放射能汚染土ポイ捨て役人&冬のお魚調査
環境省に送りつけられた汚染土を、職員が自宅そばの空地に捨てちゃってたんだね。その理由がふるっている。自宅周辺の放射線量と大差ないから大丈夫だろう、という上司の話を聞いたからってんだから、ほとんど頭の中は幼稚園レベルってことです。こんなもんなんだよね、お役人の放射能に対する認識ってのは。汚染土に続いて灰も送りつけられたそうだけど、できれば東電にも送ってやりゃあよかったのに、とつい思ってしまった。ま、それだけ被災地のひとにとってみれば、国は何やってんだっていう思いが飽和点にまで達してるって証なのかも。
福島では除染を待てずに田起こしを始めたところがあるそうだが、「田起こし後でも深く耕せば大丈夫」ってお役人は言ってるそうだ。これも汚染土をボイ捨てしちゃった環境省の役人と一緒で、頭がお子ちゃましてるんだね。田起こしってのは、俄か勉強したところによれば、表土ごと土をかきまぜるわけで、表土が汚染されているとその汚染は地中深くまで拡散する危険性が大なのだそうだ。で、後から表土の汚染が判明しても、もうかきまぜちゃったわけだから除染は不可能ということらしい。ここまで米つくり農家を追い詰めているのは、国の対応があまりにも遅いからなんだね。だから、もう自分たちの判断で物事を進めていくしかないってことなんだろうけど、大きなツケとなって返ってこなければいいのだけれど。
汚染されてるのは土だけじゃない。グリーンピースの「冬のお魚調査」によれば、基準値は超えていないとは言うものの、マダラやメバチマグロなどの大型魚からの放射性物質検出が目立っているとか。食物連鎖の結果、大型魚になればなるほど放射能は濃縮されていくってことです。サバの水煮の缶詰からも放射性物質が検出されたというのは、ちょいと驚きだ。農産物ばかりに目がいきがちだけど、魚介類の汚染にもシビアな目を向けていかなくてはいけないってことか。でも、缶詰になっちゃうとどこで獲れた魚かなんてわかんないから、これは厄介なことになりそうだ。それにしても、「冬のお魚調査」ってのは、なかなかキュートなタイトルではある・・・不謹慎だけど。
最後に、「今日のナベツネ」ということで、玉木正之さんのこちらの原稿をご紹介。鋭いナベツネ論、おもろいですよ。
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コメント
ほんとに、「冬のお魚調査」ってキュートなネーミング、と私も思いました。内容はぜんぜんキュートじゃないけど......大好きなサバも危険なのか......嫌な世の中になったものですね。
投稿: わらB | 2011年11月18日 (金) 21時46分