原子力委員会委員長にメモ渡して、脱原発に圧力かけた小役人の小賢しさ&「国会議員は福島とどう向き合ってきたのか」(モブ・ノリオ)
ロンドンオリンピックは審判の判定をめぐってやたら騒ぎが起きているが、ボクシング・バンタム級で日本の清水がアゼルバイジャンの選手に判定負けしたのにはビックリどころか腰が抜けた。最終ラウンドなんか、誰が見たってダウンでしょうというくらいにアゼルバイジャンの選手はグロッキーだったからね。で、試合終了後に抗議の結果、判定は覆ったんだけど、ロンドンではオリンピック前にアゼルバイジャンのボクシング協会から国際ボクシング協会に金メダルとバーターの献金があったらしいと話題になっていたんだとか。そういう経緯があったからなのか、清水戦を裁いたトルクメニスタン人のレフェリーはあっというまにオリンピック村から追放されたそうな。献金スキャンダルが本当なら、明らかにボクシング協会あげての「やらせ」だもんね。日本のメディアは、選手のお涙頂戴話ばかりを煽ってるけど、こうしたオリンピックの闇に踏み込んだ取材をしてこそスポーツジャーナリズムだと思うけど、いかがなもんざんしょ。
ところで、資源エネルギー庁の課長が、原子力委員会委員長に、「脱原発シナリオの分析を行うことは、慎重派を勇気づける材料になるが、原子力を維持する材料にはならない」てなメモを渡して、脱原発を検討しないように圧力かけたってね。で、この課長の言い訳がふるっている。「行政機関同士の意見交換として文書を渡したが、内容は筆が滑ってしまった。(原子力委が独自に脱原発シナリオを検討すると)数字が独り歩きし、議論が拡大することを懸念した」ってさ。「筆が滑った」か、そうか、小役人らしい慇懃無礼な言い草だこと。かつて、ヤッシー田中君が長野知事に当選した時に、衆人環視の前で知事の名詞をこれみよがしに破った小役人のオヤジを思い出しちまった。それはともかく、「筆が滑った」ことのお咎めは、口頭による厳重注意処分ってんだから、甘いのなんの。こういう奴こそ、福島第一原発に常駐させて、現場作業に汗流させるべきでしょう。
・中国新聞
エネ庁課長、脱原発検討せぬよう圧力【原子力委への文書要旨】
東京新聞の昨日の夕刊に、作家のモブ・ノリオが一文を寄稿し、「国会議員は福島とどう向き合ってきたのか」を鋭く指摘していた。その中で、こんな提案をしているのだが、けだし至言でありましょう。小さなガッツポーズをしつつ、心の中で何十年ぶりかに「異議なし」とつぶやいたのであった。
(これより引用)
日本のマスコミのみなさん、どの放送局でも、どの新聞社でもいいです。現職の七百二十二名の国会議員全員に、「あなたは、震災と原発事故以降に、何回、何の目的で福島県を訪れて、何時間、あるいは何日滞在し、そこで何をしましたか? 何を見て、どう感じ、その経験を、あなたはどんな政策に反映させようと努めておられますか?」と、こんな内容のアンケートなり取材なりを、是非とも敢行していただきたい。国会議員が今日まで福島をどのように見つめてきたか、知りたい国民はきっと大勢いるはずです。
もしこの程度の事実確認だけの問いに答えたがらない政治家ばかりだとしたら、日本の政治家は国民のためでなく、特定の何者かの利権を守るために存在していると、間接的に証明されることにもなろうか。(そうでない国会議員がいることを、切に望むが)
(引用終わり)
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