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2011年9月17日 (土)

いまさらですが、原子力村の常識は世間じゃ非常識、てことです。

 さすがにニュージーランドには歯が立たなかった。ラクビーワールドカップの話です。83-7の大敗。最も番狂わせの少ないスポーツと言われるラクビーだけど、子供扱いされちゃいました。ま、ニュージーランドのパワーの凄まじさに、素直に拍手です。

 改革派官僚と言われる古賀氏が、退職の意向とか。なんでも、新しく経産相になった猪八戒枝野君に「何か仕事ないの」とお伺い立てたら、「退職の準備してちょうだい」って返事が返ってきたそうな・・・あっ、こんな会話があったのかなんて妄想ですけど。それはともかく、どちらかといえばみんなの党に近いと思われる古賀氏なのだが、その真意はともかくマスメディアを通して言っていることは正しい。で、何故にこうまで古賀氏を忌避しようとするのか、民主党の心根のほどがどうもわからない。

 世間的にも古賀氏を応援する声は高まっているわけで、それを無視してまで強行に辞職に追い込むのは、裏側に何かあるんじゃないのと憶測を生んだとしても不思議はない。本来なら、そこまで言うならやってみな。結果でなかったら責任とってもらうから、ってのが政治主導のひとつなんじゃないの。それとも、古賀氏が主張するような「改革」されちゃうと困ることでもあるんですかねえ。経産相を離れた後は、どこぞの知事選に立候補なんていう噂が早くも飛び交っているけど、おそらく今後の活動の中で古賀氏の「改革派」としての真価が問われることになるのは間違いないところでしょう。

 さて、資源エネルギー庁がメディアの原発報道を監視する業務を発注する中で、「やらせ」があったらしいと東京新聞が報じている。最低価格で入札した民間業者を選ばずに、電力関係者や省庁OBが役員の財団法人「エネルギー総合工学研究所」に委託していたそうな。ま、このこと自体はさもありなんなのだが、情報開示請求したところ、返ってきたのは大半が黒塗りの文書で、その理由が「黒塗りの部分は営業ノウハウであり、公にすると研究所の利益を害する」ってんだから大笑い。この言い訳って、真っ黒く塗りつぶした事故対策手順書を国会に提出した東電の「知的財産を守るため」ってのにクリソです。

 ラグビーには「ONE FOR ALL ALL FOR ONE」の精神があるが、こやつらのやってることはいつだって「ALL FOR ONE」なんですね。つまり、自分のためにみんながいる。自分だけけがよけりゃいいってわけです。だから平気で嘘をつくし、隠し事だっておちゃのこさいさい。東電なんか、原発再稼動するまでは電気代値上げだぞ、なんて脅しまでかけている。東京新聞「こちら特報部」は、「トーデン(東京電力)」という会社には常識は通じない、と断じているが、ようするに東電=原子力村の常識は世間じゃ非常識ってことです。

 最後に、今日の東京新聞の「発言」欄に、鉢呂君の「放射能云々」発言を報道した記者の姿勢について、「『ここだからよいようなもの、よそでそのような言い方はおやめになった方が・・・』とたしなめるくらいの心構えを記者達は持ち合わせていなかったのだろうか」という投稿が載っていたが、なかなか言い得て妙なだ。ま、そうした酸いも甘いも噛み分けられる器量持ってたら、「記者ごとき」になんかならないかもだけど・・・てことでお後がよろしいようで。

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