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2011年7月 1日 (金)

福島の子供の尿からセシウム検出。今どうにかしないと、大変なことになるよ。

 昨日の午後の急な雨にはまいっちまった。郵便局までひとっ走りということで、チャリを飛ばしていたらポツポツと降り出し、結局郵便局を出る頃にはけっこうな降りになって家に着いた時にはビショ濡れ。いやあ、さすがに放射能やばいでしょ、というわけで足にまとわりつく我が家のドラ猫をじゃけんに振り払い、シャワーに一目散。しっかりシャンプーしたことは言うまでもありません。

 で、昨日のブログで放射線量楽観論を繰り広げる中山大先生の珍なるコラムを紹介したのだが、そんなおとぼけ学者先生を嘲笑うかのように、福島の子供の尿からセシウムが検出された。福耳猪八戒・枝野君は、「直ちに健康への影響はない」ってぬかしてたんだが、原発人災事故から3ケ月半で影響出てきたね。どうしてくれるんだろうね。

 尿からのセシウムが検出されたということは、内部被曝が起きているということなんだから、ここは重く受け止めるべきでしょう。NHKニュースは、「財団法人高度情報科学技術研究機構によりますと、大気中の核実験の影響を調べるために昭和30年代後半に行われた、日本人の中学生の尿の分析で、セシウム137は、昭和39年におよそ4.5ベクレルと、今回の3倍以上の濃度だったということです」と報じたようだが、これって、つまりは今回のセシウム検出値くらいでジタバタするんじゃないって言いたわけか。さらに、放射線影響研究所の長瀧重信元理事長のコメントとして、「この量で健康被害があったという報告はこれまでにない。過度に心配せず、ふだんどおりの生活をしてほしい」と報じた。これじゃ、、放射能の危険性を訴える福島のお母さんたちを、まるで「神経過敏」「ヒステリー」と暗に揶揄しているようなもんだ。

・NHK WEBNEWS
子供の尿に放射性物質

 将来、福島の子供たちにガンが多発した時、こうした報道をシャーシャーと続けるマスメディアやそれをフォローする学者先生たちって、どんな責任とるつもりなんでしょう。もっとも、その頃に責任とるべき大人たちはあの世に言ってるってことか。

 それにしても、今回の調査が市民団体によってフランスの検査機関に依頼されたということが、そもそもおかしな話なんだよね。本来なら、国が真っ先にすべきことなのに、結局すべて個人のレベルで動かざるを得ないというのが情けない。船頭多くしてどころか、船頭がいないんだから話にならない。増税することばかり考えてないで、少しはパブリック・サーバントとしての使命を果たしてほしいものだ、期待しちゃいないけどね。

 関東一帯では汚染された上下水汚泥や焼却灰の処理が問題になっているが、放射能による被害ってのは、二次被害、三次被害とどんどんその輪が広まっていくわけで、停止中の原発再開しようとしている自治体ってのは、自分たちも結果として加害者になるんだということを考えたことがあるだろうか。少なくとも、玄海町長や佐賀県知事のコメントからはそんな気配は微塵も感じられない。地方分権って言葉も、こうした情けない実態の前では虚しいものであります。

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