国会の猿芝居の間も、子供たちは放射能にさらされ、原発作業員は命がけで働き続ける。
昨日のペルー戦は、ちょっとばかりフラストレーションがたまる一戦だった。やっばり、攻撃的である、ということがサッカーに限らずスポーツの醍醐味なのだということを改めて教えられたような気がする。
さあ、本日は、内閣不信任案が採決されるけど、どうなるんでしょうか。昨夜遅くには小沢グループが会合開いて70人集まっただの、鳩山ポッポが不信任案賛成を表明しただの、なにかとかまびすしくて、まるで内閣不信任案可決前夜って感じではあった。でも、そううまくいかないのが内閣不信任案ってやつで、最後の最後に「やっぱバッジはずすのは嫌だもんね」ってのが必ず出てくる。
ま、可決でも否決でも、どうぞご勝手にってなもんだが、一番の問題はどちらに転んだところで何の展望も見えてこないことだ。スッカラ菅一派も、反スッカラ菅連合軍も、どちらもその後のヴィジョンがないわけで、連合軍なんかは仮に可決されたとしたら誰を担ぐつもりなんだろう。おそらく、ママチャリ野郎なんかは大連立を想定してたりするんだろうけど、小沢一郎と組む度胸なんかないでしょぅ。
しかし、ここにきて小沢グループも鳩山グループも党を割ってでも菅はずしに動いたということは何を意味するのだろう。「国民の生活が第一」というマニフェストを守れってのは、おそらく建前ではないかしらん。それよりも、原発推進だけは死守するぞっていう勢力が結集したってことなんじゃなかろうか。思いつきだったとしても、スッカラ菅君は自然エネルギーの導入を口走ったし、どうやら発送電分離も現実味を帯びてきた。これはまずいぞってんで、財界も一緒になって管降ろしに躍起になり始めたんじゃないのかなあ。
そもそも、民主党は自然エネルギーへの変換という立場だったのが、小沢一郎が代表の時に原発推進に方向転換したわけで、政権交代してからも海外に原発を売り込むのに必死だったんだから。その意味でも、鳩山ポッポが、「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」に顧問として名前を連ねたことは、とても象徴的だ。ママチャリ野郎・谷垣は、昨日の党首討論でハッキリと「原発推進」を表明してるもんね。
IAEAの調査報告だって、その意味ではひと役買っている。「津波の被害を過小評価し過ぎた」ってことで、あたかも津波が事故の原因としたいってのがミエミエ。そりゃそうだ、地震が原因なんてことにしたら日本中の原発が危ないってことになっちまう。ま、IAEAなんてのは、「原子力の平和利用を推進」するのと、原発持ってる国が「核兵器製造」に踏み出さないよう監視するのがそもそもの目的なんだからね。つまり、今回の調査はセレモニーみたなもんです。
それはともかく、ようするに、原発(人災)事故以来、誰ひとりとして原発について本質的な議論をしてこなかったツケが回ってきているのだと思う。さらに言えばも、原発だけでなく、復興のための具体的政策、消費税問題、積み残したままの公務員改革等々、これからの日本をどうするかという建設的な意見がどこからも聞こえてこない。スッカラ菅も小沢一郎も鳩山ポッポもママチャリ谷垣も、どいつもこいつも同じ穴のムジナで、ただの烏合の衆ってことなのね。船頭多いどころか、ちゃんとした船頭がひとりもいないってのが今の日本丸の現状なのでありまする。だから、内閣不信任案も、なんてことはない永田町というコップの中の嵐にしかすぎなくなっちまう。これじゃあ、被災地の人々はたまりません。
内閣不信任案が否決されたとしても民主党は分裂するだろうから、おそらく国民そっちのけで大きな政界再編のうねりが始まるんでしょう。その間も、子供手たちに放射能は降り注ぎ、福島第一原発では多くの作業員が命がけで働き続ける。
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