなもんか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月14日 (火)

ドイツ、イタリア、日本で「原発よ、さようなら」三国同盟ってのはいかが。

 イタリアの国民投票は、脱原発が勝利。原発再開反対が94%となったら、さすがのベルルスコーニも「原発よ、さようなら」って言わざるを得ない。ま、これもフクシマの惨状が大きく影響しているわけだけど、日本でも朝日新聞の世論調査で、「将来的に脱原発」が74%という結果が出ている。世の中の流れは、明らかに原発からの脱却なのだが、そんなことはおかまいなしに無反省なのが政官財のお歴々なんだよね。その空気の読めなさかげんに、日本政府には「化石賞」が授与されちゃって。恥ずかしいったらありゃしない。こうなったら、ドイツ、イタリアに続いて、日本も「原発よ、さようなら」して、21世紀の日独伊三国同盟結んだらどうでしょう。ひと時代前の帝国主義的三国同盟は「悪の枢軸」だったけど、「原発よ、さようなら」がテーマなら世界から歓迎されること間違いなしと思うけどね。

 でも、原子力村の住人にとって、「脱原発」された日にゃ、オマンマの食い上げですからね、なりふりかまわない脅しまがいの「電力不足キャンペーン」がこのところ凄まじい。今朝も朝刊開けば、「電力10社の合計 供給余力乏しく」なんてことが報じられている。さらに、全原発停止したら、家庭の電気代が月1000円も高くなるぞ、なんて脅しを経産省所管の日本エネルギー経済研究所が発表している。

 でもですよ、このところブログでも書いているけど、その根拠となるデータがそもそも原子力村に都合のいいように改竄されている可能性が大なんだよね。原発停止したら家庭の電気代が上がるよと言うけど、家庭の電力使用量って、全電力使用量の4分の1程度にすぎない。それにひきかえ、大口需要者である企業は、かなりの優遇措置を受けているわけで、そこから見直していけば自ずと数値は変わってくる。値上げの理由のひとつに、火力発電使わなくちゃならなくなるから、燃料コスト増になるってのがあるんだけど、これも怪しいものだ。というより、原発の発電コストって実はそんなに安くないわけで、家庭の電気代が高くなりますよ、ってのは、明らかにブラフです。

 昨日も書いたように、政官財学、そしてマスメディアもが合体して電力不足を煽るなら、ちゃんと情報公開して、それを叩き台に公開討論すればいいのだ。そして、菅降ろしに奔走する政治屋の皆さんも、菅退陣後のヴィジョンを表明することが先決なんじゃないっすか。スッカラ菅はサイテーだけど、なんでもかんでも菅が悪いってのは話が違う。アンパンマン石破君なんか、菅の後は前原がいいなんて、大きなお世話というものだ。お前は野党だろう。どいつもこいつも節度のない野郎どもだ。

 ところで、北沢防衛大臣が、シンガポールでゲーツ国防長官と会談して、日米共同開発のミサイルの第三国への輸出を認める方針を確認したそうな。ほらほら、大震災と原発の影で、武器輸出三原則がなし崩し的に拡大解釈されようしている。武器輸出三原則ってのは、確か国是のはずだよね。いくら与党だからって、なんの議論もせずに勝手に決めていいわけがない。普天間へのオスプレイ配備といい、大震災をいいことに、いろいろやってくれてるようだけど、こんなんでいいのだろうか、日本は。

 スッカラ菅君が居座り続けるのは業腹だが、かといってやみくもな菅降ろしも胡散臭い。なんだか、八方塞がりな今日この頃なのであった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月13日 (月)

こうなったら、「脱原発選挙」で政界再編したらどうだろう。

 とうとう地下水からストロンチウムが検出された。海水からも国の基準値を超えるストロンチウムが検出さたというし、もうめちゃくちゃな汚染が広がっているんだろうね。月曜の朝から憂鬱なニュースではあるが、これが日本の現実なのであって、原発事故の凄まじさってのは体験してはじめてわかるものなのだ。で、わかった時にはもう遅い、ってのが放射能汚染の恐ろしいところで、いまだに原発なけりゃ電気不足して何もかも立ち行かなくなるよって吹聴している奴の気が知れない。というか、ハッキリ言って愚かなことだと思う。

 だからこそ、村上春樹のメッセージはとても意味のあることなのだ。本来なら、政治家こそが発信すべきメッセージなんだよね。「非現実的な夢想家」といった表現がどうたらこうたらとか愚にもつかない批判もあるけど、んなことは文学者だからこそのレトリックであって、わたしゃ久しぶりに感動しましたです。

 で、ローマ法王ベネディクト16世も、「環境に配慮した生活様式を選び、人類に危険を及ぼさないエネルギーの研究を開発することが政治と経済の優先事項である」と再生可能エネルギーの必要性を提唱したようなのだが、日本ではほとんど報道されてませんね。イタリアでは「原発再開の是非を問う国民投票」が昨日、今日と実施されているが、当然それを意識した発言でしょう。日本の宗教家はなぜダンマリを決め込んでるんだろうね。もっとも、ローマ法王ほどに影響力はないか。

 ところで、11日のブログで、「関電が発表したこの夏の15%の節電要請に対して、子供知事の橋↓君が『根拠が不明』として、協力しないと表明した」ことを紹介したけど、先週の『パックインジャーナル』で、反原発の立場で活動を続ける文筆家であるところの田中優氏が、「夏場、平日、日中午後2-3時、気温31度以上のときだけピークが出ている」ということを語っていた。このパターンが当てはまるのは、1年のうちでせいぜい10時間なのだとか。だからといって、節電しなくていいんだよと言っているわけではなく、いかに電力会社が恣意的に電力不足を喧伝しているかということなのだ。子供知事の言う、「根拠が不明」というやつです。

 さらに、電力の自由化ということで言えば、1995年に電気事業法の改正があって、一部の企業が電力を供給できるようになっていて、自社工場での消費を目的とした自家発電もある。たとえば、六本木ヒルズはすべての電力を自家発電でまかなっている。で、そうして作られる電気の総料は、なんと6000万kW、これだけで原発54基の総認可出力を上回っているのだとか(すべて田中氏のウケウリです)。

