鉛のカバーなんか氷山の一角に過ぎない、フクイチ作業員のタコ部屋的状況に、もっと光を!
昨日、近くのホームセンターにキャットフードを買いに行ったのだが、何気にドッグフードのコーナーに目をやると、そこには「カンガルーを食べよう!」という小さなPOP広告が・・・。なんのこっちゃと目を凝らしてよく見れば、これがなんとカンガルーの肉を使用したドッグフードなのであった。オースラリアでは、カンカルーが増えすぎちゃって困ったあげく駆除に乗り出したその先にこんなビジネスが成立してたってわけか。クジラ捕獲を激しく非難する人たちが、カンガルーは平気で駆除してるんだもん、人間ってのは勝手なもんだ。それにしたって、「カンガルーを食べよう!」はないだろう。
ところで、原発作業員の線量計に鉛のカバーを付けて、被曝線量をごまかしていたってんで、東電の下請け会社がやり玉にあがっているけど、こんなのはおそらく氷山の一角なんでしょうね。ついこの間も、16歳の少年が現場作業員として働いていたことが問題になったけど、現場のタコ部屋的状況は何ら改善されていないどころか、ますます悪化してるんじゃないだろうか。今回の鉛のカバーについて下請けの社長が謝罪会見してたけど、まるで他人事のようで、とても反省してるような口ぶりじゃなかったもんね。去年の暮れのエントリーで紹介した給料のビンハネ問題だって、おそらくまだ続いてるんだろうし、そう考えれば東電社員の給料30%削減なんてのはまだまだ甘すぎるってもんだ。東電社員の給与に心砕く暇があったら、作業員の労働環境や労働条件にもっと光を当てて待遇改善を図らないと、罰があたるよ、ホントに。
ようやっと原子力規制委員会の委員長が決まったけど、そもそもが原子力村の出身ってのはどうなんでしょう。東京新聞は、金曜日の夕刊で、「放射能の不安を抱える住民に、どこまで寄り添えるのか疑問も残る」とクエッションマークだったんだが、土曜の朝刊では、「政府批判の市民派」てな見出しを掲げて、「ずっと原子力ムラの中で過ごしながらも、市民的なバランス感覚を失わず、福島の事故後は、比較的自由な立場だったこともあって、かなり辛らつな政府批判をしていた」なんてヨイショ記事を載せていた。一夜にしての、この豹変ぶりは、なんなんでしょう。ちょっとばかし気になる東京新聞の腰のふらつきであった。
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