「脱原発は無責任」てなことを言う前に、御用学者から反省の弁のひとつも引き出せない我が身をこそ嘆くべきでしょう。ねえ、田原君。
「書き初め」なら正月の風物詩ってことで心も和むが、「揺れ初め」はちょいといただけない。石油ストーブの前で長くなっていた我が家のドラ猫も、咄嗟に目を覚まして不安げな顔をしてたからね。ストーブの上にはチンチンと湯気を立ててるヤカンがあったのだが、ドラ猫にかかったら一大事と、お節を食べに来ていた近所に住む息子が慌てて手に取り撤収。元旦早々に地震というのは、さすがに記憶にないのだが、今年は春から縁起がいいんだか悪いんだか。
で、正月のTVってのはどいつもこいつ、なんてことをグチりながらザッピングしてたら、たまたま朝日ニュースターで大晦日にやっていた『朝まで生テレビ』の再放送がかかっていた。テーマは「原発」。観るともなしに観ていたのだが、いまさらながら、もう終わっちゃってるね、この番組は。なんといっても、司会の田原総一朗が分かりやすさを装ってか、聞かずもがなの質問をするんだが、これがうっとうしい。ていうか、議論の妨げになっている。だから、議論は一向に深まらず、いつも問題のとば口で議論が行ったり来たりする。しかも、司会進行であるはずのご老体は、強引にひとの意見に割り込んできたりする。
さらに、フクイチの事故以来、政府や東電がいかに情報を隠蔽してきたか、そしてなぜ東電に捜査の手が伸びないのかという意見に、「犯罪だといま言ってみてどうするのよ?」てな腰砕け言葉でいなしてしまう。このテの言い様が、政治家や官僚の無責任ぶりを助長してきたんだよな。馬鹿だね、「いま言わないで」どうするのさ。仮に、何年たとうが「犯罪」は「犯罪」だし、責任はとらなせなくちゃいけない。そうした議論も、「原発」を語るには必要なことなんであって、それをしないから御用学者がいまでも反省もなくメディアにのうのうと顔を出してくるわけです。
『朝生』にも出てました。「プルトニウムの毒性は食塩と大差ない」ってのたまってた北海道大学の奈良林直大先生が。この先生、番組の中で、「放射能より地球温暖化のほうが危険です」てなことをおっしゃっとりました。馬鹿馬鹿しくって、途中でチャンネル変えちゃったけど、これなら芸NO人のお遊び番組観てる方がナンボかマシっていうものです(我ながら、「チャンネル変える」って言い方に時代を感じちまった)。
にしても、「原発」に対する立場はどうあれ、なんか「見ちゃいけないもの」を見せられたような、不快感が尾を引く、後ろ向きの番組ではあった。
さて、その口直しといっちゃなんだが、今夜は娘夫婦も遊びに来ることだし、『とんねるずのスポーツ王は俺だ!! 5時間スペシャル』で、昭和の家族してやろっと。
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