大飯原発再稼働は電力不足のためならず・・・経営に失敗したツケだったんだね。
昨日は原発がある全国の市町村長と担当大臣が顔を合わせる年に一度の総会が開かれたそうなんだが、これに出席した二枚舌猪八戒・枝野君とモナ細野君が挨拶しただけで退席したっていうじゃありませんか。これに怒ったのが双葉町の井戸川町長で、「棄民」という言葉まで使って抗議していたけど、本来ならそれだけじゃすまないよね。殴ってやりたかったろうなあ。こちら↓で抗議のノーカット映像がご覧になれます。
それにしても、血も涙もないっていうか、政治家も電力会社も自分たちのことしか頭にないんだね。東京新聞「こちら特報部」では、関電が大飯原発再稼働にこだわるのは、電力不足なんかじゃなくて、原発がなくなると経営が成り立たないというのが最大の動機なんだそうな。関電はこのままだといずれ債務超過になって、東電と同じ道を歩むことになるらしい。つまり、電気代値上げも原発再稼働も、東電と関電を救済するためなんですね。ヘイゾーの天敵である慶応の金子教授に著作に、『原発は不良債権である』(岩波ブックレット)てのがあるけど、「こちら特報部」の取材にこんなことをコメントしてます。
「エルネルギー需給とは別の視点から見る必要がある。動かない原発は〝不良債権〟であり、問題の根本にあるのは財務体質。経営に失敗した民間企業が、国民に犠牲を転じて延命を図ろうとすることなど許されない」
御説ごもっとも。電力不足だから原発再稼働、燃料費が高いから電気代値上げ・・・なんか、お妾さんにおねだりされる旦那衆の気分になってきちまったい。
ところで、まだまだ娯楽が少なく、TVが一家に一台なんてのが夢のまた夢だったくろねこの小学校時代には、課外授業でよく映画を観たものだ。学校の講堂でということもあれば、映画館に連れて行かれたこともある。たまに核戦争の恐怖を描いた反戦映画でもある東宝のSF大作『世界大戦争』のような娯楽作品もあったりしたのだが、ほとんどは文部省推薦作品や岩波映画の科学ドキュメントだった。で、そんな映画のなかで、佐賀の炭鉱を舞台にした『にあんちゃん』(ぼた山という言葉をこの映画で初めて知った)と作家・豊田正子が自身の少女時代を綴った『綴方教室』なんてのが記憶に残っていいて、いまでもふっと思い出すことがある。
『綴方教室』は、戦前の映画なのだが、映画館で観た記憶があるので、リバイバル上映だったのかもしれない。監督は山本嘉次郎で正子役は当時子役の高峰秀子。で、これまで懐かしい想い出の中にしかなかったこの映画が、今日の東京新聞の「したまち」蘭で紹介されていたのだが、なんと『綴方教室』の舞台は、葛飾区・東四つ木なのであった。チャリならものの10~15分、その気になれば歩いてもいけるほどの地元です、この辺りは。いやあ、かれこれこの映画を観てから反省期じゃなかった半世紀も経つというのに、こんな基本的的なことを知らなかったなんて恥ずかしい。とまあ、朝っぱらから浅学菲才な我が身を嘆く土曜なのであった。
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