TPP参加は日本がアメリカの州になるってことなんだね。いや、それよりも特別自治区か!?&高校野球における暴力に、いまこそ真剣な眼差しを・・・。
日本原電が経営難からウランを売ってたそうだ。ついこの前までは、発電もせずに最高益なんてニュースが飛び交っていたけど、あれはなんだったんで。でもって、ウランを売ってたっていうけど、どこに売ってたんだろう。それに、ウランってそんなに簡単に売買できるものなのか。なんか怪しいよなあ、こういうのって。イランがウラン濃縮しただけで国際的な制裁受けたりするってのに、電力会社がウランの売買しても問題にもならないってのは、なんとも納得がいかない。ああ、そうですか、ですませられることなんだろうか。
ああ、そうですか、ですませられないのが、腹痛シンゾーのご機嫌伺いアメリカ旅行です。どうやら、普天間基地の辺野古移設とTPP参加を手土産にするつもりらしい。普天間移設については、辺野古の環境アセスメントに関する住民訴訟に対して請求却下という判決も出たし、ここは強行突破する腹なんだろうね。沖縄の基地負担軽減なんてカビの生えたことを言ってるけど、どこが負担軽減なんでしょう。辺野古の海をつぶして、なにが「美しい国」だってんだ。でも、地元の住民にとっては、ああ、そうですか、とはとてもならないわけで、へたするとコザ闘争のように血を見るよ。
極東における米国人救出のための海兵隊基地を存続させるために、沖縄の海をつぶして、さらには沖縄県警を盾にして沖縄人同士を争わせ、自分たちは高見の見物しようなんて、フテー了見だ。「日本を取り戻す」ってんなら、まずは沖縄から基地をなくすこと。少なくとも、そのための最大の努力をするのが、「保守」っていうもんじゃないの。
「保守」ってことで言えば、TPPも同じですね。TPPに反対することはあたかも既得権益にしがみつく守旧派のように朝日新聞+テレビ朝日なんかは喧伝しているが、とんでもないことなんだね。なんでもかんでも規制緩和すりゃあいいってもんじゃないのは、小泉政権のやり様見てればわかりそうなもんだけどね。TPPってのは、つまるところありとあらゆることをアメリカの流儀でやりまっせ、ってことなんであって、小泉政権の規制緩和の比ではありまん。なによりも、ISD条項なんていうとんでもない縛りはあるし、それが国内法に優先しちゃうんだから、いわば日本がアメリカの州になるっていうことです。つまりは、経済活動の何から何までが植民地化するってこと。
シンゾーは農産物を中心に「聖域」づくりに必死だけど、農産物にスポットを当てている時点でもうまやかしなんだね。農産物に関する関税問題ってのは、この何十年間で自由化が進んで解決していることが多いわけで、アメリカが狙っているのは医療や保険でしょ。郵政民営化だって、その一環だったんですね。事ほど左様に、TPPってのは一筋縄ではいかないシステムなんであって、だからこそしっかりとした議論をしなくちゃいけないのに、これまでTPPについての説明責任を誰も果たしていない。そして、マスメディアは、消費税増税の時と同じように、一切の批判を放棄しちゃってる。
このままだと、憲法問題だって、こんな流れでどんどん改憲に向かって走り出しますよ。いやあ、凄まじい時代になってきたもんだ。
ところで、スポーツにおける体罰(=暴力)がこれほど糾弾されているってのに、高野連は青森山田高校野球部の暴力事件を厳重注意ってことでやり過ごそうとしているようだ。2011年の暮れに発覚したこの事件はかなり深刻なもので、上級生に殴られた下級生はその後に死んでるんだよね。それをここまでほったらかしにしてきたのは、死亡と暴行との因果関係がわからないから、ってんだから、いじめ事件とよく似た構図になってるわけです。なによりも、暴力行為があったってことがまずは問題なんであって、死んだから悪い、死ななかったからセーフとかいうことではないはずなんだね。
殴った生徒が今年で卒業しちゃうから、現役の部員に処分を科すのは妥当ではない、なんてことも高野連は厳重注意にとどめた理由にしているけど、よく言うよであります。これまでさんざん連帯責任で対外試合禁止したり、なかには野球部員以外の生徒の不祥事で、甲子園まで来てるってのに出場辞退した学校だってあるんだからね。
野球ってのは、ハッキリ言って暴力が横行している世界です。体罰(=暴力)問題が勃発してから、このことについてちゃんと語った野球人は桑田くらいなもんで、ほとんどは鉄拳野郎・星野のような「体罰容認」ばかりなんだから、いやになる。高校野球における体罰(=暴力)なんかは、まわりにいるスポーツマスコミはみんな知っているはずなんだね。でも、書かない。柔道だって同じです。自分が受けた暴力行為を、懐かしげに語る元プロ野球選手ってのを見るにつけ、脳筋だけにはなりたくないと思う今日この頃なのだ。
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コメント
私が中学生のときに上級生が下級生を殴る事件があり(私もちょっと被害をこうむった1人でしたが)クラスで話し合いをしたときに「なぐられた人にも悪い点があったのでは?」というトンデモ意見が出ました。実際に暴力をふるう人間よりもこういう風潮にもっと絶望を感じます。「お互いに信頼関係があれば」だとかいう人間とか。「殴って良くなるなら、あなたも殴って更に良い人間にしてあげましょうか?」と言いたいです。当然「いや私は結構」と言うでしょう。自分が安全な位置にいて他人のことだから言えるんですよこういう輩は。「場合によっては暴力をふるってもいい。」世界でも全く通用しない考え。一体この国は何なんでしょう?
投稿: Yoshi | 2013年2月21日 (木) 12時00分