 ようするに、日本の電力に関するデータをすべて公開した上で、それこそ子供知事が要求するように公開討論をすべきなのだ。そして、イタリアのように原発の是非を国民に問うべきなのだと思う。なんたって、これまで「原発推進しますけどどうしましょう」なんて聞かれたことないからね。

 スッスラ菅君は、「自然エネルギー庁」構想なんかぶち上げたりして、総理の座にしがみつくのに懸命だけど、「原発推進」と「消費税増税」が目的の菅降ろしが明確になりつつあるのを見ていると、いっそのこと「郵政選挙」の時のように、「脱原発選挙」を旗印に解散総選挙に打って出たらどうだろう。ひょっとしたら、「脱原発」がキーワードになって、政界再編のうねりがどどっと押し寄せるかもしれない・・・なんて「非現実的な夢想家」を気取るくろねこであった。

 電力データ関連は下記サイトを是非ご覧ください。

・ぼちぼちいこか...
6月4日 田中優氏の講演@八王子

・経済の資格
緊急レポート 電力会社の利権を奪えば「脱原発できる!」 「ニッポンの自家発電」はすでに原発60基分!

原発を止めても電力は足りる(たね蒔きジャーナル6月9日 小出裕章氏インタビュー)

・高野論説
すでに半壊状態の日本の原発体制 ── "頓死"か"安楽死"のどちらかしかない

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月12日 (日)

放射性物質除去のフィルターが付いてなかったって・・・・そんなのありか!?

 昨日の「6・11 脱原発100万人アクション」による全国規模の集会やデモは、さすがにマスメディアもスルーすることはできなかったみたいで、TBS『報道特集』は新宿からライブ映像でその熱気を中継、一夜明ければ東京新聞は社会面でしっかり報道していた。ま、その他のマスメディアがどう報道したかは知らないが、聞くところによるとNHKニュースは7時のニュースでも取り上げなかったそうな。そのくせ、復興のための特別番組なんぞをニュースの後に流していたが、これがゆるいのなんの。福耳猪八戒・枝野君が出演していながら何の具体策も提示できず、メインのキャスターを務めたオッサンはただの司会者で、何の意見も持たないものだから突っ込むこともできない。これだったら、淡々とドキュメントしてくれたほうがよっぽど心に響いたと思うけどね。

 ところで、東京新聞によれば、「国内の沸騰水型原発では、ベント配管にフィルターは付いておらず、東京電力福島第一原発では、放射性物質が広く拡散した」のだとか。これを受けて、原子力安全・(不)安院は、「深刻な事故を想定していなかったからで、問題だった」とのん気なコメントしてるんだけど、「深刻な事故を想定していなかった」ってサラっと弁解しちゃうことこそ深刻な問題だ。

 京大の小出助教は、「フィルター設置は国際常識」と指摘ているけど、ではなぜフィルターを設置していなかったかというと、もうウンザリなのだがお決まりのコスト削減がその裏側にあるらしい。「安全神話」を振りまきながら、その実コスト意識ばかりが先走って、「安全」なんてのは二の次、三の次だったわけです。今後は、フィルター義務付けを検討するそうだが、この期に及んでも「検討」とはなんと悠長なと呆れちまう。おそらく、すべての原発がこんな調子で建造されて行ったんだろうね。そしそて、いまも建造しようとしてるに違いない。

・小出裕章(京大助教)非公式まとめ
6月11日 ベント配管にフィルター無しは危険 小出裕章

 しかしなんですよ、汚染された廃棄物が流出する危険性のある施設で、それを除去するためのフィルターが設置されていなかったてのは、もう世界中から物笑いの種どころか、はっきり言って軽蔑の対象ではなかろうか。こういうニュースは、いまの世の中、あっという間に世界を駆け巡るからね。そういえば、ニューヨークにある非営利の独立放送局『デモクラシーNOW』で、鼻つまみものの御用学者、長崎大学の山下一俊大先生の「放射能はニコニコ暮らしていれば問題ない」などの一連のトンデモ発言が放映されたとか。おそらく、山下大先生に限らず、日本の原子力村の御用学者は、世界の笑い者になってることは確かでしょう。

 ペテン師呼ばわりされたどこぞの総理大臣がいたが、福島第一原発(人災)事故では、おそらく日本全体がペテン師扱いされているんじゃなかろうか。そう思うと、おちおち昼寝もできない今日この頃なのであった。

【くろねこの競馬予想】

 東京競馬場のエプソムカップは、ダークシャドウに期待。前走大阪杯でその後の天皇賞の勝ち馬ヒルノダムールにハナ差2着。かてて加えて、府中は3戦3勝のコース巧者。馬券は人気薄ながら渋めの馬場があいそうなレインフォーレストとのワイド1点。

 阪神では荒れることで有名なハンデ戦のCBC賞。ここは柳の下の2匹目のドジョウを狙って、先週のリアルインパクトに続き軽量3歳馬のシゲルキョクチョウとツルマルレオン。ここもワイド1点勝負。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月11日 (土)

データ公開もせずに節電要請で脅しをかける電力会社の傲岸不遜。

 東日本大震災、それに続く原発(人災)事故から、今日で3ケ月。月日の経つのは早いものだが、それに比べて遅々として進まない復興政策には口アングリだ。永田町の猿山ではボス争いでてんやわんやの有様で、ほとんど無政府状態でしょ。おかげでいまだに9万人を超える被災者が避難所生活を強いられている。国内のみならず、世界中から寄せられた義援金だって、被災者の手元に届いたのごくわずか。で、義援金を配る委員会ってのがあって、義援金配分割合決定委員会と呼ばれているのだが、この会長が堀田力なんだとか。ロッキード事件の特捜検事だったことがご自慢で、さわやか福祉財団理事長でもあると同時に、郷原弁護士の天敵でもあるあの御仁です。だからというわけではないけれど、まそいうこってす。

 関電が発表したこの夏の15%の節電要請に対して、子供知事の橋↓君が「根拠が不明」として、協力しないと表明した。さらに、原発を見直して再生可能エネルギーにシフトするなら協力してあげてもいいよ、とも言っているのだが、どういう思惑がその裏にあるにせよ、子供知事のこの発言は正しい。激しく同意します。

