「コンピューター監視法」可決&大根役者が勢揃いした「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」
震災で親が亡くなったり、行方不明だったりする震災遺児が1000人を超えたそうだ。阪神淡路大震災のときが573人というから、ほぼ2倍。おそらく、まだまだ増えるだろうから、最終的にはどのくらいの数になるのか・・・そう考えるだけでも泣けてくる。
そんな子供たちのことはほったらかして、国会は政局ごっこに余念がない。今日にも内閣不信任案が提出されるらしいが、実は政局ごっこのドサクサにまぎれて、着々と重要法案が採決され、国民生活を脅かしかねない政策が俎上に乗せられている。
まずは、昨日のブログで指摘した「コンピューター監視法」が、予想通りに衆議院法務委員会で可決された。しかしまあ、原発(人災)事故や大震災の後始末は遅々として進まないというのに、こういうことは電光石火の早業なんですね。この法案は建前は「ウィルスを作成したものを処罰する」ことなのだが、怖いのは「ウィルスを送られた被害者まで処罰の対象」になることだ。つまり、「共謀罪」ですね。でも、今回の法案では、「共謀罪」はこっそりと裏に隠して、「ウィルス作成罪」を前面に立ててカモフラージュするという巧妙な手口になっている。
問題を多く孕んだ危険な法案を、なんでこの時期に審議らしい審議もせずに採決するのだろうと思ったのだが、どうやら「この時期」だからこそ採決までもっていったのではなかろうという疑念が頭をもたげてきた。世間の関心が大震災と原発に集中している今こそ、絶妙のタイミングとスッカラ菅内閣は判断したんでしょうね。
大震災と原発(人災)事故をいいことに好き勝手やりだしたもうひとつが、「社会保障と税の一体改革案」ってやつだ。消費税増税に向けて突っ走ろうという意思をむき出しにした検討会議の報告書が提出されたが、年金支給を68~70歳に引き上げようなんて提案まで盛り込まれている。こんなのが成立したら、もはや暴動起こすしかないね。「国民の生活が第一」なんてお題目はどこかへ消えちゃったわけで、こうなったら内閣不信任案でもなんでも可決して、解散総選挙だ。ま、フランケンなんかは、「解散総選挙」をチラつかせて造反しそうな奴を牽制しているけど、その実は「解散総選挙」なんかできやしないのさ。選挙になったら、100%の確率で民主党は負けるからね。スッカラ菅君だって落選しかねないんだから。つまり、「解散総選挙」は、民主党内の反スッカラ菅組にとってこそ切り札だと思うんだけど、いかがでしょう。
それにしても、政治家ってのはよほど原発が好きなんだね、というか、ここまで空気が読めないものなのかと大いに笑えるのが、「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」だ。メンバーが凄いっすよ。会長がたちぐされ日本の平沼、顧問に鳩山ポッポ、青息吐息の羽田孜、サメの脳みその森シンキロー、ボクちゃんお腹痛いのシンゾー、さらにママチャリ野郎・谷垣に寝ぐせ男の亀井に偽黄門コーゾーとくるんだから、大根役者勢揃いの顔見世興行だ。それにしても、原子力利権ってのは、そんなにもおいしいもんなんですね。
再生可能エネルギー開発に向けて頑張ろうよ、っていう声がふつふつと湧き起こっているこの時に、「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」なんていうセンスはシビレます。もう言うことはありません。こいつらまとめて福島第一原発のガレキ集めに送り込んでやりましょう。
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