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2012年2月 9日 (木)

佐渡で震度5強の揺れ。それでも大飯原発再稼動する気なんだから狂ってます。

 昨日は夕方から埼玉県ふじみ野市までチゴっ子の柔道を取材に遠征。取材は滞りなく終わり、日もどっぷりと暮れた頃に東上線上福岡の駅までカメラマンに車で送ってもらったのまではいいけれど、なんとまあ、東上線が人身事故で上下線ともにストップ。事故が起きてそれほど時間が経っていないようで、復旧の見通しがいまひとつさだかじゃない。さて、困った、というところで、ターミナルでサヨナラしたカメラマンに緊急連絡。運転中は携帯に出ないかも、そうなったらどうやって帰るか、と同行のライターと一緒に冷や汗タラリだったのだが、なんと運のいいことに2度目の電話でつながり、大宮まで送ってもらって事なきを得たのであった。

 こういう具合に事故というのは思わぬ時に遭遇するものなのだが、ああ、それなのに、それなのに、大飯原発の安全評価を妥当とした原子力安全・保安院の審査書修正案が専門家会議に提出され、再稼動に向けて一瀉千里てな具合になってきた。昨日は佐渡で震度5強の地震があったってのに、何が安全なもんですか。マグニチュードは5.7って推定されているそうだけど、M5超の地震が起きたのは1966年以来だってね。東日本大震災以来、それまでの数年なかったM4超の地震が発生するようになっているというし、何らかの地殻変動があるのかも。佐渡と福井は目と鼻の先みたいなんもんだから、当然、福井県の沖合いだって安心ですとは言えるわけがない。ああ、それなのに、それなのに、大飯原発再稼動画策してるってんだから、専門家会議の大半を占める原子力村御用達の学者さんたちは、どれほどそうした現状を認識してるんでしょう。ていうか、してやしないね。んなことより、これまでお世話になった原子力村への恩返し=原発再稼動こそが、自らのレーゾンデートルなんですから。

 時を同じくして、福島第二原発が報道陣に公開された。第二原発も大惨事と紙一重で、第一原発に比べて津波の高さが小さかったことでシビアアクシデントを回避できた、てなことを所長は言っとります。ようするに、津波さえ来なければ事故は起きなかったってことを言いたいんでしょう。福島県の生活環境部次長とやらは、「非常用電源の多重化や建屋の水密化が取られていて応急対策はある程度進んでいると感じた。住民が帰ってきても(第二原発の)リスクは非常に低いと思う」とさ。何を能天気なこと言ってるんだろう。これからもM7クラスの余震が起きる可能性が大きいと言われてるってのに、「非常にリスクが低い」ってのはどんな根拠でぬかしてるんでしょう。米の安全宣言して赤っ恥かいた知事と同じで、生活環境部長の親方日の丸ならではの当事者意識の欠けた発言は、原発無責任語録にしっかりとリストアップしおこうと誓った朝であった。

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