 データを出すこともしないで一方的に節電要請するのは納得いかん、というスタンスは、世田谷区長の保坂君と相通じるものだ。保坂君は世田谷区長に就任以来、「不必要な社会・経済の萎縮を回避するために、この夏に「電力供給量」の限界と「電力使用量」のリアルタイム開示をお願いしたい」と、東電に要請を続けている。これに対する、東電の回答がなんとも鉄面皮なものだ。「御要望のございました世田谷区内に限定したデータはないため、できる限り狭い単位でご提供できるように最大限努力させていただき、23区の1時間実績値であればご提供が可能です」とさ。

 ははは、んなわけないじゃないか。ま、その経緯については、「保坂展人のどこどこ日記」を読んでいただくとして、ようするにデータ出しちゃうと電力余っていることがわかっちゃうってことなんじゃないの。ま、あくまでも妄想ですが。でも、電力の安定供給を義務づけられている電力会社が、特定の地域の電力使用量のリアルタイムのデータを持っていないわけがない。5万歩くらい譲って、データを持っていなかったとしたら、それこそ企業の体をなしていないわけだし、これじゃ原発壊しちゃうのも無理はない。

・保坂展人のどこどこ日記
「東京電力の回答」と「6・25保坂のぶと区長就任報告会」

 根拠となるデータを公開しないで、節電要請で脅しをかける電力会社に対しては、本来なら国がレッドカードを出すべきなのだ。でも、それができないのは、データを出しちゃうと原発なくても電力足りてることがわかっちゃうからに他ならない、とくろねこは疑っている。その言動の多くは賛成しかねるのは事実だけど、今回の子供知事の関電へのクレームだけは、絶大なる拍手を送りたい。それに引き替え、東京のレイシスト知事の腰抜けなことよ・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2011年6月10日 (金)

悲惨な事故の渦中にあって、それでも原発メーカーは儲かっているらしい。

 アメリカでは、2005年の巨大ハリケーン「カトリーナ」をきっかけに、緊急避難時にペット同伴を認める「ペットの避難・輸送基準法」が制定されたそうな。東日本大震災と原発(人災)事故では、ペット保護に様々な団体が苦心しているが、アメリカの動物愛護団体も被災地を訪れて活動しているらしい。ペットを置き去りにできずに避難を拒否している住民もいるというが、これって他人事じゃないんだよね。万が一、東京にも高濃度の放射性物質が降り注ぎ、避難しなきゃってなった時に我が家のドラ猫をどうやって連れて行くか・・・。置き去りになんてできっこないし、かといって犬と違って猫は言うこときかないからなあ。それを考えると夜も眠れない今日この頃なのだ。

 さて、原発(人災)事故は、収束のめどどころか、ますます危機的状況に陥っているというのに、なんと原発メーカー3社(東芝、日立、三菱重工)の売り上げは拡大傾向にあるんだとか。日立なんぞは、建設中の原発3基の工事が止jまってるくせに、福島第一原発への技術者派遣などで十分に穴埋めされてウハウハなんだとか。(人災)事故以来厳しくなった安全対策でもひと儲けしているようだし、海外受注も順調らしい。

 これからは、廃炉ビジネスでもしこたま儲けるみたいだから、原発メーカーにとってはフクシマにはなんの痛痒も感じてないってことになるね。そもそもは、コスト中心主義で安全への配慮を怠ったくせに、事故が起きれば今度はその後処理でひと儲け。原子力村の住人は、どう転んでも儲かるシステムになってるわけですね。そりゃ、この期に及んでも原発推進したくなるってもんだ。これこそ、文字通り「死の商人」かも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月 9日 (木)

復興構想会議は増税構想会議!?

 他人の懐具合を詮索したり、妬ましく思ったりするのは卑しいこととは重々承知しているが、日産16億、ソニー9億なんて法外な役員報酬を目にしちまうと、その数字の大きさにため息どころか息が止まる思いがする。復興構想会議が、「復興財源に増税明記」てなニュースを聞くと、その思いはなおさらだ。

 それにしても、復興構想会議ってのは何かい、増税論議をする会だったのかねえ。そもそも、どんな資格で税制に口出ししてるんだろう。お飾り程度に「エネルギー政策の見直し、再生可能エネルギー導入促進が必要」てなことをのたまってるけど、本来なら「脱原発」を宣言して、東北を再生可能エネルギーの生産基地として復興させるくらいのヴィジョンは謳ってくれなくちゃ。このままだと、なんのことはない復興どころか増税構想会議なわけで、安藤忠雄なんか何のためにメンバーになってるんでしょう。

 福島第一原発の海水注入続行所長が口頭注意されたそうだが、命令系統グチャグチャなんだから本社も偉そうなことは言えた義理じゃない。とはいえ、この所長は、スッカラ菅が海水注入を中断させたとかで揉めに揉めている時に、しらっとダンマリ決め込んでいたのはなんでかね。「いやあ、危険だったので現場判断で海水注入してました」って言えば済んだことじゃないのか。東電が情報を隠蔽したり小細工したりしたのと、所長のダンマリは本質的には似ているような気がするけどね。

 NHKスペシャル『シリーズ原発危機 第1回 事故はなぜ深刻化したのか』でも、なんで海水注入続行を本社に知らせなかったのかと問われて、「忙しかったから」なんて木を鼻でくくったような答えしてたもんね。そういえば、調査委に聞かれればちゃんと説明します、みたいなことも口走ってたっけ。所長をヒーロー扱いする記事も見られるけど、しょせんは東電の執行役員のひとりで、原発の安全神話をふりまいた張本人でもあるんだということを忘れてはいけない。

 ところで、都の下水処理施設で高濃度の放射線量が検出されたようだ。都は、「検出場所は屋内。敷地の境界では問題なく、誤解を招く恐れがある」ことを理由に公表しなかったって言うんだが、パニック起こされちゃかなわんというのが本音だろう。東京は実はかなりの程度放射能汚染が進んでいるという噂もあるってのに、レイシスト知事はどこでどうしているのでしょう。ひょっとして、放射能に怖気づいちゃったんじゃないだろうね。

