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2011年8月13日 (土)

「脱原発依存社会」に「納得できない」が47.7%。この数字の意味するものとは・・・。

 福島県白河市から高校時代の友人が上京。神楽坂の「トレド」にて、一献傾ける。白河市といえば、フクイチからほぼ80km。放射能の汚染もさることながら、地震による被害もまだ復旧にはほど遠い上京とか。友人の家も傾いたままで、とりあえず半壊という判定が下りているのだが、余震が続いているうちは家の修理もままならないらしい。「余震で揺れているうちに、傾きが少し戻った気がするんだけど」と冗談をとばしていたが、もう笑うしかないってのが本当のところなんだろうと思う。

 「東京に戻ってくれば」とこちらは水を向けてみるのだが、さすがに30年も暮らしていると地域とのつながりも濃くなるし、なによりも仕事だってあるからそう簡単にはいかない。さる放送局に勤める息子が飯舘村を取材し、そのあまりの汚染のひどさに東京の息子の家に避難しろとも言ってくれるのだが、自分たちだけ白河を捨てて避難するのはなんとも気が引けて、なかなか踏ん切りがつかないそうだ。東京に避難先があってもそうなんだから、生まれも育ちも福島のひとにとっては、避難するってことはとても勇気がいることなのかもしれない。だからこそ、国がサポートしなくてはいけないのに、ほったらかしってのが現状だからね。自主避難には賠償金すらおぼつかないってんだから、やるせないったらありゃあしない。

 自主避難した住民が東電に損害賠償求める請求書を提出したようだが、こうなったら原発事故のおかげで仕事を失ったサラリーマンや客が来なくなって商売が成り立たなくなった個人商店主といった、迷惑蒙っているにもかかわらず補償対象になりにくい人々も一緒になって東電に請求書を送りつける運動を立ち上げたらどうだろう。でないと、どんどん原発事故が風化していくような気がしてならない。

 時事通信の世論調査によると、スッカラ菅君の「脱原発依存」社会を目指す考え方について、「納得できない」が47.7%もいたそうな。その理由にとして、「電力供給に不安が残る」が48.7%っていうんだから、まんまと電力不足キャンペーンに乗せられちゃってるひとがこんなにもいるってことなんだね。日に日に原発推進派の巻き返しが功を奏し始めている現状を見るにつけ、なんともやりきれない思いに駆られる今日この頃なのであった。

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コメント

おっしゃるように、請求書を送るのは非力ながら個人が実際的に出来得る数少ないことのひとつのように思います。アメリカなら数多くの弁護士事務所が集団訴訟をおこしているでしょうが、、、  原発の被害保証金額を何故か政府が決めるみちすじになっていますが、これは犯罪者が「これで我慢しいや」と、人生を破壊された被害者に一時的な涙金を渡して済まそうとしているのと同じで、あまりの不条理さに気がヘンになってきます。

投稿: Yoshi | 2011年8月13日 (土) 14時46分

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