原発再稼動に反対する声をことごとくつぶす原発マネーまみれの地元議会。何かあったら責任とってくれるのかい、君たち。
九州電力の株主が、原発再稼動なら代表訴訟するぞって意思表示をしたそうだ。いいことです。すべての電力会社に対して株主がこうした決意表明をしていくことは、とても意味のあることだと思う。とにかく、何様電力会社に「ノン」と声を上げること。利権まみれの政治家なんて頼りになんないんですから。
で、その政治家どもだが、みんなの党が提出した東海第二原発の廃炉を求める意見書案を、茨城県議会が反対多数で否決しちまった。公明党の4人の議員なんか、採決の時には退場して棄権です。原発をどうするかっていう重要な提案に、態度を鮮明にしないってことは、最早議員失格なんて生易しいことじゃありません。語るに落ちたとはこのことか。おそらく、公明党としての決定なんだろうね。同時に、守谷市の市民団体が、東海第二原発の再稼動中止と廃炉を求める請願も出されていたのだが、これも不採択。
かたや、大飯原発を抱えるおおい町では、安全対策なしに再稼動に同意しないように求める市民団体からの要請書を、町議会が賛成少数で不採択だと。反対した議員からは、「請願書の提出者は『脱原発』を掲げて活動しており(原発を一定程度必要とする)町議会の考え方と違う」し、「再稼動自体に同意しないと誤認される」ってな意見が相次いだんだそうな。
さらに、原発が停止しちゃって交付金減少されちゃう自治体や地域経済への経済的支援を国に求めることを決議したってんだから、原発マネーにどっぷりの利権集団てことです。「原発再稼動なんとんでもない、廃炉に向けて頑張ろう、その代わり交付金に代わる経済的支援はしっかり国に要求しよう」っていうなら大いに賛成、拍手パチパチなのだが、違うんだよね。原発なけりゃ食えなくなっちまう、ってところで思考停止しちゃってますから。自然エネルギーの基地として町を再生させよう、なんていう建設的な意見なんか望むべくもありません。
こんな言い方しちゃ申し訳ないし、顰蹙を買うかもしれないけど、原発再稼動して地元に金が落ちれば、後は野となれ山となれ、事故った時にはまた補償しろ、ていうのが本音でしょ、とつい妄想したくもなろうというものだ。でも、今度原発事故が起きたら、地元の責任はとてつもなく大きい。町長も含めて、個人の責任も問われることになるかもよ。というか、そうならないから再稼動を声高に叫べてるんだよね、おそらく。
国会の事故調が、どうやら東電の鉄面皮会長を参考人招致するようだけど、ちょいとしたガス抜きで終らないことを願うばかりだ。
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