 「こんな事故が起きてしまったから、これからは今までと違う世界に生きるしかないと思っていただくしかない」という京大助教の小出さんの言葉が重く心に響く今日この頃である。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2011年6月 8日 (水)

大連立の正体がほの見える、「憲法九六条改正を目指す議員連盟」。

 IAEAへの政府報告書で、とうとうメルトスルーを示唆だってさ。マスメディアはさらっと報道しているけど、ますます事態は深刻化しているわけで、最悪な状況に向かってカウントダウンが始まってたということなんじゃなかろうか。そんな危機的な状況から何も学ぶことなく、佐賀県玄海町の町長が九州電力玄海原発の運転再開に同意したそうだ。お決まりの「安全対策の強化」なんて条件付けてはいるが、「九州の生活を守るには(運転再開が)必要だ」という町長の再開理由が物語るように、おそらく九州経済界のご意見に従ったてところなんでしょうね。

 ようするに、原発を受け入れた地域ってのは、どんなにそれが危険であろうとそうしたリスクには目をつむって、原発に寄りかかっていくしかないんだね。そりゃそうだ、何百億って交付金は手に入るわ、雇用は確保されるわ、道路もピカピカ、病院だって誘致できる。でも、事故が起きたら、真っ先に被害を受けるのも地元だし、原発にだまされたって最初に声が上がるのも地元なんですね。その時になって、原発と引き換えで手に入れた幸せが、いかに脆いものだったかということに気づくんだろうけど、もう遅いんだよね。

 原発事故調査委がスタートしたけど、「責任追及は目的にしない」っていう方針はひっかかる。お白洲に引きずり出して処断せよ、なんて乱暴なことは言わないが(本当は言いたいけど)、原発を推進した政治家や官僚、その意を汲んで原発を運用してきた電力会社、こうした原発当事者の責任をつまびらかにすることだって、事故調査・検証の重要なファクターだと思うけどね。「目的にしない」ということは、「追求しない」ということとは違うってこと。政府からの独立性がとやかく言われてもいるんだから、是非とも毅然とした態度で調査・検証していただきたい。

 大連立、大連立の大合唱がうるさくてかなわんが、なんでまたフランケンだ福耳猪八戒だトッポジージョだ、さそらにはゴロツキや風呂上がり男までやいのやいの口だししてるんだ。こいつらは、スッカラ菅と一蓮托生であって、大連立はもとより、消費税増税だなんだと言う権利も資格もないのが常識だと思うけど・・・・。ゴロツキなんか嬉々として悪代官面した大島君と裏工作してるようだけど、こやつは問責決議で詰め腹切らされたわけで、いまさらシャシャリ出るとは厚顔無恥もはなはだしい。

 そして、もう一人、いけ図々しいのが風呂上りの口先番長・前原君だ。外国人献金問題で、火の手が大きくならないうちに害務大臣辞任でスタコラ逃げ出したくせに、大連立の暁には自民党から総理大臣出してもいいよ、てなことを言いふらしている。八ツ場ダム、JAL問題、そして中国漁船衝突事件と、こいつが大臣として関わったことでまともに解決したことは何もない。それどころか、外国人献金よりももっと深刻な、闇社会からの献金だって噂されてたわけで、みんなが忘れてると思ったら大間違い。どの面下げて、という言葉は、きっとこの男のためにあるのだろう。

 誰も望んでいない大連立騒動の影で、こっそりと改憲へ向けた超党派議連が立ち上がった。民主、自民、公明、みんな、国民新、たちぐされの議員が参加して、発起人にはボクちゃんお腹痛いのシンゾー君が名前を連ねている。正式な名称は、「憲法九六条改正を目指す議員連盟」というそうだが、つまり憲法九条の前に、憲法改正の発議に必要な人数を「両院の過半数」に改定して、発議しやすくしようってわけです。

 大連立ってやつの正体がほの見えてくる思いがする、週半ばの気だるい朝であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月 7日 (火)

原発推進と消費税増税がセットになった大連立で、日本はいよいよ沈没か・・・。

 電気炊飯器が故障。さてどうするか、というわけで急遽、かつて友人から贈られた炊飯用の土鍋を引っ張り出す。スイッチひとつで炊き上がる電気炊飯器に慣れ親しんでしまったため、ちょいと手間がかかるのが難ではあるが、炊き上がってみればホッコリおこげなんぞもできて、これがなかなか味わい深い。節電も含めて、アナログなライフスタイルもけっこうオツなものよと感心する今日この頃なのだ。

 ドイツでは、脱原発を閣議決定。2022年までに国内17基の原発をすべて閉鎖する。これはもう、英断です。それに引き換え、わが国の政治家どものなんと鈍感なことよ。発送電分離という聖域に手を突っ込んだスッカラ菅君を、スピーディーな復興対策という隠れ蓑を使って首相の座から引きずり降ろし、見直すはずのエネルギー政策もいつのまにか「原発死守」へと舵を切り始めている。

 民主党の国家戦略室の素案では、「世界最高水準の原子力安全の実現」なんて絵空事を並べ、原発推進の方向は毛ほども変える気配がない。それどころか、この素案には、「発送電分離」はまったく明記されていない。東京新聞が報道するところによれば、この素案を提出した「エネルギー・環境会議」のメンバーは、「経産省審議会をリーダーとする同省の別働隊が中心」なんだとか。そんな動きの中での菅降ろしは、なんとも胡散臭い。

 さらに、今度は大連立だ。フランケン岡田は、「(大連立によって)震災や税・社会保障の一体改革を乗り越えるのが必要だ」などと抜かしているが、何を言いやがる。震災を口実に大連立組んで消費税増税を図ろうとは不届きな野郎だ。確か、鳩山ポッポとスッカラ菅が合意した文書には、「自民党政権に逆戻りさせない」というがあったはずだが、大連立になったらおそらく庇を貸して母屋を取られことになるだろうね。貧相幹事長のノブテルは、連立組んだら数ヶ月から半年後には解散・総選挙なんて言い出してる。そりゃ、いまのままだったら民主党は大惨敗だろうから、労せずして自民党は政権復帰できると読んでるわけですね。

 原発推進と消費税増税がセットになった大連立で、日本はいよいよ沈没か・・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月 6日 (月)

