水素爆発以前に、既に福島第一原発から大量の放射性物質が流れ出していたそうだ。このことを福島県が隠蔽していたのは、原子炉が地震で破壊されてたってことがバレちゃうからなんだね。
TV各局は秋の改編期の真っ最中で、例年恒例のお馬鹿なバラエティ番組のオンパレード。BSはBSで、相も変わらず韓流ドラマと通販番組の垂れ流し。アッパレな秋晴れの月曜日も、そんなわけでなんとなく心晴れ晴れとしないのだが、もっとウンザリしちまったのが、日本維新(邪心)の会の2回目の公開討論だ。前回はなぜか席は用意されていたのに姿を見せなかった電波芸者の田原総一朗も、今回は満を持して登場。少しは討論会風になるのかなあ、なるわきゃないよなあ、と思ってた通りに、つまらない懇談会だった。
お子ちゃま市長は、「竹島を日韓で共同管理」とか「辺野古以外の代替案を持ってない」とか、思いつきでくっちゃべってたようだが、国政について何を言ったっていまはただの市長だからね。床屋政談に毛が生えたようなもんで、ちっとも説得力はありません。だからかどうか、維新の会の支持率ってのが急落してるっていうのも、さもありなん、てなもんです。
ところで、21日に福島県が、「福島第1原発事故が起きた2011年3月の空間放射線量で最大なのは、原発から北西に約5・6キロの双葉町上羽鳥で、12日午後3時に毎時1.59ミリシーベルトだった」なんてことを、いまさらのようにコッソリと公表した。1.59ミリシーベルトってのはベラボーな数字で、「一般の人の年間被ばく線量限度1ミリシーベルトをわずか38分で超える数値」で、「この最大値は1号機の水素爆発前」なんだとか。
ということは、水素爆発の前に放射性物質が流れ出していたってことになるわけで、つまりは原子炉はけっこう早くに破壊されてたってことになるんだね、これが。原子炉が破壊されたのは、津波で冷却装置が働くなって爆発したから、ってのがいまでも東電がぬかしている屁理屈なんだが、福島県の公表したデータ通りならば、津波なんかじゃなくて地震で原子炉が破壊されたってことの有力な証拠になるんじゃないでしょうか。
新聞もTVもこのことについて、さして問題視してないようだけど、地震で原子炉が破壊されたっていう事実もそうだけど、なによりこうしたデータを震災後1年半も隠してたってことは犯罪的な行為なわけで、なんでそこを突っ込まないんでしょう。福島県が、いまになってこのデータを公表した理由ってのが奈辺にあるのかはさだかじゃないが、福島県はもとより、国も東電も、さらには原子力規制委員会も、多くのデータをいまだに隠蔽してるだろうことは、シロートにだって容易に想像がつこうというもんだ。
てなると、「直ちに健康に影響がない」って言い募っていた二枚舌の猪八戒・枝野君の罪は重い。「プルトニウムは塩より安全」とか「放射能は笑ってれば大丈夫」とかぬかして、猪八戒の発言を後押しした御用学者のセイセイたちもまた、万死に値するってもんです。「20ミリシーべルトは安全、自主避難することに賠償するのはいかがなものか」って言い放った原子力規制委員会委員長の田中俊一センセイの見解を是非ともお伺いしたいものだ。
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