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2012年8月19日 (日)

オスプレイの事故はパイロットの操縦ミスだと。死人に口なしか&フクイチ以後も資金援助受けていた原子力村の先生たち。お金は貰ったけど便宜は図ってないってのは贈収賄事件の常套句です。

 昨日のTBS『報道特集』で、福島市中央プールが2年ぶりに営業再開というニュースを流していた。雨がそぼ降る誰もいないプールで、一人男性が悠然と平泳ぎをしているのだが、これが実にシュールで恐かった。除染やペンキの塗り替えなどの修復工事がまだ終わっていないところもある中で、どうにか営業再開したんだから、いくら初日とはいえ天気を考えたら取材を延ばすとかできなかったんだろうか。風評被害がどうたらこうたらと報道してるんだから、もうちょっと配慮があってもよかったんじゃないの。一瞬、放射能汚染が恐くて誰も泳いでないのかと思っちまったほどだ。いくらなんでも寒々しくて、心凍らせてしまったのであった。

・TBS NEWSi
福島市の市民プール、2年ぶりオープン

 心凍らせるどころか、心が煮えたぎってしまったのが、オスプレイのアメリカによる調査報告書だ。なんとまあ、パイロットの操縦ミスだとさ。これって、軍用機に限らず、民間も含めて航空機事故が起きた時の常套手段なんですね。特に、パイロットが死亡している場合は、死人に口なしですから、なんとでもデッチ上げることは可能です。ましてや、オスプレイは軍用機だからね、いくらでも墜落原因なんか捏造できちゃうんじゃないの。そもそも、事故起した当事者である海兵隊が調査してるんだから、そりゃあ都合のいいことしか報告書に書くわけありません。で、そんな調査報告書を、したり顔で追認するようです。防衛省は「海兵隊の調査をもとに独自の分析を進める」って間抜けなこと言ってるけど、なんの資料もないのに、んなことできるわけないんであって、ま、ぬけぬけとよく言うわ、ってことですね。

 煮えたぎる心をさらに沸騰させてくれたのが、原子力関係の審議会委員になっている学識経験者のうちほぼ1割のセンセイたちが福島第一原発事故後も電気事業者連合会の関係企業から資金提供受けてたっていうニュースだ。原子力村の重鎮である東大の関村センセイは、2010年度に4000万円超の資金提供を受けていたのに、今回の全国市民オンブズマン連絡会議の資料開示請求に対しては不開示だったようだが、おそらく相当な額が流れ込んでいて出すに出せないってことなのかもね。

 学識経験者のセンセイの一人は、「研究費は企業から受託研究のために受けているもので、使途が自由な寄付と同列に扱うべきではない。日本の大学の研究費は極めて少なく、(資金提供を受けるのは)必要不可欠だ」って反論しているが、こうした言い訳は耳タコです。原子力関係の審議会の委員してて、関連企業から資金援助受けちゃ、ちょいとまずいよね、ってことに思いをいたせないその鈍感な感性こそが問題なんですね。なかんずく、福島第一原発事故後も貰ってたってのは、釈明の余地はありません。教育的指導どころか、即刻退場です。そもそも、お金は貰ったけど便宜は図ってないってのは贈収賄事件の常套句ですから。

 今週にも原子力規制委員会人事が決まるかもしれないと取り沙汰されてるけど、田中俊一センセイをはじめ、原子力村のセンセイたちはケジメをどうつけたっていうんでしょうねえ。

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