緊急冷却で原子炉が割れる危険性。
サッカー女子ワールドカップで、日本がベスト8進出。沢のハットトリックのなんと美しいことか。なんといっても、女子サッカーの日本チームは世界ランク4位ですからね、優勝だってあながち夢ではないのだ。そのためにも、次のイングランド戦は是が非でも突破してほしい。
ところで、東芝がモンゴルに核燃料処分場を建設するために、アメリカの高官に書簡を送ってなにやら画策しているようだ。使用済み核燃料の処分という厄介な問題を自国で解決できないからって、よその国に押し付けようってんだから、いけ図々しいったらありゃしない。原発はトイレのないマンションとよく言われるが、そのトイレをモンゴルに作ろうてことなんであって、モンゴルの人にしてみれば電力供給してくれるわけでもないのにはた迷惑な話なのだ。モンゴルには豊富なウラン資源があることも関連してるんだろうけど、その裏にはかつて中国や朝鮮を差別したのと同じようなメンタリティーがあるような気がするのだが・・・。
今朝の東京新聞「こちら特報部」は、玄海原発1号機の危険性をリポートしていた。それによると、圧力容器に使用されている鋼は、「ある温度を下回ると、陶器のようにパカンと割れてしまう」のだとか。で、この鋼のもろさの尺度となるのが脆性遷移温度と呼ばれるもので、もろくなればなるほどその温度は上がる。「原発老朽化問題研究会」のメンバーでもある東大の井野博満名誉教授によれば、玄海原発1号機は運転開始時にはマイナス16度だったのが、2009年4月の時点でなんと98度もあったという。九州電力は、原子力安全・(不)院にこの事実を「報告をする義務はない」と知らせていなかったというから恐ろしい。
ここまで脆性遷移温度が上がっていると、原発事故の際の基本である緊急冷却という行為はとても危険なものになるのだとか。最悪の場合は、原子炉が割れることも想定されているらしい。そうなったら、死の灰である放射性物質が大量に放出され、世界中がパニック状態になることだって考えられないことではない。
現在、脆性遷移温度が50度を超える原発は7基あるが、その他にも10年以上検査していない原発があるという。脆性遷移温度という言葉は始めて知ったが、原発が抱える危険因子ってのは他にも多々あるに違いない。そう考えると、すべての原発が廃炉になるまでは、おちおち夜も寝てられないと昼寝するくろねこであった。
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