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2012年2月 1日 (水)

NHKに抗議する原発推進の鈍感な人々&「講和」とはエラソーに。沖縄防衛局長は歩く「官尊民卑」

 IAEAが予想通りに、安全評価判断は妥当、という判断を示してくれて、原子力村は大喜びのことだろう。ま、結論ありきの出来レースなんだから当たり前ではあるけれど、「地域住民とよく話し合いしてね」っていう注釈つけられちゃったのは、ちょっと想定外だったかもね。それでも、原発再稼動したいひとたちにとっては、IAEAの判断は強い味方なことは間違いないわけで、だからというわけではないだろうけど原発推進団体がNHKに抗議したってね。ICRP(国際放射線防護委員会)が被曝による発がんリスクの基準設定を政治的な判断で低くしたということを暴いた番組が、いたくお気に召さなかったようなのだ。

 放射線の恐怖だけを煽るのは許せないってんだが、抗議するなら、「安全神話」をばら撒いてきた自らの立場を反省した上でのことなんじゃないのか。抗議した3つの団体のうち、会長が東電出身の「日本原子力学会シニア・ネットワーク連絡会」のホームページには、「地震により原子炉は正常に自動停止したものの津波による浸水で安全冷却系の電気設備が機能を果たせなくなり、燃料熔融という最悪の事態になりました」てなことが書かれている。「今後国の発展を目指す諸国の原子力発電への意欲は、必ずしも衰えを見せておりません」という会長のお言葉も載っている。「島国の資源小国わが国は、ドイツ・イタリアなどと違って数十年は原子力との共存は避けられません」とも言ってるから、福島第一原発事故後も、意識に何の変化もないってことなんだね。この鈍感さが問題なんじゃなかろうか。

 原発事故後の「意識の変化」ってのはとても大切で、だからこそ見えてきたものがいっぱいあるんだよね。おそらく、NHKにだってそういう制作者はいるわけで、抗議された番組もそうした「意識の変化」あればこそ放映されたはずだ。「市民と科学者の内部被曝問題研究会の呼びかけ人である名古屋大学の沢田名誉教授は、「番組はICRPが、原発推進団体から圧力を受けているという非常に重要な情報を内部関係者の肉声で伝えた。推進団体がNHKに抗議で圧力をかけるのは、ICRPへのう圧力と同じ構図のような気がする」(東京新聞「こちら特報部」より)と指摘しているけど、ごもっともなことです。

 ところで、沖縄防衛局がまたやらかしてくれました。今度は、宜野湾市の市長選を前にして、職員やその親族集めて、防衛局長が選挙について「講和」したってね。選挙について語ることこと自体、自衛隊法にも公務員法にも違反していると思うのだけど、なによりも、「講和」って言葉に反応してしまった。岩波国語辞典をひも解くと、「わかりやすく説いて聞かせること。また、その話」とある。凄いね、市長選について「説いてきかせた」のか。エラソーに、ご大層なことで。そういえば、記者に囲まれてインタビュー受けてる時も、妙に上から目線で話してたもんね、この男は。これまでも、さぞかし「俺様」意識でふんぞり返ってたんでしょう。事の善し悪し以前に、いい年した大人が立場もわきまえずに権力かさにきて好き放題ってのが一番の問題で、歩く「官尊民卑」ってのはこういう輩を言うんでしょうね・・・ジャンジャン。

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