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2011年11月 2日 (水)

「飲水」と「淫水」&福島第一原発2号機で核分裂&TPPでまた隠し事

 汚染水一気飲み野郎の蛮行は、マスメディアではとても暖かく迎えられたのは慶賀の至り。ま、東京新聞「こちら特報部」が愚かな行為として諌めたのが救いか。で、この愚行を伝える時に、マスメディア、特にTVは、「一気飲みを煽ったのは一部のフリージャーナリスト」というフレーズを常に欠かさない。つまり、記者クラブ所属のマスメディアの記者とは違うのよ、ってことが言いたいわけですね。ま、「フリージャーナリスト」って文言には、露骨な差別意識がまぶされているということです。こうした枕詞を付けて、さも自分たちには責任ありません、って態度は本当に鼻持ちならん。そもそも、「そんなに安全というなら飲んだらどうでしょう」という発言は、もう以前から記者会見では飛び交っていたわけで、それもこれも3.11以降、正しい情報を開示してこなかった政府や東電に対する積もり積もった怒りがあったわけですね。メルトダウンの件はその典型です。で、記者会見における政務官とフリージャーナリストのやり取りの過程では何も伝えないで、汚染水一気飲み政務官が「飲水」したと同時に「フリージャーナリストVS政務官」というワイドショーレベルの浅薄なセンセーショナリズムで味付けして報道する。どこまで根性が腐ってるんでしょう、記者クラブの皆さんは。

 ちなみに、「飲水」なんて言葉はありません。これを聞いた時、「淫水」かと思っちまった。なんて卑猥な、と一瞬興奮しちまった自分が恥ずかしい・・・その意味は、ま、辞書ひいてください。どうせなら、政務官の間違った日本語をからかうようなニュースに仕立ててくれたら笑えたものを・・・そんなセンス、あるわきゃないか。

 政務官の愚かなパフォーマンスに注目が集まっている間に、福島第一原発2号機では核分裂の疑い。慌ててホウ酸水注入しているようだが、ようするに原子炉は安定していないってことです。これからだって何が起こるかわからない危機的状況がずっと続いていくわけで、そんな現状に見向きもせずに玄海原発4号機を再稼動させちまった九電てのは本当に野蛮な会社だと思う。

 ところで、TPPに早いとこ参加しないと有利な条件交渉がおぼつかない、というのが推進派のお題目だったのだが、どうやら「日本の参加を認めるには米政府・議会の非公式な事前協議が必要で、参加決定に時間がかかるため、『受け入れが困難になりつつある』との認識」を米通商代表部の高官が示していると東京新聞がスクープしている。なんでも、「米議会の参加承認を得るのには半年間程度が必要」というから、APECで参加表明しても手遅れってことなんだそうな。つまり、これから参加表明するってことは、アメリカさんのご自由に、ってことを意味してるってことね。やっぱり、国を売ろうとしてるのか、民主党は。

(これより引用)

TPPルール 主張困難 米「参加承認」に半年 (東京新聞11月2日)

 環太平洋連携協定(TPP)交渉について、米通商代表部(USTR)の高官が、日本の参加を認めるには米政府・議会の非公式な事前協議が必要で、参加決定に時間がかかるため「受け入れが困難になりつつある」との認識を示していたことが、日本政府の内部文書で分かった。正式協議を合わせると米議会の参加承認を得るのには半年間程度が必要な見込みで、早期参加表明しても来夏にまとまる予定のルール策定作業に実質的に加われない可能性も出てきた。

 日本に有利な条件を得るため早い参加が必要、というTPP推進派の主張の前提条件が崩れかねない状況だ。

 野田佳彦首相は、今月十二、十三日にハワイで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で参加表明を行いたい意向とみられ、民主党内で調整中。表明すれば、これが最速となる。

 日本政府は、米国の承認手続きに関連し、米議会の了承には最低九十日間の協議期間が必要としていたが、事前協議には触れていなかった。日本政府関係者によると、この期間は三カ月間程度という。

 内部文書によるとUSTR高官や米議会関係者は、事前協議は「米政府と議会が時間をかけ非公式な協議を行う」とし、日本政府のTPPへの姿勢を歓迎できる見通しがついて「初めて九十日の期間に入る」と説明している。日本を受け入れるため、現在、米国やチリ、豪州など九カ国で進行中のTPP交渉を遅らせることは望ましくなく「既に参加期限は過ぎた」と明確に述べている米議会関係者もいる。

 TPP参加を後押しする経済産業省などはこれまで「早期に参加して有利な条件を獲得すべきだ」と主張。しかし、APECで参加を表明しても、交渉参加できるのは早くて来年の夏前。九カ国は来夏までの合意を目指している。日本が加わった段階ではルールの細部まで議論が終了している可能性が大きい。

 内部文書は、日本の外務省などの職員がTPPの交渉に集まった米国などの担当者に、日本参加の期限などについて質問し、まとめた。

(引用終わり)

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