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2011年12月 2日 (金)

再生可能エネルギー促進法の換骨奪胎を図る官僚のあの手この手。

 新幹線の運転士が運転中に携帯メール使ってたんだってね。基本は自動運転だから、運転士というのは走行中はあまりやることはないのかもしれないが、これじゃ、中国の高速鉄道を笑えません。どんな仕事にも、これやっちゃだめだよね、って基本原則があるのだが、なんかどの分野でもそうしたタガが外れてちゃってるみたいだ。

 タガはずれてるといえば、日本テレビがライヴ中継であるかのように装って、歌番組中の一部コーナーを放映したとか。TVってのは「やらせ」がなければ成り立たない部分もあるんだけれど、嘘がばれちゃったらこんなに恥ずかしいことはありません。シロートに口止めたのんだってのが、そもそもセコイです。ようするに、視聴者を舐めてるってことです。本来ならクリエイティブでなければいけない番組制作者に、こんなことしたらこうなるかも、っていう想像力が欠けているんだから、そりゃあ、TVがタレントや芸人の遊び場になるわけです。

 ところで、スッカラ菅君が首と引き替えに成立させた再生可能エネルギー促進法ってのがあった。太陽光や風力による電力を電力会社が買い取るように定めた法律だ。で、その際の買取価格を検討する「調達価格等算定委員会」というのがあるんだけど、政府の人事案では5人中3人が再生エネルギーに批判的だったり消極的だったりする人物なんだとか。3人のうちのひとりに経団連地球環境部会長の新日鉄副社長なんてのがいる。他の2人も10年ほど前から固定価格買取制度に批判的な発言をしてきた人物なんだとか。人選は官僚にまかされているから、ようするに、「換骨奪胎」「仏つくって魂入れず」という彼らの得意技が出たってことです。

 さすがに、みんなの党、共産党、社民党、国民新党、新党日本が反対。自民、公明が入ってないのはさもありなんてところか。「民主党は今週中に本会議で採決する予定だったが、五党の反対を受けて見送った」(東京新聞)ようだけど、これで引き下がるような役人じゃないからね。あの手この手で自分たちに都合のよい人事にもっていこうとするはず。この件は、火曜日の東京新聞「こちら特報部」が詳しくレポートしていたが、新聞の一面を飾ってもいいような、「脱・脱原発」の象徴的な動きだと思う今日この頃であった。

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