原発推進のための大連立なんかいらない。

 斤量有利ってだけで本命にしたリアルインパクトが、3歳馬で初の安田記念制覇の偉業。棚からぼた餅ってのはこういうことを言うのでしょうか。とはいえ、壮絶な叩き合いの末に2着に突っ込んできたストロングリターンをレース直前で馬券からはずしちまったのが痛恨の極み。ま、3着にスマイルジャックがようやく届いてワイドをゲット。内ラチを突いてハナ差の4着にないたクレバートウショウとのワイド馬券も持ってたので、ゴール前は久々に熱くなったのであった。

 さてさて、昨夜のNHKスペシャル『シリーズ原発危機 第1回 事故はなぜ深刻化したのか』は、なかなかに興味深い発言のオンパレードだった。電源つないでもポンプが動かない事態を「信じられなかった」とシャーシャーと吐露する東電常務。「ベントと聞いて、この会社は終わったな」と述懐する東電社員、原子力(暗然)委員会の斑目君に至っては、「3/11以降は全部ナシにしてほしい」だもんな。ま、インタビューの前後がはしょられているので、ちょいと意味不明なんだが、こやつの頭の中はクエッションマークだらけで、てんやわんやなのだろうことだけはよくわかった。

 その後の教育テレビのETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図』の第2弾では、原子力発電所の敷地外の土壌から微量ではあるがプルトニウムが検出されたことが報告されていた。こうなったら、国がプロジェクトチームを組織して、一刻も早く福島の子供たちを非難させるべきではなかろうか。

 さて、予想通りに、フランケン岡田も貧相幹事長ノブテルも、大連立を声高に喚き始めたようだ。政策のすり合わせをやって、一日も早く挙国一致体制を作って震災対応を進めよう、ってのが建前のようだが、さにあらず。ようするに、原発推進と消費税増税のための大連立を狙ってるわけでしょう。奇しくも、昨日の青森県知事選では原発推進派の現職が勝ったけど、この知事が推し進めてきた大間原発に関して、工事再開をフランケンは明言している。つまり、フランケンはガチガチの原発推進論者なんだよね。で、スッカラ菅が口走った再生可能エネルギー拡大政策や発送電分離なんてのは、この男の頭の中にはアカほどもない。それどころか、どうにかつぶしたいと思っているはずで、自民党の原発推進路線とはピッタリ一致してるんだよね。

 大連立となれば、民主党のマニフェスト見直しってのにも拍車がかかってくるわけで、するとマニフェストにこだわる一郎が邪魔になる。で、反小沢キャンペーンをマスメディアを使って展開しつつ、小沢排除を着々と推し進めよう、というのが大連立のもうひとつの柱なのではとくろねこは疑っている。

 大連立だなんだと勝手に喚く前に、フランケンは選挙で連敗の責任をまずとること。スッカラ菅退陣って、実はフランケン退陣とセットでなくちゃいけないと思うけどね。つまり、大連立云々なんて、この男に言う資格も権利もないのだよ、明智君。

 フランスの世論調査では、脱原発が77%になったとか。福島第一原発の(人災)事故で明らかに原発のリスク意識が高まった結果と報じられているけど、フクシマから何も学んでいないのはどうやら当事国の日本だけなのかもしれない。ほんに、間抜けなことで・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2011年6月 5日 (日)

元敦賀市長曰く、「原発を受け入れれば電力会社からいくらでもタカれる」

 昨日の午後、家の外からなにやらカミさんとお隣さんの話し声が。ま、いつもの井戸端会議みたいなものかと聞き流していたら、ひとしきり話し込んで戻ってきたカミさんが言うには、なんでも小さなリスが我が家の2階の窓に張り付いていたそうな。リスですよ、リス。この時点で目が点なのだが、続けて言うには、そのリスがカラスに襲われそうになって、我が家の屋根を駆け抜け、電線を伝ってお向かいさんの家に飛び移り、いずこかへと姿を消したのだとか。おそらく、ご近所のどこかで飼われていたリスなのだろう。とりあえず、カラスの襲撃からは避難できたようだが、一夜明けてどこでどうしているのやら。ちょいと心が痛む、下町の「チップ&デール」騒動記であった。

 さて、民主党のドタバタ劇は、どうやらスッカラ菅君の早期退陣ってことで幕引きとなりそうな気配。フランケンも福耳猪八戒もトッポジージョも、すっかり腰が引けてきちゃって、福耳猪八戒・枝野君なんか、「申し訳なく、恥ずかしく、責任を感じる」てなことをTV番組で口走る始末。そりゃ、時の総理大臣が、「ペテン師」呼ばわりされちゃうんだから、恥ずかしいやね。策士ぶった浅知恵を弄して居座りを決め込もうとしたんだろうけど、浅知恵はしょせん浅知恵だったってこと。

 自民党なんか、スカラ菅退陣近しって風向きを読んだようで、貧乏たらしい幹事長のノブテル君がしゃしゃり出てきて、「年内や春までなど期限を区切って協力して国難に立ち向かわなければならない」だとさ。さらに、「信頼関係がある者で国難に対処しないといけない。自民党から閣僚が入る『大連立』というのもいいしし、閣外から協力する形でもいい」なんて都合のいいこと言い出している。「信頼関係がある者」ってのは、ひょっとして「原発推進に意欲がある者」って意味じゃないだろうね。

 福耳猪八戒が、「(9月の日米首脳会談に)首相は自分で出るようなことは言っていない」って発言しているところをみると、8月中には新政権誕生ってことになるわけか。そりゃあ、自民党も大連立にひっちゃきになるわけだ。曲がりなりにも政権復帰できるわけだし、うまくすりゃ、何十兆という復興予算のおこぼれにも預かれるチャンスなんだからね。

 しかしなんですな、「スッカラ菅退陣=大連立」なんて図式がまるで常識のように報じられてるけど、それって永田町の論理でしょ。いくら大震災や原発(人災)事故があったからとはいえ、なし崩し的な大連立なんてすくなくともくろねこは望んどりません。何度もしつこいほどに書くけど、スッカラ菅退陣後のヴィジョンを、ポッポも一郎もママチャリ野郎も、さらには国会議員ひとりひとりが具体的に語らないのはどう考えても納得いかない。

