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2011年12月 9日 (金)

汚染水の海洋放出は、原発事故に対処する設計図が何もないってことの証明でもある。

 ダルビッシュがいよいよ大リーグへ。弓のようにしなやかなピッンチングフォームは、最早、アートの域だからね。どこまでやれるか、ていうより、大リーグに揉まれてどんな凄いピッチャーに進化するか楽しみではある。

 昨日、処理に困った汚染水を海に放出するぞ、って他人事のように語っていた東電だが、どうやら見送ることになったらしい。そりゃそうだ、4月に汚染水を海に流した時には、漁業関係者の怒りの凄まじさに、「もうやりませんから」って、当時のスポークスマン役だったおぐし疑惑の西山君は偉そうにのたまっていたんだからね。それからは、タンクに溜めていたようだけど、それも一杯になっちゃったんで、「ええい、面倒だ、海に流しちゃえ」てなことになったんだろう・・・ま、いつもの妄想ですが。で、そうは言ってはみたものの、やっぱり世間の風当たりは冷たいどころか怒り心頭ってことに慌てて、海への放出は先送りしたってのが真相なんだろうね。ちょいと世間の目を試してみました、ってところなのかも。

 でもですね、汚染水がどんどん溜まって行くことはハナからわかっていたんだから、なんで他の手立てを考えなかったのだろう。ま、何事も「無理が通れば道理が引っ込む」でやってきたから、今回もどうにかなるだろう、と高をくくっていたんでしょう、おそらく。ようするに、原発事故にどう対処していくかという設計図は何もないってことの証明でもあるんだね。そんな会社が、いくら汚染処理はしてあるから大丈夫、って言ったところで誰も信用するわけがない。そもそも、「健康には影響のないレベル」ってのを、東電が発表すること自体がおかしいんであって、いつまで野放しにしておくつもりなんだろう、この国は。

 で、片方では、東電国有化がどうやら現実味を帯びてきている。ま、官僚が東電を手の内に入れて、自分たちの天下り先を確保しつつ、原発再稼動も進めていこうって魂胆なんじゃないのかねえ。おそらく、水面下では電力利権をめぐって、丁々発止の化かしあいやってるはずだ。結局、割りを食うのはこちとらで、いずれ電気料金は値上げされ、原発も再稼動ってことになるんじゃなかろうか。んなことより、一刻も早く法的整理の手続きとって、発送電分離して、電力業界の再編成をすべきなんじゃないのか。

 ところで、今朝の東京新聞の一面は、日本初の商業用原発をイギリスから輸入するかどうか検討する政府の調査団が、「地震がどの程度原発に影響を与えるかわからない」というイギリス側の指摘を無視して導入を決めた、ということを伝えている。調査団の通訳担当は、「購入するつもりだから、その前提で通訳してほしい」といわれたそうだが、原発導入ってのはハナから地震の影響ってのは考慮すらされてなかったってことなんだね。いまさらながらだけど、恐い話だ。

 おそらく、その後の原発も、地震の危険性には何の頓着もなかったんだろう、ということは容易に察しがつく。ま、そのすべてのツケが、フクイチの事故となって噴出したってことなんですね。責任者を出せ、責任者を・・・ったく!!

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