東電・広瀬社長のすっとぼけ発言てのは、ほとんど犯罪です。「人間として血が通っていないその言いぐさ」(雁谷哲氏)と呆れられるのもむべなるかなです。
東電の値上げ幅が決定したってんだが、まるでバナナの叩き売りだね。まずは10.28%なんて誰もがブーイングの高値で様子見して、顔色伺いながら最終的には密室の中で8.47%に落とし込んでシャンシャンってわけです。でも、ハナっから値上げありきで数字ばかりが一人踊りしてるもんだから、最後まで値上げしなくちゃいけない理由ってのが伝わってこないんだね。確かに、東電の言い値からは1.81ポイント下がって、二枚舌猪八戒・枝野君も大臣病の松原君も、「どうでえ、ここまで値上げ幅抑えてやったぜ。人件費だって削減したし、やるときゃやるんだよ」ってエラソーにしてるようだけど、なんのことはありません。ほとんど経産省の電気料金専門委員会の結論を踏襲してるわけで、大臣病の松原君が「ここは引けない」と豪語していた、動く見込みのない福島第一原発の6基の原価償却費と運転維持費の900億円なんかそのまま認められちゃってるんだから、何を言ってやんでえってなもんです。それもこれも、東電救済を決めたのがすべての始まりであって、電力会社ってのは鵺みたいなもんなんですね。
電力会社の鵺ような体質ってのは、昨日の日本外国特派員協会の記者会見でも大いに発揮されたようで、雁屋哲さんにブログで「人間として血が通っていないその言いぐさ」と呆れられた東電の社長がこんなオトボケ発言しています。J-CASTニュースから引用します。
(これより引用)
広瀬社長は会見冒頭、10分程度英語で流ちょうにスピーチ。その中で紹介されたエピソードに、記者から疑問の声があがった。広瀬氏は最近、福島市を訪問した時の様子を
「ビルの8階で地元住民との集会に臨んだ時、地震が起きた。マグニチュード5~6程度の大して大きくない地震だったが、揺れを感じた。その揺れのすぐ後、地元の方から『4号機の使用済み燃料プールは大丈夫か』とたずねられ、びっくりした。地元の方がこんなに真剣に心配しているのかと思った」
と紹介したのだが、記者からは「私は社長が『びっくりした』ことに『びっくりした』」と違和感を表明する声もあがった。広瀬社長は
「(使用済み燃料プールは)前回の3.11程度の地震が来ても耐えられることが解析されている。従って、私は、あの程度の地震では全く問題ないと思っていたので、『あの程度の地震でも驚かれたことに驚いた』。これには反省点があって、我々の解析なり認識が、皆さんに広く伝わっていなかったことがあった」
と釈明した。
(引用終わり)
これが世界中が注視している原発事故起こした電力会社社長の認識なんだから、そりゃあ、値上げだろうが、再稼働だろうが、なんの痛痒も感じていないのは当たり前か。「放射能で死んだ人は一人もいない」ってぬかした中部電力の社員もいたように、電力会社ってのは上も下もこんな鵺のような魑魅魍魎の集まりなんでしょうね。腹立つなあ、クソっ!
・J-CASTニュース
東電・広瀬社長が「驚いた」と語る 脱原発デモや、福島市民が地震で驚くことに
・田中龍作ジャーナル
東電・広瀬社長会見 すっとぼけた回答に終始
・雁谷哲の今日もまた
東電の新社長
| 固定リンク
« 「大震災は天誅」とぬかした官房機密費疑惑の元官房長官&立地不適格でも廃炉命令できない原子力行政の怪&オスプレイの訓練は国内では反対されて延期したけど、日本は属国だからやりたい放題ってわけですか | トップページ | オスプレイ配備に「アメリカの決めたことですから」とのたまうノダメ君には、アメリカに「ノン」を突きつけた日本プロ野球選手会の爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいね。 »
「東京電力」カテゴリの記事
- 東電が装置の取り付けミスでデブリ取り出しに失敗・・・こんな初歩的なミスをする企業に原発を扱う資格はない!!(2024.08.23)
- 「強い決意と覚悟の下、社長である私が先頭に立って対応に当たりたい」(小早川東電社長)・・・だったら、汚染水飲みながら、燃料デブリ取り出しで、原子炉内に突入したらどうだ!! (2023.08.25)
- 「汚染水」を「処理水」と言い募る新聞・TV・・・「処理水だから安全」のイメージ操作か!!&「海洋放出」以外の方法について政府もメディアもなぜ口をつぐむのか!!(2023.08.23)
- IAEAが福島第一原発の処理水の海洋放出計画について「国際的な安全基準に合致する」・・・でも、「この報告書は、その方針を推奨するものでも、支持するものでもない」ってなんのこっちゃ!!(2023.07.05)
- わずか3回の審理で東電の3悪人に無罪判決・・・電力幹部に原発事故の刑事責任はないなんて、天に唾する東京高裁!!(2023.01.19)
コメント