 スッカラ菅が辞めれば、復興対策だって原発対策だって、何でもかんでもうまく行くなんてムードがあるのはおかしなもので、ようは後を継ぐのは誰で、どんなヴィジョンの元に政権を運営するのかってことがまったく見えてこないで、やみくもにスッカラ菅が辞めれば与野党協力して挙国一致で乗り切れる、なんてことを信じてるとしたら甘い、甘い。ま、百戦錬磨の利権政治屋たちは、そこのところはしっかり抑えてるはず。

 だからこそ、いま大事なのは、スッカラ菅が辞める前に、その後の政権を狙っている政治家は、脱原発を図るためのエネルギー政策転換の具体的ヴィジョンを表明すべきだと思う。そこからでしょ、大連立なんて話は。でないと、原発はやめられない、止まらない、ってことで、いずれ日本は原発で沈没します。

 週明けから、おそらくその大連立に向けた綱引きが始かまびすしくなるんだろうけど、同時にマスメディアは反小沢キャンペーンを始めるよ。内閣不信任案がらみの世論調査では早速、「小沢グループの動きをどう思うか」なんて質問をわざとらしくしてたもんね。いまのままだと、大連立は原発推進と小沢排除とセットだと思う。朝日なんか、「小沢氏を除名せよ」なんて社説で性懲りもなく喚いているほどだ。ま、大連立ってのは、朝日だけでなく既得権益を手放したくない勢力にとっては、願ってもないことですから、9回裏満塁ツーアウトでパスボールで同点に追いついた心境かもしれない。ま、勝手にやっとくれ。

 最後に、東京新聞の「新日本原発紀行」の続編が始まった。続編1回目の今日は福井県の「敦賀原発」。この記事で初めて知ったのだが、1983年当時の敦賀市長の講演での発言が凄まじいので引用します。

(これより引用)

 原発を受け入れれば電力会社からいくらでもタカれる。五十年、百年後に障害児が生まれるかもしれない。それでも、いまは受け入れた方がよい。

(引用終わり)

 差別用語がちりばめられた講演に、参加住民は拍手したそうだ。これが原発の実態なんですね。やんぬるかな。

【くろねこの競馬予想】

今年の安田記念は大混戦。まったくわかりません。で、斤量に恵まれた3歳馬ということで、リアルインパクトから。相手は、ここがG1とりのラストチャンスか、スマイルジャック。ダノンヨーヨー、ジョーカプチーノ、アパパネがおさえ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月 4日 (土)

住民第一の天晴れな市長もいれば、権力に酔い痴れる危険な知事もいる。

 朝刊を開くと社会面の片隅に、「元プロ野球投手暴行容疑で逮捕 最年少で完全試合」のニュース。「最年少で完全試合」の見出しに、一瞬だが元中日ドラゴンズの近藤? いやいや、近藤は初登板でノーヒットノーランだったと思い直し、記事に目を走らせると、なんと懐かしい島田源太郎の名前が・・・。横浜ベイスターズが大洋ホエールズだった時代に、万年最下位のチームが知将・三原脩を監督に迎え、なんと日本一に輝いた年(1960年)に完全試合を含む19勝を上げ、エースの秋山とともに優勝に貢献したピッチャーで、島田源太郎、弱冠20歳であった。暴行容疑の詳細はさだかでないけど、こんなことで往年の名投手の名前に出会うというのはやりきれん。ちなみに、島田源太郎は気仙沼高校から大洋ホエールズにテスト入団した苦労人。郷里に帰って復興のボランティアしながら、反省するのがよろしいかと。

 ところで、スッカラ菅君は、鳩山ポッポ流に言えば、ペテン師まがいのやり口で内閣不信任案を切り抜けたわけだけど、それと引き換えに信用もなくしちまったわけだから、早晩辞めることになるでしょう。TVでは政治評論家と称する人々が、その詐欺師面を口汚く罵っておりましたが、んなことより、もっと下世話に考えればわかりやすい。ようするに、こんな奴が仕事仲間にいたら、二度と声をかけることはないだろうし、ましてや酒飲むなんてこともないだろうってこと。そんなゲスな奴ってことです。もう、何言ってもダメでしょ、フランケンなんかのお仲間も含めて。こんな奴ら、相手にしないことです。無視が一番。

 ようするに、スッカラ菅なんか相手にしてても時間の無駄ってことなんだね。昨日の国会質問だって、「いつ辞めるのか」のオンパレードで、こんなの相手にした日にゃ、復興もなにもない。それで一番困るのは被災地なわけで、実際に、福島県の二本松市では、被曝の独自調査を始めるそうだ。二本松市の決定はスッカラ菅を見限って、「自分の命は自分で守る」(東京新聞より)という自立路線を選択したわけですね。思わぬところで、地方自治の新しい動きが始まったとういことかもしれない。

 東京新聞「こちら特報部」によれば、二本松市長は、「(山下教授は)政府の決めたことを守っていくのが国民の義務と言っていた。私の見解とは異なる。(国よりも)国民、県民が第一だ。講演会を主催した責任を感じている」と語っている。山下教授ってのは、福島県が放射能健康リスク管理アドバイザーに任命した長崎大のオッサンです。そのオッサンが「ニコニコ暮らせば放射能は怖くない」ってのたまったのがこの「講演会」。被災した自治体が、国も県も信用ならんとということで「自衛」しなけれぱならないってのは、なんとも哀しい国になってしまったもんだ。

 住民第一のアッパレな首長がいるかと思えば、なかには権力に酔い痴れる危険な奴もいる。大阪の子供知事・橋↓君です。とうとう、大阪府議会で、「君が代起立条例」が成立しちゃいました。子供知事が実質率いる大阪維新の会が圧倒的多数の議席を持っているわけだけど、こういう一党独裁のような現状って恐いこってす。

 「次代を担う子どもが伝統を尊重し、わが国と郷土を愛する意識の高揚に資する」「学校での服務規律の厳格化を図る」のが、この条例の目的なのだとか。なんともアナクロといううか、大時代な物言いであります。「わが国と郷土を愛する意識の高揚」って、そんなものお上から言われる筋合いはない。戦前の修身教育が頭をよぎって、あまりゾッとしない。

