「原発への不安は、大げさ」と断じる愚鈍な政治屋。
一夜明けたらうっすら雪化粧、なんてことをちょいと期待していたのだが、まったくの肩透かし。都心では初雪が降ったというニュースがTVで流れていたけど、川向こうには雪も降らんか。
大飯原発の安全評価の混乱をめぐって、おばさん顔の官房長官、藤村君が記者会見で、「混乱は国民の不安の表れではないか」と質問されて、「それは大げさだ」ってコメントしたってね。こんな感覚だもん、原発再稼動も原発輸出も、何のためらいもなくできるわけです。「大げさ」って言えるってことは、「国民は原発に対してそんなに不安を感じてないよ」って思ってるってことなんだろうね。つまりは、このオッサン自身が「不安に感じてない」ってこと。あれほどの事故を目の当たりにして、なんとまあ鈍感で愚鈍なお方でしょう。
そんなんだから、おそらく、福島第一原発2号機の内視鏡映像の不気味さを見ても、この鈍感な政治屋は不安どころか、何も感じなかったろうね。予想されていた水面も見えず、東電に言わせれば、「今日の撮影は最初の一歩。燃料にたどり着くには新たな技術開発が必要で時間がかかる」とさ。「新たな技術開発」だよ。つまり、現時点では「燃料にたどり着くのは不可能」ってことですよ。これを泥縄と言わずして何と言う、てなもんです。
東電はこんなことも言ってます。「格納容器内部はまだ厳しい状態だということも確認できた」。バッカじゃなかろか。んなことは、シロートにだって想像つかあ。ようするに、内視鏡検査なんてのは、真剣に事故収束に向けて努力してるんですよ、っていうパフォーマンスみたいなもんなんだね。そもそも、内視鏡のための穴を開けること自体、かなり危険なんじゃないかとくろねこは疑っている。内視鏡のために穴開けたのはいいけど、そこから高濃度の放射線が流れ出すことだってあるんじゃないのかねえ。おばさん顔の官房長官にかかったら、こうした素朴な「不安」も「大げさだ」ってことになるんだろうね。
「いまある危機」に「不安」を感じている国民を、「大げさだ」って言い切っちゃうその愚かしさに、「この国の将来に対する唯ぼんやりした不安」を抱いた芥川龍之介的な氷雨の朝なのであった。
さて、「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」の告発は、東京地検特別捜査部特殊直告班の扱いになることが決まったそうです。どこまで、自浄作用があるのか見物ではあります。
・八木啓代のひとりごと
当会の告発状は、地検回しになりました
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