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2011年10月28日 (金)

グズる九電&「内部被曝だけで100ミリシーベルト以下」の怪。

 日ハム、よくやった。いくらおじさんが監督だからって、ドラフトとはなんの関係もないからね。読売の思惑通りに単独指名なんてことになってたらウンザリだったが、いやあ、久しぶりに溜飲が下がりました。菅野君、悩むことはない、日ハムに行きなさい。それにしても、日本のドラフトってのも生ぬるいよね。戦力の均衡ってんなら、日本シリーズで負けたチームの所属するリーグの最下位のチームから指名する完全ウェーバー制にしなくちゃ意味がない。もっとも、それには球団格差をなくすための経営努力が大前提なんだけど、ま、読売の息がかかったコミッショナーがふんぞり返っているうちはダメか・・・。

 九電がグズっているようだ。第三者委員会の提言を無視した報告書提出しようとしてダメ出しされて、それじゃってんで第三者委員会委員長だった郷原弁護士とボス交したみたけど返り討ちにあっちゃって、取締役会開いたのはいいけど何も決めることができずに、とうとう報告書修正は先送り。これが九州に君臨する独占企業の実態なんだね。誰も責任とらずに、幹部が集まっても何も決められない。こういう時、株主ってのは何かできないもんなのかねえ。ま、長期安定株ってことで大金つぎこんだんだから九電がお取り潰しにあっちゃかなわん、てんで沈黙を守ってるのが大半なのかも。株主責任てのもあると思うんだけど、どうなんでしょう。

 食品安全委員会が、食品から摂取する放射性物質について、健康に影響が出る被曝線量は「生涯の累積で100ミリシーベルト以上」、つまり「100ミリシーベルト以下」なら「心配ありません」ていう意見をまとめたそうな。委員会の答申は、「100ミリシーベルト未満の健康影響は科学的な知見がなく、『言及は困難』」としたって東京新聞は伝えている。「言及は困難」ってことは「わかんない」ってことだよね。ということは、健康に影響が「ある」か「ないか」もわからないってことになるんじゃないの。こんなことしてたら、結果として人体実験していることにならないか。

 さらに、これまでは内部被曝と外部被曝を合わせた数値だったのが、内部被曝のみの数値ということに修正されたっていうのだけれど、そもそも、外部被曝を除外するって発想がわからない。「内部被曝と外部被曝の合計が100ミリシーベルト」から「内部被曝だけで100ミリシーベルト」へ修正したってことは、ようするに被曝許容量の緩和ってことです。どんどん基準値を引き上げていくという、いつものやり方だね。本来なら、厳しい基準値を設定して対策を練るってのが危機管理のあるべき姿だと思うけど、この国はなるべくゆるい数値を設定して「安全」という風評を垂れ流す。

 いつまでたっても、「直ちに健康に影響はありません」と抜かすばかりで、「ひょっとしたら健康に影響があるかもしれません」という認識を持った政治家が現れない不思議な国、ニッポンなのでありました。

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