児玉龍彦教授の警告を何故メディアは無視するのだろう。
静岡で駿河湾を震源とする震度5の地震。東海地震とは直接関係はなさそうとは言うものの、日本を取り巻くプレートのメカニズムに異変が起きているのは間違いない。なんだか、「日本沈没」が現実味を帯びてきたような・・・。
で、どこまで続く泥濘ぞ状態になっている福島第一原発では、毎時1万ミリシーベルトという超高濃度放射線汚染エリアが見つかった。7000ミリシーベルトで100%死亡というから、これってもう想像を絶した汚染状況ってことになる。3月12日のベントが原因というけど、だとしたら相当高濃度の放射性物質がこれまで飛び散っているわけで、東大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授が衆院厚生労働委員会で訴えた「福島は広島原爆の30個分」という説にもっと為政者どもはもっと耳を傾けるべきでしょう。10年、20年後の日本の放射能汚染を考えると、ゾッとする。
パパが玄海原発PR館館長だった古川佐賀県知事が、「(原発再稼動を求める)経済界の声も取り上げようぜ」って九電に「やらせ」教唆とも言えるアドバイスをしたってことが問題になっていたが、どうやらアドバイスはとても具体的なもので、「声の出し方として、メールやネットというのもありまっせ」とその手口までサジェッションしていたってね。ま、ここまできたらリコール運動でもなんでもやって、辞任してもらうしかないでしょう。
原発を抱える地域の首長ってのは、何かあるっていうと「国の態度が・・・」って責任を国になすりつけるけど、もうそんなおためごかしは通用しない。「原発」についてどう考えるのか、ハッキリとした意見を表明すべきでしょう。それをしないで、佐賀県知事のように姑息で薄汚い手段で世論操作しようなんてのは言語道断。ていうか、政治家としてサイテーです。「脱」だろうが「推進」だろうが、ひとりひとりが自らの意見を旗幟鮮明にすること。特に、メディアに登場する人間は、それは義務だと認識してもらいたいものだ。
産経新聞がスッカラ菅君のお友達の「謎(?)」のイタリア人について記事にしているようだけど、これって2週間ほど前に日刊ゲンダイが報じていたことと同じです。なんでいまさら取り上げているんだろう。なんとも陳腐なヨタ記事なんだけど、こんなの報道する暇あったら、児玉龍彦教授の警告を真摯に取材してみたらいかが・・・ま、原発推進の邪魔になる人物を取材する根性はないだろうけどね。
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コメント
こんにちは。
記事同感です。改めて、マスメディアの偏向の裏事情を感じます。
琉球大学 矢ケ崎先生、東大 児島先生の警告が反映されない実態の原因は一体何なんでしょうか?
大部分の国民は理解できないと思ったのでしょうか???報道規制か?広告費減少対策か?
よく読むと、ICRPなどが推している低シーベルトの数値のみで「内部被曝」に係る勇気ある提案には全く同感です。
先行き不透明な昨今。除染・浄化対策(案)もまだ提示されていない無政府状態の現状。数次以上の放射能拡散が心配ですね。
文中に「首長」という表現に目が止まりました。
よく使われている「国」「権力」「政府」「官僚」「親方日の丸」(政治経済を動かしているもの?)という言葉がありますが、「首長の役割」とは一体何を意味しているのでしょうか?
今の日本の場合、一体どんな仕組み、バランスで誰(どこが)がイニシアチブをもって発動、統制しているのでしょうか?基本的には、政府(首相)、与党だとは思っていますが、・・・。
特に、有事に対する復旧・備え、エネルギー方針転換における予算配分など、はっきりしていないと思いますが・・・・。
選挙の仕組みを変えて、「3バン」がなくても、もっと見識のある人物を選択しないと、・・・。心配ですね。
一次的な傀儡政権?では何もできないシステムなっているのでしょうか?
投稿: tetsu | 2011年8月 6日 (土) 10時15分