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2011年11月25日 (金)

被災地から復興の槌音ひとつ聞こえてこないってのに、政局ごっこに耽る愚かしさ。

 産経新聞(電子版)によると、国民新党の寝癖男・亀井君が、レイシスト知事・石原君を党首にして、維新の会、立ちぐされ日本、愛知のトンデモ知事・大村君と手を組んで新党結成を目論んでいるのだとか。「保守」と「増税反対」を旗印にするというんだが、早ければ来年にもあるだろう総選挙に向けて、民主も自民もダメという層を取り込もうって算段なんだろうね。年内に新党立ち上げれば政党助成金もおりるから、他にも新党の動きは出てくるかも。小沢のイチロー君あたりも、水面下ではいろいろ画策してるんでしょう。

 ま、政界再編てのは遅かれ早かれやってくることは間違いない。でもなあ、震災からの復興はまるで先が見えないし、原発だってどうなるかわかんない時に、政局ごっこしてていいもんなんだろうか。いいわきゃないよね。東北地方ってのは、平時ですら、高齢化、過疎化、さらには雇用といった多くの難問を抱えていて、なかなか解決の道筋が見つからないでいた地域だ。それが、震災と原発の人災事故という有事の時に政局ごっこされたんじゃ、たまったもんじゃない。ハッキリ言って、このままだと底なし沼にはまっちゃう。3.11から半年も経つっていうのに復興の槌音が聞こえてこないという現状を、こやつらはどう思っているのだろうか。日本にアメリカ軍属の裁判権がないってことをほったらかしてきたような奴らだからね、東北も人身御供にしようってんじゃないのか。

 ところで、横浜、そして都内でも検出されたストロンチウムは、フクイチとは関係ないって文科省が発表した。「過去の核実験の影響とみられる」というんだが、ホントかよ。民間の検査会社が誤った計測したんじゃないの、てなこと文科省はぬかしいるようだが、調査会社としては納得いかないのは当たり前で、改めてトコトン調査するようだから期待したい。

 で、放射性物質に関して、民間が調査した結果を国が否定する、っていう流れってのがどうやらできつつあるようだ。その結果、正確な情報はまったく伝わらず、検出された数値の解釈論ばかりが喧伝される。そして、疑心暗鬼が募るばかりという最悪の状況になっているという寸法だ。何を馬鹿なことやってるんだろう。結局のところ、安心・安全を宣伝したいばかりに、国が積極的に調査・分析しないってのがネックなわけで、「直ちに健康への影響はありません」式の大本営発表が続いてるってことなんだね。

 将来、放射性物質による影響がどんなカタチで出てくるかなんて誰にもわからないんだけど、それをいかに小さくしていくかという手立てはとれるはずなんだね。放射能をばら撒いてしまった以上は、それをするのが国の役割なんだけど、加害者である東電を救済するという愚かな道を選んでしまった民主党政権にはできない相談だ。原点に返って、東電は加害者なんだ、という地点に立たないと、子供たちの未来は救われないのかもしれない。なんてことをシビアに考える終末じゃない週末の朝であった。

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