アルジェリア人質事件で10人の犠牲者。戦争になれば同じようなことが何千何万という人々に降りかかるのだ!
アルジェリアの人質事件の日本人被害者が無言の帰国。新聞・TVは、これを感傷的に演出して報じているが、果たしてそれだけでいいのだろうか。なぜ人質事件が起きたのか、アルジェリア、マリなどアフリカ北部でいま何が起きているのか、フランスはなぜマリに侵攻したのか、そしてイギリス、アメリカはフランスの軍事行動にどう絡んでいるのか・・・不可思議なことはいっぱいあるんだが、少なくともマスメディアの報道を読んだり見たりしただけでは、その背景にあるものが何も浮かび上がってこない。
そして、この事件を利用して、自衛隊法改正だの日本版NSC(国家安全保障会議)の設立だの、つむじが右に曲ったひとたちから勇ましい発言が飛び出す始末だ。腹痛シンゾーは、「事件を利用して(自衛隊法の改正などの)法律を通そうとの考えは毛頭ない」なんてことをのたまったそうだが、いえいえ、事件直後のびっくり眼の防衛大臣や娘が東電のアンポンタン幹事長、さらには貧相顔の官房長官の一連の発言を聞いていれば、このは事件をもっけの幸いにして、まるで火事場泥棒のようにして「戦争のできる国」にするための法改正を画策していることは疑いの余地がない。
そんなオットロシー流れがあるってことを考えれば、とてもじゃないが今回の人質事件を感傷的に報道している場合ではないのだ。犠牲になった方々に対しても、それは失礼というものではないだろうか。戦闘ってのはこんなにも悲惨で、無辜な人々が不条理にも殺されるものなのだという事実にこそ、目を向けるべきなのではなかろうか。今回は10人の尊い命が失われたのだが、これが本格的な戦争になれば、何千何万という命が奪われることにこそ思いを馳せなくてはてはいけないと思うけどね。
アルジェリア人質事件を利用するのではなく、この悲酸な事件を糧にして「戦争と平和」を語れる政治家に、皆さん、成長してほしいと思う今日この頃なのだ・・・って、永田町のどのツラ見ても、そんなこと期待できないって諦めの境地になっちまうのがなんとも情けない、サンサンと降り注ぐ陽射しに、春の気配をちょっぴり感じる土曜の朝であった。
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