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2011年7月15日 (金)

ネット上の原発関連情報を収集・監視する資源エネルギー庁の姑息な手段。

 セシウムが検出された牛肉問題がどんどん広がっている。セシウムに汚染されたワラを食べた牛が内部被曝したわけだけど、昨日新たに判明した42頭のウシさんてのは白河市で飼育されていたってんだから、その農家にしてみればこれほど汚染されているとは思ってなかったんだろうね。白河は避難区域に指定されているわけではないから、ま、ちょっと油断したと言えなくもないのだが、ようするに福島第一原発が事故った当初に放射性物質の拡散状況のデータをちゃんと公開しておけば農家ももっと注意したかもしれないのだ。飛び地のように点在するホットスポットだって、同じことです。しっかりとした情報公開しないから憶測も生まれる。そして、風評が飛び交うって図式ですね。

 つまり、風評被害の源ってのは、国の情報隠蔽にこそあるのだが、こともあろうに資源エネルギー庁は、インターネット上の原発報道の監視を業者に委託していたのだとか。しんぶん赤旗が報じているのだが、つまり、ブログやツイッターで本来なら漏れては困る原子力関連の情報が飛び交っていることに危機感を抱いて、ならばってんで特高警察もかくやの監視体制敷いてチェックしてたってわけです。

 自分たちが垂れ流す「やらせ」情報、たとえば、「電力不足キャンペーン」や「節電キャンペーン」、さらには「原発がなくなって電力不足したら、製造業は日本にいられない。雇用も維持できない」てなインチキ情報を覆されちゃたまらんてことなんでしょうね。ま、九電の「やらせメール」と同じ構図です。「やらせメール」の情報はネットの書き込みから広がっていったわけで、業者に監視を依頼したってのは、それだけネットにおける情報発信に危機感を抱いてる証でもあるってことなんだね。

・エネ庁が原発報道監視 税金使い「不適切情報」収集 全国紙・立地県地方紙・ネットも
業者に依頼した仕様書

 60歳以上の技術者で結成された「福島原発行動隊」に対して、東電は「人は足りている」として、あまりいい顔をしていないようだ。でも、「人が足りている」わけがないのであって、おそらく行動隊に立ち入られちゃうとまずいことがあるんだよね。なんていっても経験積んだエンジニアだから、クロートの目は誤魔化せないってことなんじゃないのか。つまり、ここにも情報隠しの動きがあるってことです。アレバ社なんていう金食い虫雇っているのも、国内の業者だと現場の悲惨さが漏れちゃうのが怖いからなのかも・・・ま、いつもの妄想ってやつですが。

 さて、スッカラ菅君の「脱・原発依存」は、よってたかって難癖つけられているようだけど、それでいいのだろうか。福耳猪八戒・枝野君は、「遠い将来の希望を語った」と発言を矮小化し、フランケン岡田君はおなじみの「首相の思いを述べた」とぬかしている。単なる個人的な「希望」「思い」ってことにして、「脱原発」という流れをどうにか堰き止めたいんだろうけど、そうはイカのおちんちんタコが引っ張るのだ。

 マスメディアも、具体策がないとかいちゃもんつけて、冷ややかな報道を続けているけど、一度でいいから具体的な提言したらいかがでしょう。辺野古の時もそうだったけど、あれもダメ、これもダメってんならジャーナリズムじゃないんだよね。ようは、「脱原発」って方向が正しいと思うなら、いちゃもんつけるのではなくて、逆にヨイショして引くに引けない状況をつくってやりゃあいいと思うのだが・・・それをしないってのは、「脱原発」には反対ってことなのかしらん。それならそれで、旗幟鮮明にすればいい。それをしないで、文句垂れてるだけってのは無責任の極みでありましょう。

 ま、つまるところ、国民投票して決着つけたほうがいいと思う今日この頃なのだ。 

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