原発の周辺にいる人々はいろんな理由でくっつきあって、すべて「やらせ」の関係なんですね。
2018年の冬季オリンピック開催地が韓国のピョンチャンに決定。これで、2020年の夏季オリンピックの東京開催はかなり悲観的な見通しになったってことです。ヨーロッパならともかく、冬と夏との違いがあるとはいえ、アジアでの連続開催はよほどのことがない限り難しい。ま、それでも耄碌知事は開催に向けて頑なに突き進んでいく気なんだろうが、この時期に何百億もの金を使って誘致合戦繰り広げるってのは狂気の沙汰としか言いようがない。いっそのこと、東京が金出すから福島、岩手、宮城の3県開催を訴えたらいかがでしょう。震災復興という大義名分もこれなら説得力抜群だし、そのために都税を使うなら都民も喜んで賛成すると思うけど、どうだろう。もっとも、それまでに原発人災事故が収束してたらの話ではあるけれど・・・。
さて、九電の「やらせメール」をようやくマスメディアが取り上げ、玄海原発再稼動も怪しくなってきた。このやらせメールに関しては、先月の末あたりからネットでは流布されていたことで、九電の下請け会社に勤める夫を持つ奥さんが、ママ友との会話の中で話したこととしてブログやツイッターでささやかれていた。ま、ようやく日の目を見たわけだけど、こうした「やらせ」ってのは原発推進のプロセスでは常態化していたことなんだよね。
潤沢な広告費を落としてくれる電力会社はマスメディアにとって、最上級のクライアントであり、福島第一原発の人災事故後のなんともぬるい報道を見ていれば、それ自体「やらせ」だってことがわかる。だから、TVや新聞が、九電の「やらせメール」の噂を知っていながら、真剣に検証しようとしなかったのは当たり前なんですね。今回は、共産党がほじくり返したことで明るみになったけど、へたしたら噂の類で終わってたかも。
東京新聞は、ネットの書き込みが発端になったと報じつつ、「報道各社が九電側に事実関係を問い合わせたが、広報は否定」と、一応の経過を説明していたが、ま、これはアリバイ作りみたいなもので、広報が否定したらそれで納得しちゃったんだとしたら、ジャーナリズムとしてはあまりにもお手軽だ。
TVなんかは、普段のニュースからして、タイアップやパブリシテイーが氾濫しているし、バラエティーのお店紹介みたいなことなんかすべてタイアップといってもいいでしょう。つまり、「やらせ」もしくは「やらせ的手法」は、TVでは日常的に横行してるわけです。雑誌が力をなくしていった経緯も、これとまったく同じ。編集記事という体裁をとってはいるけど、実はタイアップやパブリシティーといったページは実に多いのであって、これじゃ、クライアントの気分そこねるような原稿は書けません。
そんなな時に力を持つのが広告代理店で、80年代はそれでも現場のほうがパワーあったんだけど、バブルがはじけてからはその現場も広告代理店の顔色うかがったりしてるからね。これじゃ、雑誌が面白くなるわけがない。
なんて、ちょいと話がそれちまったけど、九電の「やらせメール」に話を戻せば、6月27日のブログに書いたように、そもそもインターネットを使った説明会への参加住民の候補者リストってのは広告代理店が作っていたわけで、そのことからしてこれはもう「やらせ」なんだよね。
さらに、玄海原発再稼動容認した玄海町長と九電との癒着は、一昨日のブログで紹介したけど、なんと古川佐賀県知事の父親は九電の社員で、玄海原発PR館の館長だったと日刊ゲンダイが報じていた。そう考えると、「やらせメール」に関して、「気持はわかるが少しやりすぎ」という能天気なコメントも納得がいく。しかしまあ、「安全はクリアされた」と原発再稼動に前向きだった知事が、説明会への「やらせメール」にこのコメントですよ。「気持ちはわかる」って、語るに落ちたとはこのことか。
つまり、原発の周辺にいる人々も、いろんな理由でくっつきあって、すべて「やらせ」の関係なんですね。いまや原発の走狗と化している海江田君もそのコマのひとつで、原発再稼動要請の方針をスッカラ菅君に伝えていなかったらしい。ようするに、原発再稼動ってのは、経産省の「やらせ」なわけです。スッカラ菅君がいくら腐った首相だとしても、原発再開要請方針という国のエネルギー政策の根幹に触れる重要事項の絵図を経産省が勝手に描く権利も資格もない。いまになって、海江田君は否定しているが、そんなことここまできたら誰が信じるだろうか。
「テストします。結果は合格と決まっています。海江田万里経済通産大臣が打ち出した原発のストレステストとは、そんな話ではないか」と東京新聞の社説は嘆いていたが、おそらくそんなところでしょう。なんてったって、どんな検査するのかも決まっていないし、検査するのが第三者機関ならともかく、いまだに経産省から独立することなく鎮座ましましている原子力安全・(不)安院だもんね、「やらせ」に決まってます・・・・って、思わざるを得ない自分が逆に情けないと天を仰ぐ今日この頃なのであった。
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