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2011年10月22日 (土)

今度は、「放射性物質の安全神話」を煽って、必死のめくらまし。

 カダフィ死亡の経緯について、国連人権高等弁務官事務所の報道官が調査の必要性に言及したそうだが、もっともなことだと思う。銃撃戦に巻き込まれたとか、少年兵が咄嗟に引き金をひいたとか、諸説入り混じって取り沙汰されているけど、そのどれもが確たる証拠があるわけじゃない。血まみれとはいえ拘束された時には生きていた映像があるんだからね。ま、この映像ってのは、イギリスのMI6の職員が携帯で撮ったという噂も流れているようだけど、これを観ていても連行されていく直後に突然混乱状態になって、まるでリンチしてるようにも見えないことはない。ビンラディンの時もそうだったけど、一人の人間の死に世界中が歓喜の声を上げているかのような報道ってのは、なんか違和感あるんだけどなあ。

 違和感があるといえば、郷原弁護士が大阪府知事戦出馬を民主党から要請されているらしい。本人もまんざらでもなさそうなのだが、果たしてどうなんでしょうか。大阪府知事選てのは、個人的に教育の現場にまで政治が首を突っ込もうというお子ちゃま知事のやりたい放題こそが焦点になるべきだと思うんだけど、どうも二重行政がどうしたこうしたとか、行政改革問題にばかり光が当てられるのはマスメディアのめくらましなのではと勘ぐりたくなってくる。郷原弁護士がこれまで大阪府政やお子ちゃま知事に対してどんな発言をしてきたかさだかではないけど、もし出馬するとなったら何を訴えるんだろう。自民党からは行列ができる弁護士の丸山君の名前も上がっている。政治家のトレンドは弁護士か・・・って、なんだかなあ。

 ところで、民間による調査でホットスポットがビシバシ発見されちゃったのに慌てたのか、国が支援窓口を作って、除染のサポートをすることを文科省が決めたというのだけど、この数値ってのが、「地表1メートルの高さで測定し、周辺よりも毎時1マイクロシーベルト以上高い線量が出た場合」なんだそうです。でも、地表1メートルというのは小さな子どもの背丈よりも高いし、ましてや毎時1マイクロシーベルトというのも相当に高い数値だということで自治体からもブーイングが出ている。

 そりゃそうだ、民間団体などが測定する場合は、子どもの身長なども考慮して、地表数センチ~数十センチが目安で、なおかつ自治体によっては毎時0.25マイクロシーベルト以下に除染の基準を設定しているところもあるんだから、国の基準は相当に高い数値ってことになるんだね。だいたい、放射性物質の数値について、国が具体的な数字を上げる時ってのは、その基準が大甘で信頼なんておけたものじゃない。つい最近も、福島の子どもの生涯にわたる内部被曝線量が3ミリシーベルトって数値がニュースになってたけど、これだって生涯被曝線量を算出すること自体に疑問を投げかける声もある。3ミリシーベルトだから直ちに健康に影響はありませんよ、ってことだけが一人歩きしちゃってるけど、3ミリシーベルトってのはあくまでも現時点での推定でしかないわけで、汚染はこれからも続いていくわけなんだから、数値そのものに信頼性はないんですね。

 ようするに、具体的な数値を示して、これ以下なら安全だよ、って雰囲気作りをしてるわけです。今度は、「放射性物質の安全神話」を煽ってるんだね。なによりも、国が設定する基準値そのものにさしたる根拠なんてないんだから、めくらましに騙されちゃいけないってことです。

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