「脱原発」を実現するためには、勢いだけでなく高度な戦略・戦術が必要だ&オスプレイで人道支援や災害対策だと。とことん舐められてます、日本は。
大飯原発3号機がフル稼働。てことは、核分裂がこれから毎日起きるわけで、そう考えれば原発ってのはこれほど物騒なものはないんですね。だから、ちょっとした瑕疵すらも凄まじい事故につながる可能性があるってことです。ああ、それなのにそれなのに、またしても警報機が鳴り響き、発電用タービンを回す蒸気の冷却に使う海水の取水口ではクラゲが大量発生。もし取水口がクラゲで詰まっちゃったらどうすんでしょう。原発の安全管理なんて、福島第一原発もそうであったようにそのくらい脆弱なもんなんだね。どう考えたって、電力会社の経営を守るために動かしていいものじゃありません。
で、鹿児島県知事選です。原発推進の現職が勝っちゃいました。とりあえず、「将来的には脱原発」なんてことぬかしてますが、ま、選挙に勝つための方便であることは間違いないでしょう。だって、当選早々に、「今の日本のエネルギー状況を見れば、一定の原子力発電所は再稼働させざるを得ず、川内原発もその対象だと思う」って、ぬけぬけとコメントしてますから。
鹿児島知事選を見ると、知事選ってのは、地域経済の再生だとか地方自治体が抱える問題が山ほどあって、脱原発だけではなかなか勝てないってのがよくわかる。飯田哲也君が出馬する山口県知事選だって、そう簡単には「脱原発」だけでは勝たしてくれないだろうね。それだけ、原子力村の金ってのは地方経済にとってなくてはならないものになってるんであって、「脱原発もいいけれど、生活どうしてくれる」って声を跳ね返すだけの具体的な政策ってのにもしっかりとヴィジョンを示せないとなかなか支持は得られない。飯田哲也君は、そこんところ大丈夫なんだろうか。勢いだけで崩せるほど、原子力村ってのはヤワじゃないからね。これからは、「脱原発」に向けた戦略・戦術の構築こそが問われることにきっとなる。
ところで、オスプレイの沖縄配備を、アメリカは何がなんでも実行するようだね。クリントン国防長官となんちゃって外務大臣の玄葉君が会談して、最後通告突きつけられちゃいました。舐められたことに、クリントン国務長官は、「沖縄に配備すれば日本の防衛に貢献する。人道支援や災害対策の任務を行える」てなことまで記者会見でほざいてます。災害対策にオスプレイかい。スゲーな。このコメントに記者たちはどんな反応したんだろう。そちらのほうがよっぽど気になる。たぶん、何の意見も言うことなく、多くの記者はノートパソコンをパチパチ叩いてたんじゃないんでしょうか。軍事専門家としてエラソーなことわめいていた切れる老人の森本君も、防衛大臣になったとたんにただのお使いの爺さんになっちゃったし、これじゃあ、沖縄はますますアメリカに蹂躙されることになりますよ。
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