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2011年8月 7日 (日)

東海TVの間抜けさよりも、「やらせ」の首謀者、佐賀県知事の狡猾さをこそ徹底的に追求すべきなのだ。

 昨日の養蜂家の取材はなかなか面白かった。原稿書く前なので詳しくは紹介できないけれど、国産と称している「はちみつ」のなかには、実は中国産とのブレンドというのがあるそうな。それも、中国産に国産の「はちみつ」を20%ほど足したものなのだとか。ちなみに、社団法人日本養蜂はちみつ協会の会長は、自民党の悪代官面した大島君です。だからどうしたというわけではありませんが・・・。

 さて、原爆記念日というのにスッカラ菅君からは劇的なメッセージが発せられることもなく、広島市長の平和宣言も何か奥歯にモノがはさまったようで、不快指数(死語か?)は高まるばかりなのだが、そんな心境をさらにヒートアップしてくれたのが、パパが玄海原発PR館館長だった古川佐賀県知事だ。九電と示し合わせた「やらせ」の疑いが解決しないうちに、今度は、自民党県議への働きかけを要請していたことがばれちゃった。事実関係は第三者委員会が調査中というけど、一連の言動が事実だとすれば、「やらせ」を要請していたのではなくて、この知事は「やらせ」の首謀者だったってことになるね。

 東海TVが知能指数疑われるようなテロップ流したことで1万件の抗議が集中したそうだが、佐賀県知事への抗議はわずか160件ほどだったそうな。おそらく、こうした結果になったのはマスメディアの報道の仕方にもあると思う。東海TVの場合は、テレビ局に限らずどこでも裏側ではこんな悪い冗談やってるんだよね、っていう面白ネタ的な要素もあるから、芸能スキャンダル的な取り上げ方をどこかでしている(・・・と、くろねこは思っとります)。ところが、佐賀県知事のケースは、これはもう原発行政の闇の部分が一気に表面化した文字通りのスキャンダルだから、マスメディアの報道には温度差があるし、どちらかというとあまり煽りたくないっていう配慮が透けて見える。

 本当なら、東海TVの間抜けさよりも、佐賀県知事の狡猾さをこそ徹底的に追求すべきなのだ。佐賀県知事の「やらせ」要請ってのは、東海TVのアホさかげんとは比べものにならないほど悪質ですから。でも、ほとんどのメディアはそれをしない。それが問題なのだ。ニュースとしては伝えても、その背景にある知事を代表とする首長と原子力村との癒着なんてことまでは踏み込んで報道するマスメディアはほとんどない。(その意味では、東京新聞の孤軍奮闘ぶりは評価できる)つまり、そんな背景があっての160件の抗議なんでしょうね。抗議しやすいところに集中しているという見方もあるようだけど、それだけではけっしてないね。報道の仕方と量が大きく関与しているはず。原発行政にマイナスになるニュースはなるべく小さく扱いましょう、っていう記者クラブ協定でもあるんじゃないの、と、ついつい妄想を逞しくするサンデー・モーニングであった。

【くろねこの競馬予想】

 新潟では、マイルの重賞、関谷記念。新潟競馬しょうが、かつては新潟県関谷市にあったことから名づけられたレースで、なかなか由緒正しいG3だ。別定戦だけにひねりすぎた穴狙いは禁物だけど、ちょっと面白そうなのが3歳牝馬のサトノフローラ。51kgの斤量は明らかに恵まれた。夏競馬は、穴をあけるならえてして格下軽量の牝馬が鉄則。相手には、今度こそのセイクリッドバレーといよいよ本格化の兆しが見えてきたエアラフォン。

 函館の函館2歳ステークスは、幼稚園児の徒競走みたいなものだから、これは「見」するのがよろしいかと。新馬戦が秀逸なレースだったファインチョイス、コスモメガトロンがどんな競馬をするか。じっくり拝見です。

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