TPP推進派の妄言を切って捨てる鈴木宣弘東大教授の痛快レポート。
日ハムが東海大の菅野をドラフト指名したことで、「事前挨拶にも来ないで人権蹂躙だ」と爺さんの原貢が喚いたようだ。いやはやです。爺さんが孫の人生に口出すこと自体みっともないってのに、「人権蹂躙」とは片腹痛い。ま、自分の人生は自分で決めるこった、菅野君。それもできないようじゃ、プロ野球選手とてしても大成できないかもよ・・・。
さて、ノダメ君は増税はもとより、TPP参加もしゃかりきになって推し進めようとしている。マスメディアも、影に日にそんなノダメ君を応援しているようだが、フジTVの「とくダネ!」で、TPP反対の中野剛志京大准教授がブチきれたと話題になっている。ブチ切れたというのはタメにする表現で、実は番組側が用意した説明に数字のインチキがあったことを強く指摘したってのが真相です。で、その経緯についてはこちらのブログに詳しいのだけど、そんな中野氏の発言に対して、調子こいてるタレントがツイッターで印象批判したりしてる。「誰も通らない裏道」さんは、「テレビ局への露骨なゴマすりには笑うしかない」と書いていたが、おっしゃるとおり。
・誰も通らない裏道
中野剛志氏の「とくダネ!」でのブチ切れは、言論操作機関にとっての放送事故
それはともかく、TPPについては、特にTVのキャスターやコメンテーターってのは、さもわかったようなことを言ってるようで、その実、「とりあえず参加すればいいんじゃないの」ってことしか言ってないんだよね。なぜか。TPPについて何もわかっていないから。そのくせ、ここは冷静になって議論しましょう、って姿勢は微塵もない。だいたい、TV番組でTPPを取り上げる時は、「TPPに参加した時のメリット、参加しない時のデメリット」っていう対立軸をすぐもってくる。でも、これっておかしな話だ。それを言うなら、「参加した時のメリットとデメリット、参加しない時のメリットとデメリット」っていうのが正しい。もし、「TPPに参加しない時のメリット、参加した時のデメリット」っていう言い方したらどうだろう。これだと、TPPには批判的なイメージになるはずだ。つまり、「TPPに参加した時のメリット、参加しない時のデメリット」っいう構図そのものが、世論操作のひとつなんですね。
で、「とくダネ!」に話を戻すと、中野氏が怒りの鉄槌をくだした翌日(29日)の番組では元経産省の石川和男君を呼んで必死にTPP参加を煽っていたけど、石川君の「日本の交渉能力が問われる」という指摘に小倉餡はまったく反応せず、「まずは交渉のテーブルにつけばいい」なんてことを抜かす始末。その横には、文金高島田を文金玉すだれとのたまった女子アナのなかみーが「TPPっ」て何、TPOとどう違うの」なんて能天気な笑顔で鎮座ましましていたのであった。ま、「とくダネ!」ってのは、そんな番組です。
それはともかく、TPPに反対の立場をとる東大の鈴木宣弘教授が、「TPPをめぐる議論の間違い」というレポートで、TPP推進派の妄言をことごとく切り捨てているので、是非ご一読を。
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