鹿児島出水市が映画『脱原発 いのちの闘争』上映を不許可に・・・。
ニューヨークでは、「ウォール街を占拠しよう」というスローガンのもとに大掛かりなデモが行われ、700人もの逮捕者が出たそうだが、リバタリズム(新自由主義)がもたらした限度を超えた格差社会に、アメリカそのものが行き詰っちまったってことなのかも。ヨーロッパはギリシャ問題に汲々とし、日本は原発でてんやわんや、世界中が大混乱になる日も近いか・・・。
ところで、鹿児島の出水市が、福島第一原発事故後の脱原発を求める市民運動を記録した映画『脱原発 いのちの闘争』の上映をめぐって、公共施設の利用を許可しなかったんだとか。朝日新聞(電子版)が報じているのだが、施設の担当者は「施設の目的に照らして(利用は)非常に厳しいと答えた。タイトルも話題になった」と取材に答えてるんだが、凄いね、映画のタイトルに難癖つけるんだ。担当者は否定しているんだけど、主催者側によれば、「担当者は「タイトルが問題です」と答え、さらに「『闘争』が政治的」と指摘し、「上の判断」と答えたという」から、これが事実なら、「言論や表現の自由の封殺だ」と憤る監督の気持ちはもっともなことだろう。
市は、いまさらのように、「もう少し慎重に対処すべきだった」てなことをコメントしてるけど、出水市ってのは鹿児島の川内原発の30km圏内にあるわけで、脱原発をアピールする映画を上映されちゃかなわんという思いが働いていたんじゃないのかなあ。おそらく、原発利権の恩恵だって受けてるだろうし、でなけりゃ、この時期にこんな露骨な態度はとれないでしょう。北海道の岩内町長選でも泊原発容認の現職が当選したように、何度も言うけど原発利権てのは麻薬みたいなもんで、一度その味を覚えたらどんなにそしられようと構うこっちゃないってなっちゃうんですね。
それにしても、脱原発映画の上映を役所が不許可にするってのは、なんだか昭和30年代の話を聞いているようで、なんともアナクロな出来事なんだが、これが2011年の日本の現実なんだと思うと哀しくって泣けてくる月曜の朝であった。
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