私鉄無料パス廃止するのに「胸襟を開いて」もないもんだ&「原発と心中」の道を選んだ自民党の黄昏
開業早々、エレベーターが止まっちゃって、スカイツリーは風に弱い、なんてことになってるみたいだけど、さすがに昨日くらいの風でトラブっちゃったらまずいよね。
そんなことはいいんだけど、このところノダメ君がよく口にする言い回しに、「胸襟を開いて」ってのがある。たとえば、「与野党の枠を超えて胸襟を開いて議論しましょう」てな具合です。平たく言えば、「ぶっちゃけて話そうよ」ってことなんでしょうが、政策論争てのはディベートなんだから、「胸襟を開いて」話せばいいってもんでもありません。で、この御仁が口にする言葉っては、前にも書いたけどコンビニの「マニュアル敬語」みたいなもので、考えもせずにルーティンで言葉発してますから、時におかしなことになったりします。
昨日も、こんなこと言っとりました。私鉄の無料パス廃止について、みんなの党の龍様命の江田君に追求されて、「一つの党の一人の代表が決めるのではなく、政党間で胸襟を開いて決めることが必要だ」ですと。業界団体がやめたいって言ってる無料パスを廃止するのに、「胸襟開いて」もないもんだ。ていうか、そんな大げさな問題か。そもそも、私鉄の無料パスってのは業界団体のご好意であって、JRや航空会社のように援助金なんか出てないんだからね。それはともかく、「胸襟を開いて話し合う」ならわかるんだけど、「胸襟を開いて決める」ってなんのこっちゃ。ようするに、事の次第をこやつは何もわかってないで、「胸襟を開く」って言葉を使うことが目的化してるんですね。だから、使い方がおかしくてもへいちゃら。官僚に乗せられて、挙句の果てに消費税増税や原発再稼働が目的化しちゃってるのと一緒です。チンタラ国会見てたらガマンならんので、ちょいと重箱の隅をつついてみましたです。
ところで、自民党が党のエネルギー政策案から「脱原発は不可避」って文言を削除したってね。新規着工についても、「事実上不可能」が「当分の間は国民の理解を得がたい」に変更だと。現在の原発関連のあらゆるシステムをつくったのは自民党ですから、「脱原発」宣言するにはまずは自己批判しなくちゃいけないもんな。そんなことできるわきゃねぇじゃないか、ってのが昔の名前で出ている幹部連の正直な気持ちなんでしょう。さあ、ごまめの歯ぎしりの河野君、どうする。ブログで語っていることにはうなずけることもあるんだが、どうも行動力ってのがイマイチなのが玉にキズ。文字通りに「ごまめの歯ぎしり」になっちゃってるところが、河野君の限界なんでしょうか、残念・・・って、わたしゃ、ギター侍か(古っ)。
| 固定リンク
« 福島第一原発4号機の危険性に警鐘を鳴らす海外メディアに、もっと耳を傾けるべきではないだろうか。 | トップページ | 東電OL殺人事件再審請求審終結&大企業の電気料金も消費者が肩代わりしてたってことか。 »
「自民党」カテゴリの記事
- 旧統一教会復活を狙う自民とN国党!!「企業団体献金禁止」を捨てて「副都心構想」で釣られた維新!!(2025.10.16)
- イスラエルとイランが停戦合意!?&自民党が都議選非公認の裏金3兄弟を追加公認・・・これって詐欺だろう!!(2025.06.24)
- 自民公約に「30年度に賃金100万円増を目指す」・・・「公約というより、もはや予言…」(小沢一郎)!!(2025.06.20)
- 給付金2万円で選挙買収って、舐められたものだ・・・どうせなら30万円くらいかましてみろ。投票は別だけど!! (2025.06.13)
- 物価高対策で現金給付・・・選挙対策のニンジンか!!(2025.06.10)
「野田佳彦」カテゴリの記事
- 「安保法制に憲法違反ない」「変えなくていい」(枝野幸男)・・・民主党時代からのロートルを全員一掃しないと立憲に未来はない!! (2025.10.26)
- 立憲・野田と維新・吉村が「参院選の野党一本化を検討」「予備選実施も」・・・開いた口が塞がらない!!(2024.12.09)
- 新代表に二匹目のドジョウ(野田)・・・立憲民主党の「終わりの始まり」か!?(2024.09.24)
- 「(安保法制は)すぐに何かを変えるのは現実的ではない」「(立憲は)リベラルな方向と仲良くやりすぎている」(野田佳彦)・・・維新に代わる第2自民党宣言か!!(2024.09.04)
- 「安易な消費税減税しない」「共産党とは一緒に政権担えない」(野田佳彦)・・・立憲自滅への道に一歩踏み出す!!(2024.08.30)


コメント
私が学生の頃(70年代)一時「総括」とか「自己批判」という言葉が流行りました。
学生運動の中で使われた言葉で特に「総括」は連合赤軍によってとんでもない意味にされたため、すこぶる評判の悪い言葉になってしまいました。
しかし本来的な意味での総括をキチンとしなければ次には進めないですよね。
福島の事故だって今までの原子力政策の総括がまづ必要ですよね。そして誤りがあったなら(あるんだけど)自己批判もする。
こういう当たり前なことが結構ないがしろにされている。
マスコミなんて、書きっぱなしに言いっぱなし。後になって、そんなことありましたっけ?ですもんね。
経団連のおじさん達も、総括とか自己批判という言葉は嫌いだとおもう。
総括という言葉にアレルギーがあるなら、検証とか何か他の言葉に置き換えてもいいんだけど、少しはまともな国(政治もマスコミも)になってもらいたいなー。
おまけ
ギター侍・・懐かしい
古!っていえば くろねこさん 5/1の川島雄三に関するエントリーにあった、アプレゲール・・古!なんてもんじゃないでしょう。ほとんど死語だと思います。
ホント久しぶりに目にした言葉でしたが、こればっかりはなかなか他の言葉では伝えられないですよネ。
投稿: こなつ | 2012年5月23日 (水) 12時07分