「『収束』なら刑事責任問え」(東京新聞)&「私が裁判長なら、小沢さんは無罪です」(前田捏造元検事)
「冷温停止状態宣言」がいつのまにか「事故収束宣言」とは、お釈迦様でもご存知あるめえ、てなもんです。京都大学の小出助教は、「あきれた人たち。それ以外の言葉が探せない」と静かな怒りを表明してたけど、口汚く罵らさせていただけば「大嘘こきやがって」ってことです。ま、この根拠なき「事故収束宣言」は世界中が嘲笑っているだろうことは間違いない。これでまた地震に襲われさらなるシビアアクシデントが起きた時、ノダメ君というよりこの国は世界に向けてどんなメッセーシ゜を発信するつもりなんだろう。ていうか、その時は日本沈没か。
溶け落ちた核燃料がどこにどんな状態であるのか皆目見当がつかない中で、よくもまあ「事故収束」なんてことをぬかしたものだ。ようするに、すべては「ため」にする言葉なんですね。では、何の「ため」にするかというと、原発再稼動、原発輸出、そして避難していた住民の強制帰還を図るためなんだとくろねこは妄想しとります。細野モナ原発大臣が、「年間20ミリシーベルトでも人が住める」とのたまったのも、住民の強制帰還に向けた布石なんだね。法定基準の年1ミリシーベルトを年20ミリシーベルトに引き上げても大丈夫という科学的根拠なんか何もないんだから、ま、子供たちの健康なんか知ったことかというのが国の本音です。
東京新聞「こちら特報部」は、「『収束』なら(東電の)刑事責任問え」と記事を組んでいる。お説ごもっとも。食中毒起した焼肉屋に強制捜査が入っているってのに、放射能ばら撒いた東電はお咎めなしじゃ、そりゃあ、道理が通らねえ。東京新聞は社説もなかなか鋭いところをついてます。曰く、「収束宣言の内実は、原発事故の未知領域に足を踏み入れる『幕開け』といったほうがいい」。「未知領域」で、もっとも悲惨な目にあうのは子供たちなんだ、ということを為政者や役人は何故わからないのか。
ノダメ君の「事故収束宣言」会見の後に開かれた、政府・東電統合対策室の会見では、細野モナ原発大臣がNHKのTV番組出演ため中途退席したそうだが、これが為政者の実態です。それにしても、会見てのは公務なんだよね。中途退席って「公務放棄」みたいなもんだから、何らかの処罰があってもいいんじゃないのか。
ところで、昨日は、「事故収束宣言」の裏側で、八ツ場ダム建設継続、国民総背番号制、社会保障改革骨子決定など、様々な動きがあった。その中で、特筆すべきなのが、イチロー君の公判であの捏造野郎の前田元検事が注目すべき証言をしたことだ。傍聴していた江川紹子さんがツイートで詳しくつぶやいているのでまとめて紹介します。是非、ご一読を。
(これより引用)
前田元検事、当時の佐久間東京地検特捜部長が、4億円の原資はすべて建設会社からの裏献金という見立てをしていたことを「夢物語」「妄想」とバッサリ。積極的だったのは佐久間部長、木村主任、それに最高検の大鶴検事くらいで、現場はすっかり厭戦ムードだったと証言した。
前田「主任の木村検事が小沢さんの調べやったにもかかわらず、割れなかった。否認で返しちゃった。『な~んだ、主任も割れてないじゃん』というので、現場の志気は下がった」「主任が負けて帰ってきた。そんな主任の下で頑張ろうという気になれない。東拘(で取り調べている検事)はそんな雰囲気」
前田元検事は一方で、大久保元秘書の証言についても「でたらめ」「すり替え」「下手くそな弁解」などけちょんけちょん。小沢氏についても「変な弁解、へたくそな弁解してる」と。
前田元検事、自身の大久保元秘書の取り調べについては、細かいエピソードを沢山盛り込みつつ、万全の調べだったことを強調。「初日に半割れの状態で、次の日には割れた。『弁護士に相談したい』と言うので『どうぞ』と。次の日に『弁護士と相談しました。調書作って下さい』。そういう流れですから」と
午後も続く前田独演会。「私が裁判長なら、小沢さんは無罪です」。FD偽造発覚後、上司のみしじで作成した嘘の筋書きの上申書が話題になり、弁護人が示そうとするも指定弁護士が前田の人格配慮して反対、裁判長も示さず尋問するよう指示するのに対し、「示した方がいいと思いますよ」と。法廷内爆笑
前田元検事、検察の捜査の問題点を暴露。検察側にマイナスのことは証拠化せずにメモとしていた。多くの建設業者を調べているが、裏金は否認なのでメモが膨大だったと。こうしたメモや弁護人からのクレームが検察審査会に送られない、と。それを見ていれば結論は変わっていたかもと
前田元検事「今も検察、特捜部を愛している。愛しているからこそ、証拠の全面開示と参考人も含めた可視化をやるべきと思う」と提言
前田元検事は応援で呼ばれ、東京地検に行った時、木村主任検事から、「この件は特捜部と小沢との全面戦争だ。小沢を挙げられなかったら、特捜部の負けだ。恥ずかしい話だが、東京には割り屋がいない。大阪の割り屋に頼ることになった」と言われた、と証言。
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