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2011年12月14日 (水)

被曝線量に「問題のない」レベルなんてあるわきゃない。

 杉並区の小学校の芝生シートから、1キログラムあたり9万ベクレル超ものセシウムが検出された。埋め立て処理可能な国の目安は、1キログラムあたり8000ベクレルというから、10倍以上ってことになるね。で、環境省の言い分がふるっている。「シート1キログラムに対し、他の廃棄物を混ぜて焼却すれば希釈されるので、焼却処分は可能」なんだと。なんてことをおっしゃる、うさぎさん。これって、どんな科学的根拠にのっとって言ってるんだろう。ていうか、こうした疑問をすくいあげるのがジャーナリズムの役割だと思うのだが、どの新聞もおそらく通信社の記事をそのまま引用したのだろう、何の疑問もさしはさむことなく淡々と報じている。フクイチの事故以来、こうした大本営発表まがいのニュース垂れ流しってのが多いのだが、もういいかげんにしてほしいよね。自分でモノを考えなくなったジャーナリズムもどきの日本のマスメディアに、明日はけっして来ないだろうね。

 で、福島県では事故発生から4ケ月間の県民の外部被曝線量を試算した結果、最大で19ミリシーベルトだったとか。あの山下大先生は、早速記者会見で、「チェルノブイリ事故に比べても低い値で、問題ない」ってさ。そもそも、この試算は、避難してた時期や避難先を18のパターンに分けて、そこから想定しているに過ぎないんであって、あくまでも机上の論理なんだね。そんなことで推定された被曝線量でもって、「問題ない」って言われたって、そりゃ、あきまへん。数字をダラダラ並べて、チェルノブイルよりも低いっすよ、だから安心っすよ、っていうのはペテン師のやることです。

 だいたい、被曝に「問題のない」レベルなんてないんじゃないの。長期間にわたって経過観察しなけりゃ、何もわかんないのが被曝の恐いところなんだから、「問題ない」わけないんだよね。いつまで、こうしたまやかしを続けるつもりなんだろう。

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