腹芸できる器でもないくせに、「オバマに直接確認してみる」なんて言いながらTPPで密約してくるつもりなんじゃないのか、シンゾーは&「体罰を全否定したら教育ができない」とのたまう元文部科学大臣。殴るぞ!
在特会が新大久保で乱暴狼藉のデモを敢行したってね。ここに書くのもはばかられるようなプラカード持った反韓デモ(デモと呼べたらの話だけど)なんだが、まわりの商店にも多大な迷惑をかけたらしい。大阪の原発反対デモでは市民が何人も逮捕され、いまだに6名が拘束されているってのに、在特会の乱暴狼藉には警察はなんとまあ寛大なんでしょう。
ところで、本当はTPPに参加したくて仕方がないくせに、参議院選前に農協や医師会を怒らせるのはまずいので、態度をアヤフヤにしている腹痛シンゾーが、「果たして聖域なき関税撤廃なのかどうかの感触をつかむことができるか、私自身が日米首脳会談の場で判断していくことになる」ってなことのたまっているらしい。そんな腹芸できる器じゃないくせによく言うよってなもんです。それよりも、首根っこつかまれて変な「密約」してくるんじゃないよ。政治評論家の森田実が「密約が得意だった爺さんの真似されるのが一番危ない」ってBS11『INsideOUT』で言ってたけど、「密約」は自民党のお家芸でもあるからな。おそらく、建前上は「例外品目設定しますよ」ってことにして、その実は「聖域なき関税撤廃」ってことで動いていこうっていう手筈なんじゃないでしょうか。沖縄密約の例もあるから、油断はできませんよ、本当に。
で、鉄拳野郎・星野の反省なき「体罰容認」を昨日紹介したけど、文教族のドンにして前回の安倍政権で文部科学大臣だった伊吹のおっさんが、やらかしてくれました。曰く「体罰を全く否定して教育なんかできない」だって。「戦争直後の教育を受けたので、私もだいぶ殴られた。しかし、嫌な思いは残っていない」なんてこともぬかしているが、ま、相当に感性が鈍い奴なんでしょう。
それはともかく、こうした伊吹のおっさんの発言にあるような「体罰を全否定したら教育ができない」って発想そのものに、まずは根本からして齟齬があるんだね。ちょっと強引なんだが、体罰を原発に置き換えてみると、この屁理屈がいかにおかしなものかよくわかる。「原発を全否定したらエネルギー政策は成り立たない」ってやつですね。で、「体罰をしない教育」や「原発のないエネルギー政策」ってのを真剣に議論しようとしない。「体罰」も「原発」も、「もうやめよう」って国が決意することから、何かが始まっていくはずなのに、そこを放棄しちゃってるから、「やめない」理由を必死になって強弁する輩が出てくるんです。
さらに、「体罰」について言えば、どうもこのところスポーツにおける「暴力」と子供を教育するための「躾」とがごっちゃになって議論されているのもおかしなもんなんですね。まず、スポーツにおける「体罰」なんてものは存在しません。あるのは指導者の力量不足による鬱憤晴らしとしての「暴力」だけです。だから、「死んだら(選手が自殺を選ぶほど体罰をしたら、その指導者は)負けよ。それはアカン!」 なんてことを鉄拳野郎がかましたりする。これって、「顔はダメだよ、ボディにしな」ってのと、なんか似てるよね。おお、このセリフを口走ったタレントはいまや自民党のセンセイですね。
では、「躾」のためなら子供を殴ってもいいのかと言えば、そんなことはありません。多くの国が「体罰等全面禁止法」ってのを制定しているを見ても、およそ「躾」のための「体罰」なんて容認している国はないんですね。伊吹のおっさんが引き合いに出したイギリスの私立校における教師の鞭だって、いまではかなり厳密な規制が施されていて、たとえば「8歳以下の児童に体罰をすることを禁止して、手の平を打つ時、両手は3回を超えてはならなくて、男子学生のお尻を6回越えた叩きができない」とされている。「愛情を持って体罰を加えているのかが判然としない人が多すぎる」なんてことも文教族のドンはのたまっているが、「愛情」なんていう抽象的な概念ほど危険なものはないのであって、それならイギリス流の「手の平3回まで」っていう割り切り方のほうがよほど気が利いている。とはいえ、叩かれるほうにとっちゃたまらんのだけど。