 子供知事は、こうも言ってます。「教員も組織の一員。上からの命令に従うのは当たり前。学校現場に恐ろしい教員がどんどん生み出されている。歯止めをかけないといけない」と、まあ言いたい放題。「学校現場に恐ろしい教員」って、そりゃ、単に自分とは思想も信条も相容れないってだけのことだろ。この男は、本当に視野狭窄な奴なんだね。心が狭いというか、排除の論理ってのは、スッカラ菅君にソックリというのが笑える。

 スッカラ菅がいつ辞めるのか、なんてことばかり追っかけてると、この国は大変なことになりますよ・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月 3日 (金)

嘘つき総理と悪知恵幹事長・・・世も末だ。

 梅雨の晴れ間に久々の陽射し。なんとも清々しい朝といきたいところなのだが、まったく光が射さず、お先真っ暗なのが政治の世界。結局、大山鳴動したのはいいけれど、鼠一匹も這い出ることなく、「泣いたポッポが悪いのか、騙した菅が悪いのか」よくわからんけど、ここに「怒りの一郎」が加わって民主党はひっちゃかめっちゃか。鳩山ポッポは、吉田茂に騙された爺さんの一郎の轍を踏んじまったわけで、伝えられるところによると、「どこまでしっかり辞任時期を詰めたのか」と一郎にクギを刺されたそうだが、地団駄踏んでももう遅い。

 それにしても、内閣不信任案否決された後の、スッカラ菅の「冷温停止までは辞めないよ」宣言といい、フランケン岡田の「二次補正にめどが付けば、辞任するとは確認事項に書かれていない」という居直り発言といい、なんかとても人としてサイテーな振る舞いを見せつけられちまった。おそらく、鳩山ポッポとスッカラ菅の話し合いでは、「二次補正のめどがついたら辞める」っていう合意ができてたんだろうと思う。内閣不信任案採決前の代議士会で、「二次補正予算案の早期編成のめどをつけていただく。成立というよりもめどをつけていただきたい。そのあかつきに恐縮ながら、自身の身をお捨て願いたいということも申し上げた。首相と鳩山との間で、今のことで合意した」と、鳩山ポッポはハッキリと発言してたからね。確認事項に、「辞任」っていう言葉が入ってない、なんていうフランケンのコメントは、単なる技術論であって、そういうことを言い出すこと自体、「キタネー野郎」だってことなんですね。

 総理大臣が平気で嘘をつき、幹事長が重箱の隅をつく汚らしい技術論論を振りかざす。いいやはや、こんなのが国を動かしてるのかと思うと、そのことこそがおぞましい。やっぱり、嘘はまずいでしょ。「約束違反だ」なんてポッポは慌ててるけど、スッカラ菅やフランケンってのは、こういう時の小賢しい悪知恵だけはあるんだよね。

 スッカラ菅が辞めないっていうなら、ポッポも一郎も党を割ったらいかが。そして、エネルギー政策をどうするか、つまり「脱原発」か「原発推進」かについて旗幟鮮明にして政界再編成すればいい。ついでに、憲法も入れてくれたらなおいいんだけど。ま、それはともかく、今回の内閣不信任案のよくわからないところは、政策についてのヴィジョンがまったくないからなんですね。ママチャリ野郎・谷垣なんかは、共産党の志位との会談で、スッカラ菅を引きずり下ろした後の政権構想を尋ねられて、「確たる展望を持っているわけではない」なんてシャーシャとのたまっちゃうんだから、これじゃ話にならない。

 スッカラ菅が国のリーダーとしてサイテーであることは事実ではあるけれど、思いつきだとしても総理大臣として口走った発送電分離や再生可能エネルギーの拡大路線までもが否定されていいわけではない。ポッポも一郎も、そこのところをハッキリとさせないんだよね。ポッポなんか、ハッキリさせないどころか、「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」の顧問までしているわけで、昨日のブログにも書いたけど、菅下ろしってのは、「原発推進」勢力によるクーデターなんじゃなかろうか。再生可能エネルギーの拡大や発送電分離ってのは、電力人脈にしてみれば聖域に手を突っ込まれたみたいなもんだからね。そこらへんを、今朝の東京新聞「こちら特報部」は突っ込んで取材してるけど、果たして真相やいかに。

 内閣不信任案のドタバタ騒ぎを、マスメディアはどうしても小沢政局として語りたいらしく、久しぶりに懐かしい顔がTVに出まくっていた。岸井、後藤、田崎あたりは嬉々としてコメントしてたけど、すっかり迫力もパワーもなくなってたね。ようするに、こやつらにとっては、小沢はメシの種なんですね。だから、無理矢理にでも小沢政局に仕立て上げたいわけ。でも、大震災と原発(人災)事故の前では、自称政治評論家の愚にもつかないガセネタに耳を傾ける暇はないっすからね。そういえば、こやつらは政局以外のことには、とんと無頓着なんだね。放射能が降り注ぎ続けたら、政局もへったくれもないってのに、ノーテンキなオヤジたちだこと、やれやれ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年6月 2日 (木)

国会の猿芝居の間も、子供たちは放射能にさらされ、原発作業員は命がけで働き続ける。

 昨日のペルー戦は、ちょっとばかりフラストレーションがたまる一戦だった。やっばり、攻撃的である、ということがサッカーに限らずスポーツの醍醐味なのだということを改めて教えられたような気がする。

 さあ、本日は、内閣不信任案が採決されるけど、どうなるんでしょうか。昨夜遅くには小沢グループが会合開いて70人集まっただの、鳩山ポッポが不信任案賛成を表明しただの、なにかとかまびすしくて、まるで内閣不信任案可決前夜って感じではあった。でも、そううまくいかないのが内閣不信任案ってやつで、最後の最後に「やっぱバッジはずすのは嫌だもんね」ってのが必ず出てくる。

 ま、可決でも否決でも、どうぞご勝手にってなもんだが、一番の問題はどちらに転んだところで何の展望も見えてこないことだ。スッカラ菅一派も、反スッカラ菅連合軍も、どちらもその後のヴィジョンがないわけで、連合軍なんかは仮に可決されたとしたら誰を担ぐつもりなんだろう。おそらく、ママチャリ野郎なんかは大連立を想定してたりするんだろうけど、小沢一郎と組む度胸なんかないでしょぅ。

