「原発=核抑止力」の日本に、北朝鮮非難する資格ありやなしや&トカゲの尻尾になった東電企画部長の心境やいかに。
北朝鮮の核実験は、号外まで出たりして、上を下への大騒ぎ。で、国連安保理は「重大な行動をとる決意がある」って息巻いていたから、それってイラク侵攻みたいなことするつもりなんだろうか、と思っていたら、なんのことはない「重大な安保理決議違反」というなんともおざなりな声明を発表してお茶を濁しちゃいました。
腹痛シンゾーはここぞとばかりに「断固として非難する」てなことかまして、とりあえずは強気なそぶりを見せてはいるけど、では具体的にどうするのってなると、なす術がないってのが本当のところなんですね。ま、中国とアメリカがどうにかしてくれるだろう、ってことなんだろうけど、よく考えてみれば、原発抱えている日本に北朝鮮を非難する資格ってないんだよね。
なんとなれば、「原発=核抑止力」ってのが日本の立場なんであって、娘が東電のアンポンタン幹事長・石破君も「核の潜在的抑止力を維持するために、原発をやめるべきとは思わない」ってぬかしてるくらいだからね。だから、北朝鮮の核実験を非難するってのは、自分に唾吐いてるようなもんで、まったく説得力はありません。それは、アメリカだって中国だって同じなんだね。
もし日本がこのことで存在感を示すとするなら、「核廃絶、だから原発やめます」って世界に向けて宣言するのが一番なんだろうけど、核中毒の原子力村の皆さんにとっては、そんな選択肢は金輪際ありません。でもって、北朝鮮とのチキンレースは、永遠に続くってわけです。ホントにアホらしい話だ。
・週刊MDS
【原発維持と核兵器/読売新聞、自民・石破が公然と主張/「原発は潜在的核抑止力」】
アホらしい話と言えば、東電社長の国会での釈明ってのも実にいけ図々しいものでありました。部長の独断だからあずかり知りません、ってなことぬかしてくれたけど、ま、予想通りの見事な責任転嫁で、東電の社員は早いとここんな会社辞めたほうがいいよ。でないと、いずれは自分にお鉢が回ってくるからね。国会事故調に嘘ついて調査妨害した当事者の玉井とかいう企画部長なんか、いま頃どんな思いで針の筵に座ってるんだろう。トカゲの尻尾になった気分を是非とも聞いてみたいものだ。
それにしても、そろそろ東電内部から内部告発するはねっ返りってのが出てきてもよさそうなもんなんだが、一向にその気配がないのはどうしたわけなんでしょう。そんなに居心地いいのかねえ。もっとも、東電辞めたところで、「東電の社員でした」じゃ再就職は覚束ないだろうから、辞めるに辞められないってのが現実なのかもしれないね。何事も部下の責任ですましちまう会社にしがみつかざるを得ない一般大衆労働者諸君の忸怩たる思いはいかばかりでありましょうや。って、同情してどうする。
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