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2012年1月23日 (月)

データを改ざんして「電力不足」をデッチ上げ。実は、「原発なくても電力足りてる」っていう未公表のシナリオがあったってね。

 とにもかくにも、日本てのは情報を握りつぶすことにかけては、やたら心血を注ぐものだ。戦前・戦後を通して、そのスタンスは何も変わっていない。そして、福島第一原発の人災事故で、その隠蔽工作は頂点に達したかのように思える。SPEEDIの情報化隠しなんてのはその典型で、何度も言うが、福耳猪八戒・枝野君の「直ちに、健康への影響はない」という犯罪的なコメントが情報隠蔽の始まりだったんですね。

 一方で、さすがにネット社会となったいまでは、どんなに隠したところで、どこからともなく情報てのは漏れてくるもので、結局、「噂」として流れていたことが実は「真実」で、国が言ってたことが「嘘」だったということがおぼろげながらも見えてきつつあるのもまた事実なのだ。

 で、そんな「真実」のひつとが、また曝露された。なんと、政府が必死にアナウンスしていた「電力不足」が、実はまやかしだったって言うんだから聞き捨てならない。毎日新聞(電子版)によれば、

(これより引用)

 今夏の電力需給について「全国で約1割の不足に陥る」と公表した昨夏の政府試算について「供給不足にはならない」という別の未公表のシナリオが政府内に存在したことが、分かった。公表した試算は、再生可能エネルギーをほとんど計上しないなど実態を無視した部分が目立つ。現在、原発は54基中49基が停止し、残りの5基も定期検査が控えているため、再稼働がなければ原発ゼロで夏を迎える。関係者からは「供給力を過小評価し、原発再稼働の必要性を強調している」と批判の声が上がっている。

(引用終わり)

 毎度のことなのだが、試算に使う数字の誤魔化しってやつですね。再生可能エネルギー容量は759kw(原発約7基分)もあったのに、公表された試算では供給ゼロになってたっていうから、これはも原発再稼動したくてしょうがない原子力村の肝いり試算以外の何物でもありません。ていうか、政府がデータ捏造していたわけで、話にも何もなったもんじゃない。スパイ小説もどきの中南米の独裁政権じゃあるまいに、なんとまあ政治的民度の低い国なんでしょう、日本てのは。

電力需給:政府今夏試算「6%余裕」伏せる 再生エネ除外、「不足」のみ公表

 東京新聞朝刊のインタビューでスーリーマイル島原発事故の時にアメリカ大統領だったジミー・カーターは、「国民の知る権利は非常に重要だ。(中略)事故当初から大統領として隠しごとを一切してはいけないと考えていた」と語っているけど、どうせアメリカの真似するなら「原発寿命60年」よりこっちの方だろう。

 いずれにしても、「電力不足」が嘘っぽいってバレちゃったんだから、一日も早く、「供給不足にならない」という未公表のシナリオを発表して、国民を脅すのはやめることです。

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