 しかし、ここにきて小沢グループも鳩山グループも党を割ってでも菅はずしに動いたということは何を意味するのだろう。「国民の生活が第一」というマニフェストを守れってのは、おそらく建前ではないかしらん。それよりも、原発推進だけは死守するぞっていう勢力が結集したってことなんじゃなかろうか。思いつきだったとしても、スッカラ菅君は自然エネルギーの導入を口走ったし、どうやら発送電分離も現実味を帯びてきた。これはまずいぞってんで、財界も一緒になって管降ろしに躍起になり始めたんじゃないのかなあ。

 そもそも、民主党は自然エネルギーへの変換という立場だったのが、小沢一郎が代表の時に原発推進に方向転換したわけで、政権交代してからも海外に原発を売り込むのに必死だったんだから。その意味でも、鳩山ポッポが、「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」に顧問として名前を連ねたことは、とても象徴的だ。ママチャリ野郎・谷垣は、昨日の党首討論でハッキリと「原発推進」を表明してるもんね。

 IAEAの調査報告だって、その意味ではひと役買っている。「津波の被害を過小評価し過ぎた」ってことで、あたかも津波が事故の原因としたいってのがミエミエ。そりゃそうだ、地震が原因なんてことにしたら日本中の原発が危ないってことになっちまう。ま、IAEAなんてのは、「原子力の平和利用を推進」するのと、原発持ってる国が「核兵器製造」に踏み出さないよう監視するのがそもそもの目的なんだからね。つまり、今回の調査はセレモニーみたなもんです。

 それはともかく、ようするに、原発(人災)事故以来、誰ひとりとして原発について本質的な議論をしてこなかったツケが回ってきているのだと思う。さらに言えばも、原発だけでなく、復興のための具体的政策、消費税問題、積み残したままの公務員改革等々、これからの日本をどうするかという建設的な意見がどこからも聞こえてこない。スッカラ菅も小沢一郎も鳩山ポッポもママチャリ谷垣も、どいつもこいつも同じ穴のムジナで、ただの烏合の衆ってことなのね。船頭多いどころか、ちゃんとした船頭がひとりもいないってのが今の日本丸の現状なのでありまする。だから、内閣不信任案も、なんてことはない永田町というコップの中の嵐にしかすぎなくなっちまう。これじゃあ、被災地の人々はたまりません。

 内閣不信任案が否決されたとしても民主党は分裂するだろうから、おそらく国民そっちのけで大きな政界再編のうねりが始まるんでしょう。その間も、子供手たちに放射能は降り注ぎ、福島第一原発では多くの作業員が命がけで働き続ける。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2011年6月 1日 (水)

「コンピューター監視法」可決&大根役者が勢揃いした「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」

 震災で親が亡くなったり、行方不明だったりする震災遺児が1000人を超えたそうだ。阪神淡路大震災のときが573人というから、ほぼ2倍。おそらく、まだまだ増えるだろうから、最終的にはどのくらいの数になるのか・・・そう考えるだけでも泣けてくる。

 そんな子供たちのことはほったらかして、国会は政局ごっこに余念がない。今日にも内閣不信任案が提出されるらしいが、実は政局ごっこのドサクサにまぎれて、着々と重要法案が採決され、国民生活を脅かしかねない政策が俎上に乗せられている。

 まずは、昨日のブログで指摘した「コンピューター監視法」が、予想通りに衆議院法務委員会で可決された。しかしまあ、原発(人災)事故や大震災の後始末は遅々として進まないというのに、こういうことは電光石火の早業なんですね。この法案は建前は「ウィルスを作成したものを処罰する」ことなのだが、怖いのは「ウィルスを送られた被害者まで処罰の対象」になることだ。つまり、「共謀罪」ですね。でも、今回の法案では、「共謀罪」はこっそりと裏に隠して、「ウィルス作成罪」を前面に立ててカモフラージュするという巧妙な手口になっている。

 問題を多く孕んだ危険な法案を、なんでこの時期に審議らしい審議もせずに採決するのだろうと思ったのだが、どうやら「この時期」だからこそ採決までもっていったのではなかろうという疑念が頭をもたげてきた。世間の関心が大震災と原発に集中している今こそ、絶妙のタイミングとスッカラ菅内閣は判断したんでしょうね。

 大震災と原発(人災)事故をいいことに好き勝手やりだしたもうひとつが、「社会保障と税の一体改革案」ってやつだ。消費税増税に向けて突っ走ろうという意思をむき出しにした検討会議の報告書が提出されたが、年金支給を68~70歳に引き上げようなんて提案まで盛り込まれている。こんなのが成立したら、もはや暴動起こすしかないね。「国民の生活が第一」なんてお題目はどこかへ消えちゃったわけで、こうなったら内閣不信任案でもなんでも可決して、解散総選挙だ。ま、フランケンなんかは、「解散総選挙」をチラつかせて造反しそうな奴を牽制しているけど、その実は「解散総選挙」なんかできやしないのさ。選挙になったら、100%の確率で民主党は負けるからね。スッカラ菅君だって落選しかねないんだから。つまり、「解散総選挙」は、民主党内の反スッカラ菅組にとってこそ切り札だと思うんだけど、いかがでしょう。

 それにしても、政治家ってのはよほど原発が好きなんだね、というか、ここまで空気が読めないものなのかと大いに笑えるのが、「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」だ。メンバーが凄いっすよ。会長がたちぐされ日本の平沼、顧問に鳩山ポッポ、青息吐息の羽田孜、サメの脳みその森シンキロー、ボクちゃんお腹痛いのシンゾー、さらにママチャリ野郎・谷垣に寝ぐせ男の亀井に偽黄門コーゾーとくるんだから、大根役者勢揃いの顔見世興行だ。それにしても、原子力利権ってのは、そんなにもおいしいもんなんですね。

 再生可能エネルギー開発に向けて頑張ろうよ、っていう声がふつふつと湧き起こっているこの時に、「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」なんていうセンスはシビレます。もう言うことはありません。こいつらまとめて福島第一原発のガレキ集めに送り込んでやりましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »