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2011年12月 3日 (土)

東電の事故調査ってのは、放火犯が現場検証するようなもんです。

 中学生殺害事件の再審開始決定に検察が異議申立をした。これで再審開始はまた先延ばしになるんだろうが、往生際の悪さもここに極まれりってことです。それにしても、証拠の全面開示ってのが何でできないのかねえ。そもそも、捜査当局に不利益な証拠は隠しちまえ、っていう発想そのものが違法だと思うんだけど・・・なんちゃって法学部出のたわ言ですけど。証拠の全面開示すると証拠隠滅する輩が出てくるって意見があるけど、仮に犯人を逃がしちゃうことがあったとしても、冤罪による犠牲者を出さないことのほうがよっぽど重要なことなんじゃないのでしょうか。ま、容疑者の利益になる証拠を隠した結果、罪なき人が冤罪の被害を受けた時は、捜査当局とそれを裁いた裁判官は責任とってくれなくちゃ、間尺に合わんのじゃなかろうか。中学生殺害事件は、最高裁でも控訴棄却されてるんだから、判決に関わった最高裁判事のご意見を是非たまわりたものです。

 さて、東電がフクイチの人災事故の中間報告書を出したね。ま、自己弁護に長けた会社だから、こんなものでしょう、ってところです。そもそも、加害者である東電が事故調査なんかすること自体、おかしな話なのだ。なんてったって、放火犯が現場検証するようなもんだからね。年内にも公表される政府の事故調査・検証委員会の報告書がいちゃもんつけたら、「私たちの考えを主張していく」そうです。もう東電はお白洲に引き出すしかいないでしょ、こうなったら。そんな日が一日も早く来ることを願ってやまないくろねこであった。

 で、高らかに脱原発を宣言した城南信用金庫が、今度は東電の電気は使わないことを決めた。でかした。今後はガス会社系のエネットから購入するようだけど、ビルオーナーや中小企業に働きかけて「一種の国民運動を展開してはどうかと考え」ているそうだから、アッパレなことです。志を持った企業ってのは、なんとも清々しい。それにつけても、経団連の古狸のなんと浅ましいことよ。

 最後に、水谷建設が債権者に会社更生法手続き開始を申し立てられたとか。手続き開始を申し立てたのは7月に解任された前社長なんだと。水谷某というから、一族の人間なんだろうが、政界への裏金と脱税にまみれた真っ黒けの土建屋に何があったのか。陸山会事件との関わりは・・・謎が謎呼ぶ展開になっとります。

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