知らぬは国民ばかりなり。
夏風邪もようやくおさまりつつあるが、喉のいがらっぽさだけがなかなか抜けない。それにしても、今年の夏風邪は長い。かれこれ、2週間だもんな。歳とともに、免疫力だけでなく、回復力も落ちているのか・・・トホホだね。
東芝、日立といった原発メーカーのOBが原子力安全・(不)案院に再就職し、出身企業の原発を検査していたことを、東京新聞が伝えている。ま、原子力安全・(不)案院自体が経産省の中にあって、原発推進の資源エネルギー庁と人事交流があったわけだから、原子力村のなあなあ体質はいまさら驚くこともないのだが、こういう事実を知らされるたびに思うのは、知らぬは国民ばかりなりってこと。フクシマの冷却装置が働かなかったのは、あるオペレーターが勝手に緊急冷却装置を止めたのが原因と囁かれてもいるが、つまりは原子力村の存在そのものが人災ってことでしょう。
ところで、石綿集団訴訟で元労働者や遺族側が逆転敗訴した。ようするに、国には違法性ありませんよ、ってことなんだが、これって今後起こるだろう放射能汚染による後遺症訴訟の未来を見ているような気がしてくる。とにかく、カドミウム汚染によるイタイイタイ病もそうだけど、因果関係云々てことになると、それを原告側が証明するのって至難の業なんだよね。だからこそ、特に子供たちの内部被曝についての検査を徹底すべきなのに、国にはまったく切迫感ないからね。民主党の代表戦見てたってどいつもこいつも「゛国難」って言うけど、こいつらの言ってるそのニュアンスは「KOKUNAN」なんですね。つまり、記号なんだね。だから、放射能汚染に対する政策もなんともトロい。で、その結果、放射能汚染による内部被曝はどんどん進行しているわけで、いまの子供たちが、将来、今回の石綿集団訴訟の原告のように、裁判で苦しむとしたらこんな悲劇はないのだ。
さて、今日もはよから取材です。幕張まで遠征してきます。7時半でこの陽射し。いやあ、今日もう暑くなりそうだ。
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