くだくだと書いてはみたが、スポーツの指導のためだろうが、子供の「躾」のためだろうが、「体罰(=暴力」は絶対にしてはいけない、っていうスタンスをまずはしっかりと認識すること。「この程度までなら」とか「お互いの信頼があれば」とか、曖昧なことするからわけわかんなくなっちゃうんです。学校には「殴らなくちゃわかんないようなワルもいる」ってのもあるけど、そんな奴は殴ってもわかりません。その場合は、即放校ってのがいいんじゃないの。義務教育も例外なしにしてさ。でもって、義務教育の場合は、監察期間設けて復学させるとか・・・ま、シロートの与太かもしれないけど、道徳教育復活させるなんてのよりは、このくらいドラスティックな教育改革した方が効果あるんじゃないでしょうか。
・ARC 平野裕二の子どもの権利・国際情報サイト
各国の体罰等全面禁止法
| 固定リンク
« 福島第一原発がばら撒く放射能はないことにして、PM2.5の危険を喚き散らすメディアの頽廃&鉄拳野郎・星野、「体罰」を語る・・・今日も反省の色なし。 | トップページ | 嘘ついて調査妨害した東電は偽計業務妨害で逮捕だ!&サウジアラビアの砂漠に核のゴミ埋めようってのか!?&自民党は「定数削減」を反故にしようとしているようだが、そもそもやるべきことは「定数削減」よりも「歳費削減」でしょ。 »
「TPP」カテゴリの記事
- シュレッダー佐川、不起訴! これで公文書改竄はやり放題!&「セクハラ罪という罪はない」「柳瀬元秘書官の面会記録は確認困難」を閣議決定&TPP承認案採決強行!(2018.05.19)
- 「貿易交渉、日米2国間協議へ」・・・これでTPPの合意内容をベースにした日米FTAへ一直線。手始めに、日米会談の手土産は水道事業の民営化だったりして(?)(2017.01.27)
- 「豊洲の土地代578億円は石原に責任あり」」。小池百合子が石原慎太郎に強烈なボディブロー。(2017.01.22)
- トランプ、TPP離脱を正式表明。ひょっとしたら日米FTAで話がついているのかも。「アメリカファースト」はペテン総理のためにある言葉みたいなものですから。(2017.01.21)
- 発効しないTPP承認。これからはTPPの枠組みを土台に、日米FTAを迫られることになるだろう&長渕剛『乾杯』の過激な絶唱にカンパイ!!(2016.12.10)
「体罰」カテゴリの記事
- 農水大臣の「汚染水」発言を束になって非難する政治家やメディアの“言葉狩り”・・・正直者が馬鹿を見る!!(2023.09.02)
- ネズミ一匹で停電しちゃうんだから、「世界最高水準の安全性」なんて夢のまた夢でしょ&検討委員会メンバーに原発関連から6800万円超のお小遣い&柔道の次は剣道か。「道」を説く奴にロクなのはいない。(2013.03.21)
- 四国上空をオスプレイが飛び、本土の沖縄化が始まった&再審開始決定取り消すヘナチョコ裁判官&「違憲国会」で「改憲」喚く「違憲議員」と「違憲総理」(2013.03.07)
- 今日は「1票格差訴訟」の最初の判決。国会は「違憲状態」で当選した議員のたまり場ってことです&自動車関税当面据え置き。TPPでアメリカへの譲歩が始まった&「上級生に命じて下級生を叩かせる」ってのがこれからの体罰(=暴力)のトレンドになるかもな。(2013.03.06)
- バリバリの原発推進派に代表質問させる間抜けな民主党&岩国基地を拠点にオスプレイ本土訓練開始。「オスプレイ反対」「上関原発海面埋め立て不許可」で当選した知事は公約なんて知らん顔。(2013.03.05)
コメント