「空にはオスプレイ、地上には歩く凶器」・・・哀しいかな、これが沖縄の、そしてなによりも日本の現実なんだね。怒!!
交通事故で入院したけど命に別状はない、っていうのが第一報だったのに、今朝になったら容態急変・・・若松孝二監督が亡くなった。ベルリン映画祭に出品した『壁の中の秘事』が国辱もんだなんて騒がれて、紅顔ならぬ厚顔の美少年だったくろねこは、これをきっかけにピンク映画というものの存在を知ったのであった。18歳未満入場禁止の映画館の前を行ったり来たりして、結局入る勇気がなくて寂しく家路についたのも幾度か。で、意を決して飛び込んだのが、忘れもしない東銀座の三原橋地下にあった成人映画館だった。若かりし谷ナオミが主演の映画で、パートカラーだった。ちなみに、パートカラーといのは濡れ場になるとそれまでモノクロだった映像が突然カラーになるという、低予算のピンク映画ならはの手法で、なんとも扇情的な色彩だったのを覚えている。
それはともかく、『壁の中の秘事』を実際に観たのは、大学に入ってからのことで、どこかの名画座だったような気がする。ピンク映画というよりは、アンダーグラウンドな実験映画の趣で、今思えばなかなかにアートしてました。おそらく、なにものかに対する「怒り」というのが若松孝二のテーマだったような気がするのだが、「自分は映画で戦うしかない。東電の原子力(原発事故)の話を死ぬまでに必ずやりたい。国が隠そうとしているものを全部ぶちまけたい」と決意表明していた直後の死はなんとも惜しい・・・合掌!
ところで、米兵による沖縄の集団レイプ事件について、尖閣や竹島の領土問題で喚いていた勇ましいセンセイたちってなんで沈黙してるんでしょうね。日本の領土内で米兵が乱暴狼藉を働いて、しかもそれが常態化してるんですぜ。米兵たちは沖縄では何したってかまやしないって思ってるんだから、明らかに主権を侵されているわけであって、それに比べりゃ、尖閣諸島に中国人が上陸したなんていうのは小さい小さい。こういう時こそ、モノ申すのが「国士」ってもんじゃないの。そうだ、沖縄の基地問題ってのは、見方を変えれば領土問題でもあるんじゃないか。そういう観点から見れば、日米地位協定ってのはまさに主権の放棄なんだね。なんてったって、米軍との間では国内法が通用しないんだから。
沖縄の基地を極東の安全保障というお題目で容認している輩に、尖閣諸島や竹島を語る資格なんてないんだね。どこぞの知事は「戦争も辞さず」なんてほざいていたそうだが、ならば沖縄の集団レイプ事件にも、アメリカに向かって「戦争も辞さず」って談判してごらんなさい。できゃしないだろうに。マスメディアも、沖縄県民の怒り、なんて声を揃えているけど、違うだろ。日本の怒り、でなくちゃいけないんじゃないのか。沖縄の女性が米兵に襲われたんじゃなくて、日本の女性が襲われたんだということを忘れちゃいけない。
抗議集会に参加した女性の「空にはオスプレイ、地上には歩く凶器」っていう言葉が、なんとも哀しい秋雨の一日である。
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