東北電執行役員が「原発推進」をまくしたてた仙台の意見聴取会。原子力村の手にかかると、「やらせ」にも奥床しさがなくなるんだね。
明け方のひと揺れに、ちょいとビックリ。カミさんが昨日から伊豆にスキューバの講習に行っているので、つい震源を調べちまった。伊豆は地震の巣のようなところですから。伊豆半島は震度1くらいだったから、おそらく揺れにも気付かない程度だったかもとひと安心なのであった。
博報堂が仕切っている「原発比率を決めるための意見聴取会」は、ひょっとして「やらせ」があるんじゃないの、と昨日のエントリーに書いたばかりなのに、早速、仙台の聴取会にその疑惑が・・・。9人と決められた発言者の中に、東北電力執行役員と原発推進団体の幹部がいて、「原発推進」をまくしたてたそうだ。東北電力の執行幹部は、「会社の考え方をまとめて話したい」とのっけからやる気満々だったようで、「当社としましては・・・」ってのを繰り返したってんだから、これはもう一般の人の意見を聞く会とはいえません。
それに加えて、発言者のうち3人は東北以外からの参加で、それぞれ15%、20~25%の支持者だったとか。政府代表として出席していたモナ細野は、「抽選で選ぶので仕方ない」って間抜けなコメントしてるが、仮に抽選で選ばれたからって電力会社や原発関連団体の関係者だったら、その時点で抽選やり直しするのがスジというものだろう。、「やらせ」を疑われないためにも、まっとうな仕切り人だったらそうするね。それすらもしなかったってことは、小泉のタウンミーティングと同じで、「体裁さえ整えておけばバレやしねえよ、どうせ愚民ばかりだからさ、それにここは東北だぜ、適当にやってりゃいいんだよ」っていう広告代理店ならではの傲慢・不遜な意識が働いたんでしょう、おそらく、聞いたわけじゃないけどさ。
しかしなんですね、抽選という名目で選ぶにしても、原発推進派を東北以外の県から連れてこなくちゃいけなかったってことは、それだけ東北では反原発の意識が高まってる証拠なのかもしれないね。
この意見聴取会にどのくらいの経費かかってるかしらんけど、ようは税金ですからね。広告代理店に丸投げして、好き勝手税金使って「やらせ」やらして、それで財政逼迫してるから消費税増税じゃ、いくらなんでも虫がよすぎるってもんだ。
・東京新聞 TOKYO Web
仙台聴取会 騒然 発言者に東北電と原発推進団体幹部
・田中龍作ジャーナル
政府のアリバイ工作破たん 電力会社社員が意見述べる国民聴取会
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