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2011年7月13日 (水)

脅迫節電効果で電力余ってきたから、他社に融通検討しているそうです。

 陸山会事件における石川議員、池田秘書の供述調書不採用に対する検察の異義申立が却下された。石川供述なるものを賑々しく報道し、陸山会事件を検察の筋書き通りの事件として報道したマスメディアがどう伝えるかと思ったら、新聞なんかは社会面の片隅に小さく載せただけ。陸山会事件そのものが成立しない可能性も出てきたんだから、本来なら自らの報道の検証もあわせてしっかりと記事にすべきなのに、なんという体たらくでしょう。自分たちに都合悪い情報は、こっそりと頬かむりしちゃうって体質は、いつまでたってもリハビリできていないようでね、これじゃ、世界のジャーナリストから官製報道と笑われるわけです。

 家族をシンガポールに避難させたらしいとネットで噂になっていた福耳猪八戒・枝野君が、法的措置を検討しているらしい。「政府の発言に対する信頼性に影響する。法的措置とるなら民事ではなく刑事(告訴、告発)だ」といきまいているようだけど、「直ちに健康に影響ありません」とかなんとかごたくを並べているうちに、とっくに政府の発言てのは信頼性が失墜しているわけで、まずは自らがばら撒いた付け焼刃のおためごかしこそを深く反省するのが先決なんじゃないの。法的措置とるってんなら、「プルトニウムは食べても大丈夫」とか、「ニコニコ生活してれば放射能は怖くない」とかデマ飛ばしている御用学者を訴えるのが政府の役目だと思うけど、いかがでしょう。 

 ところで、東京新聞が一面トップで伝えるところによれば、福島第一原発事故の要因となった全電源喪失について、原子力委員会が18年前に既に検討し、炉心損傷の可能性を認識していたとか。それでも、「考慮する必要はない」という国の安全設計審査指針を優先させて、安全対策をとらなかっというから、あきれてしまう。このワーキンググループには、東電も外部協力者として参加している。

 原子力安全委員会の出鱈目委員長は、「前から安全規制改革をやっていれば事故は防げた」と他人事のようにコメントしているが、聞きようによっては「安全管理してれば原発事故は防げる」って聞こえるんだけど・・・。福島第一原発の事故を「人災」と位置づける発言したりしていることと併せて考えると、ひょっとしてフクシマは単なる「ヒューマンエラー」としたいんじゃないのかと勘ぐりたくなってくる。つまり、「ヒューマンエラー」ってことにしちゃえば、安全対策さえ万全なら原発は安心、ってことにつながるんだよね。玄海町長が、国の安全対策を容認する発言した時に、「怖いのはヒューマンエラー」みたいなことを口走っていたんだけど、それこそが原発推進派の策略なのかも。人災事故という側面を強調する出鱈目委員長の動きがどうも気になる今日この頃なのだ。

 梅雨が明け、猛暑の襲来に節電するのもめげそうになる日々が続いているが、東電副社長が、「夏場は乗り切れるメドがつきつつある」とのたまったそうな。日経新聞(電子版)からの引用です。

(これより引用)

東電副社長 他社に電力融通検討

 東京電力の藤本孝副社長は11日、日本経済新聞のインタビューに応じ、1日から実施されている電力使用制限令に基づき「同じ気温でみた場合に10~15%程度電力使用量が減り、夏場は乗り切れるメドがつきつつある」と指摘した。その上で、東電よりも需給環境が厳しい西日本の電力各社に対し「要請があれば、応援融通を検討しなければならない」と述べた。

 夏の供給余裕が出た場合、その日の需要に応じて他電力への一時的な融通を検討する。藤本副社長はまずは同じ周波数の電力を使う東北電力への融通を優先するが、西日本の電力会社から要請があれば応じる可能性を示した。

 電力が全国で不足しているため「オール電力(会社)でカバーしなければいけないのは、電力会社として必要な考え方」としている。

 だが東電管内は電力使用制限令で利用者に節電を強いているのに対し、西日本の電力会社の節電要請は顧客の自主的な対応に任されている。

 利用者への節電要請を緩める方が先ではないか、との指摘に対しては「計画停電をなんとしても避けるため、需給には余裕を持ちたい」とした。他電力に供給を検討する一方で、現段階で節電要請の緩和は難しいとの考えを示すもので、波紋を呼ぶ可能性もある。

 足元の需要については9日(土)のピーク需要は前日8日(金)よりも約100万キロワット多かったことから、自動車業界を中心とした休日操業など「製造業の土日シフトの効果がかなり出ている」との見方を示した。

 今後も「節電が着実に実施されれば、需要の見通しを見直す」として電力需給環境が好転する可能性を示唆した。

 ただ暖房需要が膨らむ冬までに柏崎刈羽原発(新潟県)で定期検査中の2基の再稼働ができない場合には、今冬の電力需給が厳しくなる。藤本副社長は今冬の電力使用制限令の可能性については「政府が決めること」としたうえで、「昨冬のピーク需要(5150万キロワット)と同じ供給力を確保できる状況にない」として、夏と同様に一定の節電が必要になるとの考えを示した。

(引用終わり)

 電力使用制限令があったから乗り切れそうなんだぜ、って脅しにも聞こえるし、なんてったって電気握ってるのは電力会社なんだから言うこと聞けよ、って驕りにも聞こえるし、いずれにしても鼻持ちならないインタビューだ。で、結局のところ電力足りてるわけで、なんか節電に腐心するこちとらが馬鹿みたいってな気分にさせられる。このところ、夕方までエアコンつけないで、扇風機と首に巻いた冷却剤でしのいできたけど、今日は思いっきりエアコンで涼んじまおうかと思案するくろねこであった。 

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コメント

もう既にご存知かと思いますが、企業の自家発電だけで原発50基分の電力を賄えるそうです。
数日前の日刊ゲンダイで報じていましたが、今日の昼のワイドスクランブルでも同様の報道をしていました。
送電線の託送料を大幅に引き下げ、自家発電業者の余剰電力を広く一般に使えるようにすれば、節電の必要はありません。
電力不足デマを流してきた連中は、この件について、どんな言い訳をするんでしょうね。

投稿: hide | 2011年7月13日 (水) 14時57分

中部電力はここんところ毎日需要予想80%台で余裕です。(浜岡とまってるのに)。融通してくんなくていいので、東京で思いっ切り使って下さい。
だいたい供給能力の数字がコロコロ変わる発表を信用できないですよ。
電力使用制限令で15%の節電を開始した7月から供給能力を上方シフトしてるんだから、東京の方は思い切り冷房効かして体調維持したほうがイイですよ。
体調崩しても東電は責任とってくれないのは、福島で実証済み。

投稿: こなつ | 2011年7月13日 (水) 12時00分

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