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2011年8月18日 (木)

よくもまあ都合よく火力発電所のトラブルが続くものだ。

 電力会社による脅迫まがいの電力不足キャンペーンの肝のひとつに電気予報がある。最大需要予測や電力使用率を数値化することで、電力不足がいかに深刻かということをお節介にも日々お知らせいただいているわけです。でも、その数値の根拠となるデータがいかなるものかは公開されていないから、どれだけ正確かなんてことは誰にもわからない。と思っていたら、関西電力が発表した17日の電気予報がおおはずれ。最大需要予測は200万kw以上も下回り、電力使用率も7ポイントも下回ったとか。しょせんは、電力不足の危機感を煽るためのツールなんだろうけど、そんな不正確な数字を根拠に、「安定します」とか「やや厳しい」とか需給状況を報道しているマスメディァもうっとうしいったらありゃしない。

 関西電力に続いて、東北電力でも火力発電所1基がトラブルで運転停止になった。それにしても、よくもまあこんなにも都合よく火力発電所のトラブルが続くことよ。あまりのタイミングのよさに、わざとトラブル起こしてんじゃないのと勘ぐりたくなっちまう。でなければ、よほどメンテナンスを手抜きしているかのどっちかだね。こんな危機管理能力のない電力会社に、原発まかせておくってのは、これほど危険なことはないんじゃないのだろうか。そんな視点で火力発電所のトラブルを語ってくれる専門家なり評論家がいてもいいと思うのだけど・・・。

 さて、泊原発が正式に営業運転再開の運びとなった。原子力安全・(不)案院と原子力安全委員会が「二重チェック」したからOKってことなんだそうだが、原子力委員会は何もしてないだろ。たった15分の会議が安全チェックになるわきゃない。出鱈目委員長は、「原子力安全・(不)案院がチェックしたから、運営規則上、うちとしては認めざるを得ない」てなことを確か口走って、大顰蹙を買ったあげくに、会見場から逃げ出しちゃったくらいなんだから、どこが「二重チェック」なんでしょう。スッカラ菅君も、「原子力安全委員会がちゃんとチェックしたと聞いている」なんて能天気なコメントしてたけど、辞めるとなったらすっかり腰が引けちゃって、やっぱり「脱原発」ってのはポーズだったってことが透けて見えてきちゃった。なんかしらん、ロクでもないことになってきたものだ。

 「脱原発」を確固たる国の指針とするためには、原発事故がもう一度起こらないとダメなんじゃないの、と不謹慎を承知の上で敢えて口走りたくなる今日この頃であった。

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