日本は放射能汚染国家なのだ、という事実と真摯に向き合わないと大変なことになりますよ。
全日空機の背面飛行には、びっくりしたなあ、もう、なのだ(って、古いか)。運輸安全委員会の委員長が、「(乗客は)夜間で外の景色が見えず、背面飛行に気付かなかった可能性もある」って説明しているようだけど、ホンマかいな。重力があるんだから気付かないわけないと思うけどね。大惨事につながりかねない異常事態だってのに、妙にすっとぼけた発言に力が抜けました。
さて、しつこいようですが、人権派弁護士が会長の日弁連から、陸山会事件のトンデモ判決に対する意見がまったく聞こえてこない。国会議員にも弁護士上がりはゴマンといるだろうに、この判決にはダンマリを決め込んでいる。「不当判決だ」と声を上げれば、TVニュースでは「小沢グループ」なんてレッテルを議員の名前に貼り付ける始末。「小沢政局」はなんでもありってことなんだろうね。社民党の党首も弁護士だろう。こういう時こそ、法律論として「陸山会事件判決」を語るべきなんじゃないのだろうか。国会議員がこんなんだもの、これじゃあ、冤罪はなくならないね、絶対に。
浜岡原発周辺地域では、「永久停止」の議決が出たりしてるのだけど、静岡県知事はどうやら時期を見て再稼動に乗り出す気配だ。で、県議会の代表質問に応えてこんなこと言ってます。「永久停止宣言で思考停止になったら知的な鎖国。そうならないように、科学的に評価し、県民の意見も踏まえて判断する」。なんのこっちゃ。思考停止しちゃってるのは、知事の頭の中ってことです。それにつけても、「思考停止になったら知的鎖国」ってのは、すさまじい言語能力です。「政治は言葉なり」っていうけど、だとすればこの知事はそれだけで政治家失格でありましょう。ま、茶葉が汚染されている、って時にも、「飲用茶にすれば問題ない」なんてオトボケかましてたから、そもそもこの程度のレベルなんでしょうが、情けないことではある。
ところで、群馬県立近代美術館で開催予定だった、「ロシア国立エルミタージュ美術館所蔵のガラス工芸品」の企画展が、放射能汚染を理由に中止になった。実際の汚染数値がどの程度かはわからないけれど、世界から見れば日本は放射能汚染国家なんだよね。それも、現在進行形なわけで、いつになったら収束するのかの見通しすら立っていない。それでも世界に向けて原発売り込むようなことしてるんだから、そりゃあ、世界の笑い者にならないわけがない。放射能汚染ともっと真摯に向き合わないと、大変なことになりますよ・・・。
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コメント
江川紹子さんのツイートによると、弁護士も政治がらみの案件にはコメントしたがらないそうな。
しかし今回のトンデモ判決に対しては、立場はどうであれすくなくとも法律に携わるもの(弁護士・法律学者)は、声をあげねば司法の信頼がなくなるという危機感がないのかしらん?
今は田中角栄が逮捕された時代とは違います。あの時は私もなにも知らずにヤンヤ、ヤンヤの喝采を送ったものですが、今はネットのおかげで多くのことが見えてきています。
法曹界が声をあげなくとも一般市民が声をあげます。そこがロッキードの時とは違います。
「気弱な地上げ屋」さんによれば、登石裁判長に裏で色々圧力があったのでは・・・
ということですが、なにがあったにせよ(もしあったとしても)、ヒラメの如く上を見て判決を変えたとしたら、やっぱりトンデモ裁判長ですネ。
おまけに、司法の信頼を(もともと無いのだけど)決定的に地に堕としてしまい、結果的には墓穴を掘ることになったのでは?
投稿: こなつ | 2011年9月29日 (木) 14時34分