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2011年7月21日 (木)

「東電OL殺人事件」再審か?&自民党の仰天政策報告書。

 1997年に起きた「東電OL殺人事件」ってのがあるのだけれど、昼はキャリアウーマンで夜は娼婦という「火スペ」も真っ青なシチュエーションでけっこう世間を騒がせたものだ。で、ネパールの男性が犯人として逮捕され、一審は無罪だったが、検察が控訴。結局、2003年に最高裁で無期懲役が確定して服役しているのだが、当初から冤罪ではないかという噂もあり、佐野眞一の「東電OL殺人事件」(新潮社)という優れたルポルタージュもある。作品名から「東電」という言葉を削除するように様々な工作がなされたとも言われている。ちなみに、殺されたOLは現東電会長と同じ部署にいたらしい。

 それはともかく、その「東電OL殺人事件」に再審の可能性が出てきたことを読売新聞(電子版)が伝えている。記事によれば、「東京高検が、被害者の体から採取された精液などのDNA鑑定を行った結果、精液は同受刑者以外の男性のもので、そのDNA型が殺害現場に残された体毛と一致したことがわかった」という。是非とも、再審の扉を開いてほしいものだが、東電にとっては寝た子を起こされたようでザマーミロってことです。

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 さて、なんとも季節はずれの肌寒い一日となりそうだけど、それ以上にお寒いかぎりなのが自民党だ。ひょっとすると秋にもあるかもしれない総選挙を意識してのことなのだろうが、中長期的な政策報告書なんてのを発表した。これがなんとも間抜けというか、時代錯誤というか、反省のカケラもないアナクロ色満載で、既存の原発維持、公共事業の拡大、学校における国旗掲揚・国家斉唱の義務化、集団的自衛権の行使容認、非核三原則の見直し、憲法改正を含めた非常事態体制の整備等々、バッカじゃなかろかといったシロモノだ。こんなのを政策報告書でございって賑々しく発表しちまうんだから、その頭の中は相当に老化しているってことです。ま、民主党にだって、口先番長のような輩もいるから、つまりは自民・民主の二大政党制ってのは、自民党の派閥が大きく二分されたってだけのことなんですね、結局のところ。

 関西に節電要請って、なんか国家総動員法みたいで、胡散臭いたらありゃしない。国をあげて電力不足を煽っているわりには、その根拠となるデータがどういうものか皆目わからない。電力需給状況をしっかり分析した様子は見られないし、そもそも地方分権ってことで言えば、んなことは国が口出すことじゃないと思うけどね。原発の走狗である海江田君は、「これからは安いコストの電源であるとはいわない。原子力発電にどのくらいの費用がかかるのか改めて試算を行う」ってぬかしているけど、ではこれまでの数字は何だったんだってことなんだよね。関西への節電要請もまったく同じ図式です、きっと。とにかく、「原発は安全」とか、「原発がないと電力不足になる」とか、「電力不足になると企業が海外に脱出する」とか、都合のいい方向に「気分」を煽ることしかしてこなかったのが電力行政ってやつなんだから・・・。

 ところで、脱原発ソングが原因で、制服向上委員会がフジロック出演を拒否されたそうな。なんでもスポンサーである大企業の差し金というのだが、実際のところはどうなんだろう。ま、仮に事実だとしたら、他のミュージシャンも出演ボイコットくらいはしてもらいたいものだけど・・・。

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