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2011年7月29日 (金)

原子力安全・保安院がまたしても隠し事。

 小松左京が亡くなった。「果しなき流れの果に」「継ぐのは誰か」「復活の日」で小松作品に出会ったのは高校時代。その後、「日本沈没」が大ブレークするのだが、何かのエッセイで、「国を失い流浪する日本人を描きたかった」ので「その序章として『日本沈没』を書いた」というようなことを読んだ記憶がある。以来、流浪する民を通した小松流日本人論を待ち望んでいたのだが、とうとう叶わなかった。「知の巨人」が逝ってしまった。合掌。

 もうひとつ訃報が。元ヤンキースの伊良部が自殺した。大リーグに挑戦したパイオニアのひとりでもあり、日本人としてチャンピオンリングを初めて手にした選手であるにもかかわらず、その評価は不当に低かったような気がする。それにしても、まさか自殺とは・・・。安らかに。

 さて、原子力安全・(不)安院が、IAEAから原子力委員会との役割分担が明確ではないなどの問題点を指摘されていたにもかかわらず、都合の悪いことは和訳しないで、好意的な評価の部分だけを公表していたのだとか。こうした隠蔽体質にはもういいかげんウンザリ、というのが正直なところだ。怒る気力もありません。ようするに、原子力行政ってのは、何から何まで嘘の塊ってことなんですね。

 セシウム汚染牛も、結局のところ放射能汚染の広がりについて嘘ついていたツケが回ってきたってこと。当然、牛だけではすまないし、そろそろ米だって深刻なことになってくるかもしれない。さらに、海洋汚染だってどんどん進むだろうし、もちろん、子供たちの健康だって、将来はどうなるかわからない。これすべて、「直ちに健康への影響はありません」って嘘をつきまくったおかげなんだよね。

 国は平然と嘘をつく。原発事故でわかったことは、こんな情けないことだったとは・・・。

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